富士通「ESPRIMO FH900/5BM」
~ナノイー搭載の3D対応液晶一体型デスクトップ



富士通「ESPRIMO FH900/5BM」

発売中

価格:オープンプライス(直販239,800円)



 富士通の液晶一体型デスクトップ「ESPRIMO FH」シリーズの2010年冬モデルは、基本性能の強化だけでなく、3D表示機能の充実や付加機能などが実現されたことで、魅力が大きく向上している。今回はその中から、23型液晶搭載の最上位モデルとなる「ESPRIMO FH900/5BM」を紹介しよう。

●3D表示性能が向上し、見やすくなった

 ESPRIMO FH900/5BM(以下FH900/5BM)の最大の特徴となるのは、やはり3D表示機能だろう。基本的な仕様は従来モデルと同様で、液晶パネル表面に偏光パネルを取り付け、専用の偏光メガネを利用して立体視を実現する、いわゆる偏光方式が採用されている。ただ、従来モデルでは、きれいに立体に見える場所が、ほぼピンポイントに制限されていた。視点が上下、左右、前後にわずかにずれるだけでも、映像が2重に見えるため、3D視聴時にストレスを感じていたのは事実だ。

 それに対しFH900/5BMでは、上下や前後の視点については、ある程度の制約がまだ存在してはいるものの、左右についてはほぼ制約がなくなり、どの角度から見てもきれいに立体視できるようになった。上下と前後の視点さえ決めれば、あとは多少視点が左右にずれてもきれいな立体視が保たれるようになったのだ。

 文章だけでは、それほど大きな違いとは思えないかもしれないが、実際に見てみると、ピンポイントで視点が制約されることがなくなったことで、3D視聴時のストレスが大幅に軽減し、非常に快適な3D視聴が行なえるようになったことが、すぐに感じ取れる。もちろん、シャッター(フレームシーケンシャル)方式ほどの自由度はないが、十分に満足できる3D表示性能が備わったと言っていい。

 また、液晶サイズが23型と大型化されるとともに、表示解像度が1,920×1,080ドットとなった点も大きなポイントだ。従来のESPRIMO FHシリーズのうち、3D表示に対応しているのは、1,600×900ドット表示対応の20型液晶パネル搭載モデルのみとなっていた。偏光方式では、3D視聴時の解像度が、実際の表示解像度の1/2になるという欠点があり、従来モデルでは3D視聴時の解像感の低下が如実に感じられた。もちろん、それはFH900/5BMでも同じではあるが、表示解像度が1,920×1,080ドットに強化されたことで、3D視聴時でもそこそこの解像感が得られるようになり、Blu-ray 3DなどのフルHD解像度の3D映像を視聴した場合でも、十分に満足できるクオリティが得られるようになった。加えて、液晶サイズが23型になったことで、映像の迫力も増している。

 解像感が低下しないという意味では、やはりシャッター方式に軍配が上がるが、3D視聴時の映像が明るいという点や、手軽に、また安価に実現できるという点など、偏光方式にもメリットがある。そして、FH900/5BMで実現された3D表示クオリティがあれば、十分に満足できるはずだ。そういった意味では、ようやく3D PCが身近になってきたと言ってもいいかもしれない。

3D表示は、従来モデル同様偏光方式が採用されており、偏光メガネが1個付属している3D表示対応の液晶パネルは、1,920×1,080ドット表示対応の23型パネルとなり、サイズ・解像度ともに向上している付属のBD/DVD再生ソフトを利用することで、Blu-ray 3Dソフトの視聴はもちろん、さまざまな3Dコンテンツを楽しめる

●TV機能も強化

 3D表示性能の強化に加え、TV機能の強化も見逃せないポイントだ。従来の3D表示対応モデルでは、地上デジタルダブルチューナが搭載されていただけで、BS/CS放送の録画や長時間録画は行なえなかった。それに対しFH900/5BMでは、地上デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送の3波対応ダブルチューナを標準搭載。そして、リアルタイムでトランスコードを行なうLSI「DixelHD エンジン2」が搭載されており、解像度を保ったまま最大10倍の長時間録画ができ、2番組同時の長時間録画も可能。加えて、対応する携帯電話(NTTドコモの「ブルーレイディスクレコーダー連携」機能対応機種のみ)で再生できる形式の録画ファイルの作成や転送が行なえる「ケータイ書き出し」機能も備える。操作はマウスだけでなく付属のリモコンでも行なえるため、操作面も含め、民生用のHDDレコーダに匹敵する録画機能が実現されている。

 ちなみにこのTV機能は、従来モデルではタッチパネル搭載モデルに搭載されていたものと同等だ。とはいえ、3D表示対応モデルに限って見れば、TV機能は大幅に強化されたことになるわけで、大きく魅力が向上したと考えていいだろう。

 さらに、TVの視聴・録画ソフトが、Windows Media Centerから、ピクセラの「DigitalTVbox」に変更されたことで、もう1点大きな進化がある。それは、3D放送の視聴に対応したというものだ。従来モデルでは、せっかくの3D表示機能があったにも関わらず、3D放送に対応していなかったため、一部で放送されている3D番組を楽しむことができなかった。確かに、現在3D放送が行なわれているのは、BSデジタルと110度CSデジタルのわずかな番組だけだが、それでも3D表示に対応しているにもかかわらず、3D放送を楽しめるのと楽しめないのとでは、魅力が大きく変わる。Blu-ray 3D対応ソフトも、まだ販売が開始されたばかりでタイトル数も少ない。となると、できる限り多数の3Dコンテンツに対応していた方が、3D PCとしての魅力が向上するはず。そういった意味でも、FH900/5BMが3D放送の視聴に対応したという点は大きなトピックだ。

 ただ、視聴・録画ソフトのDigitalTVboxについて、起動や各種操作にやや重さを感じる点は少々気になった。また、マウス操作時に視聴画面から番組表への切り替えなど、機能を切り替えようとすると、必ずメニューを経由しなければならないという点も、操作が煩雑に感じた。2番組同時長時間録画やケータイ書き出し機能など、機能面の充実は嬉しいが、ユーザーインターフェイスについてはもう少し改善の余地があるだろう。

TV機能は、デジタル3波対応ダブルチューナを搭載すると共に、録画・視聴ソフトもピクセラの「DigitalTVbox」が採用され、大幅に機能強化されている搭載チューナは、地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタルの3波対応。ダブルチューナ仕様なので、2番組の同時録画も可能
トランスコードLSI「DixelHD エンジン2」の搭載により、HDクオリティを保ったまま、最大10倍(BSデジタル録画時)の長時間録画が可能となった対応する携帯電話やPSPなどに対応した形式の録画ファイルを作成する「ケータイ書き出し」機能も用意されている
3D放送の表示に対応。BSや110度CSで放送されている3D番組の視聴も可能となったもちろん、3D放送の録画データも3Dで視聴できるマウスでの操作はもちろん、付属のリモコンでも操作できるため、TV関連機能は家電感覚で活用できる

●Webカメラで人の存在を検知し自動で画面のON/OFFを行なう「Sens YOU Technology」

 FH900/5BMでは、従来モデル同様、液晶パネル上部に130万画素のWebカメラを2個並べた「3Dカメラ」が搭載されており、3D写真や3D動画の撮影が行なえる。また、手を使ってソフトの操作を行なう「ジェスチャーコントロール機能」も、従来から引き続き搭載。独自の3Dコンテンツを作成して楽しめるという、従来モデルの特徴もそのまま受け継がれているわけだ。

 そしてFH900/5BMでは、この3Dカメラを利用した新たな機能が搭載されている。それは、「Sens YOU Technology」というものだ。これは、本体前の人の存在を3Dカメラによって検知し、人がいなくなると自動的に液晶表示をオフにするというものだ。30秒から最長10分までの間で時間を設定しておき、本体前からその時間だけ人がいなくなると、自動的に画面がOFFとなる。そして、本体前に人が戻ってくると、自動的に画面がONになる。

 人の存在の検知には、デジタルカメラに搭載されている顔認識機能と同等の物が利用されている。3Dカメラを常に動作させた状態で、顔認識機能によって人の存在を検知し、人がいなくなれば画面をOFFに、人を検知すると画面をONにするというわけだ。

液晶パネル上部には、130万画素Webカメラを2個並べた「3Dカメラ」を搭載。これを利用し、独自3Dコンテンツの撮影はもちろん、さまざまな付加機能が実現されている「Sens YOU Technology」は、3Dカメラと顔認識機能を利用し、本体前の人の存在を検知し、自動的に画面のON/OFFを行なう機能だ
本体前から人がいなくなり一定時間が経過すると、このようなカウントダウンが表示され、画面が消える。その後、人が戻ると自動的に画面がONになる3Dの静止画や動画の撮影、手を利用してソフトの操作を行なう「ジェスチャーコントロール」などの機能も受け継がれている

●ナノイー発生ユニットを搭載

 FH900/5BMの特徴のうち、PCとしての機能とは直接関係ないものの、他にはない面白いものがある。それは、ナノイー発生ユニットが搭載されているという点だ。

 ナノイーとは、パナソニック電工が開発した発生ユニットによって発生される、空気中の水分子を集めて作られる微粒子イオンのこと。菌やウイルス、カビなどを抑制するとともに、優れた脱臭能力があるとされており、パナソニックは空気清浄機やエアコン、冷蔵庫など各種白物家電機器に搭載し、普及を進めている。そのナノイー発生ユニットを、パソコンとして始めて搭載したのが、FH900/5BMである。

 ナノイー発生ユニットは、本体後部に取り付けられている。ナノイー発生ユニットの電源が入ると、ファンによって空気の流れが発生し、本体上部の排気口からナノイーが放出される仕組みだ。ナノイー発生ユニットの制御は、専用ソフト「ナノイーユーティリティー」によって行なう。ナノイー発生ユニットのON/OFF制御に加え、1時間、2時間、3時間のタイマー動作が可能だ。

 ナノイー発生ユニット動作中の音だが、空気の流れを生み出すファンの動作音は、全くといっていいほど気にならないものの、ナノイー発生ユニットの“ジー”という音は気になった。うるさいというほどではないのだが、確実に耳に届く音で、普段PCからは発生しない類の音ということもある。もちろん、TVや映画などの視聴中に気になることはないのだが、静かな環境でビジネス系ソフトを利用している状態では気になることがあるだろう。

 ただ、音は気になったが、ナノイー発生ユニットが動作していることによるPCの動作への影響は全くない。ナノイー発生ユニットをON/OFFしても、液晶画面にノイズが発生することはなく、TV放送への影響もなかった。当然そのあたりは十分に検証した上での搭載だとは思うが、基本的にナノイー発生ユニットのPCへの影響を心配する必要はないと言って良さそうだ。

 ところで、ナノイー発生ユニットには物理的なスイッチは設けられておらず、ナノイーユーティリティーでなければ動作の制御が行なえない。つまり、ナノイー発生ユニットは、Windowsが動作している状態でなければ利用できず、PCの電源が落ちている場合やスリープ中には動作させられないのだ。

 たしかに、PCに搭載するとなると、ソフトウェアによる制御ができなければ意味がないだろう。とはいえ、せっかくのナノイー発生ユニットを、PCが落ちている状態で利用できないというのは少々もったいない気がする。Windows起動時はソフトウェア制御、PCが落ちている状態ではBIOS制御というように切り替えられれば、より活用できるはずなので、今後のモデルでの改善を期待したい。

本体背面上部に、ナノイー発生ユニットを搭載。PCとしてこれが初の搭載となるナノイー発生ユニットの動作制御は、専用ソフト「ナノイーユーティリティー」を利用しユニットのオン・オフやタイマー動作が行なえるが、Windowsが動作している状態でしか利用できない

●CPUなど基本スペックも強化

 FHシリーズの従来機種では、3D表示対応モデルは、どちらかというと中位に位置付けられていたが、FH900/5BMは、液晶サイズや搭載CPUなどが強化されたことによって、最上位に位置付けられる。

 搭載CPUは、2.66GHz動作のCore i5-560Mを採用。チップセットはIntel HM55 Expressで、ノートPC向けプラットフォームを採用している点は従来モデル同様。それでも、3D表示対応モデルに限って見れば、CPUが大幅に強化されたことによって、パフォーマンスは大きく向上している。メインメモリは、標準で4GB搭載され、最大8GBまで増設可能。内蔵ストレージは、1TBの3.5インチHDDと、Blu-ray Discドライブが標準搭載される。

 搭載液晶パネルは、先ほど紹介したように、1,920×1,080ドット表示対応の23型スーパーファインVX液晶を搭載、表面に偏光パネルが取り付けられているため、見る角度によっては縞模様のようなスジが見えることもあるが、発色は非常に鮮やかで、表示品質は十分に満足できる。偏光方式のため、3D表示時には映像の解像度が半減するものの、フルHD表示に対応したこともあり、従来モデルよりも3D表示時の解像感は高まっている。グラフィック機能は、CPU内蔵のIntel HD Graphicsが利用されている。

 ネットワーク機能は、Gigabit EthernetとIEEE 802.11b/g/n対応無線LANをそれぞれ標準搭載。接続インターフェイスは、USB 3.0×2ポートとUSB 2.0×4ポート、SDメモリーカードとメモリースティック対応のカードリーダ「ダイレクト・メモリースロット」などを用意。また、入力用のHDMI端子が用意されており、外部映像機器やゲーム機などを接続し、FH900/5BMをモニターとして利用することも可能。ただし、このHDMI入力は3D映像の入力には対応していないため、外部機器を接続して3Dコンテンツを楽しむことはできない。この点は少々残念だ。

本体正面。本体サイズは568×222×438mm(幅×奥行き×高さ)。液晶サイズが大型化したため、従来モデルよりも大きくなってはいるが、同サイズの単体液晶ディスプレイとほぼ同等のサイズだ電源ボタンや音量調節ボタンなどは、本体正面下部に集められている
左側面。PCの機能が内蔵されているため、本体はやや厚いが、全体としては十分に省スペースだ左側面には、ダイレクト・メモリースロットと、USB 3.0ポートが2ポート用意されている本体背面。端子類なども用意されているが、全体的にはすっきりとした印象だ
背面下部には、USB 2.0ポート×3とGigabit Ethernet、ヘッドフォン・マイク端子が用意されている。右のフタはB-CASカードスロットだ背面下部中央にはアンテナ入力を用意。左のHDMIコネクタは入力端子で、外部映像機器を接続してFH900/5BMをモニターとして利用できる。ただし3D入力には非対応メインメモリスロットは背面からアクセス可能。標準で4GB搭載し、最大8GBまで増設可能だ
右側面。光学式ドライブはこちらに搭載されている光学式ドライブにはBlu-ray Discドライブを標準搭載。また、USB 2.0ポートも1ポート用意されている本体のチルト角は、上方向にのみ調節可能だ
付属のキーボード。ワイヤレスタイプの小型キーボードが付属しているマウスは、小型のワイヤレスレーザーマウスが付属する電源にはACアダプタが利用されている

●3D映像やTVをとことん楽しみたい人にオススメ

 では、ベンチマークテストの結果を見ていこう。今回利用したベンチマークソフトは、Futuremarkの「PCMark Vantage Build 1.0.1 1901」と「PCMark05 Build 1.2.0 1901」、3DMark Vantage Bulld 1.0.1 1901」、「3DMark06 Build 1.1.0 1901」、スクウェア・エニックスの「FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3」、カプコンの「モンスターハンターフロンティアベンチマーク【絆】」の6種類だ。比較用として、従来モデルとなる「ESPRIMO FH550/3AM」の結果と、ノートPC向けプラットフォームを搭載していることもあり、東芝の「dynabook TX/98MBL」の結果も加えてある。


ESPRIMO FH900/5BMESPRIMO FH550/3AMdynabook TX/98MBL
CPUCore i5-560M (2.66GHz/3.20GHz)Core i3-350M (2.26GHz)Core i7-740QM (1.73/2.93GHz)
チップセットIntel HM55 ExpressIntel HM55 ExpressIntel HM55 Express
ビデオチップIntel HD GraphicsIntel HD GraphicsGeForce GTS 350M(1GB)
メモリPC3-8500 4GBPC3-8500 4GBPC3-8500 4GB
ストレージ1TB HDD(Hitachi HDS721010CLA332)1TB HDD(Hitachi HDT721010SLA360)640GB HDD(Toshiba MK6465GSX)
OSWindows 7 Home Premium 64bitWindows 7 Home PremiumWindows 7 Home Premium
PCMark Vantage x64 Build 1.0.1 0906a
PCMark Suite618050175235
Memories Suite360631753881
TV and Movies Suite374534493861
Gaming Suite381330955063
Music Suite589057615560
Communications Suite942642973953
Productivity Suite551041173976
HDD Test Suite407047673180
PCMark05 Build 1.2.0
PCMark ScoreN/A57096612
CPU Score808958177557
Memory Score640453198315
Graphics Score282028675517
HDD Score677776554907
3DMark Vantage Bulld 1.0.1 0906a 1,280×1,024ドット
3DMark Score335
GPU Score254
CPU Score7983
3DMark06 Build 1.1.0 0906a 1,024×768ドット
3DMark Score174117098376
SM2.0 Score5425213358
HDR/SM3.0 Score6846953397
CPU Score302723213204
Windows エクスペリエンスインデックス
プロセッサ6.96.26.5
メモリ5.95.55.5
グラフィックス4.54.66.5
ゲーム用グラフィックス5.35.26.5
プライマリハードディスク5.95.95.8
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3
LOW402935118115
HIGH260423285842
モンスターハンターフロンティアベンチマーク【絆】
1,280×720ドット777
1,920×1,080ドット432

 結果を見ると、CPUが強化されたことで、従来モデルよりもかなりパフォーマンスが向上していることがわかる。3D描画能力に関しては、CPU内蔵のIntel HD Graphicsが利用されていることもあり、従来モデルとそれほど変わらないパフォーマンスとなってはいるものの、CPUの強化によって、ほぼ全ての利用シーンにおいて快適度が向上していると考えていい。もちろん、3Dゲームの快適プレイなどを考えると、外部GPUの搭載も検討してもらいたかったところだが、FH900/5BMの主眼である、3D映像やTVを楽しむという意味では、必要十分なパフォーマンスが搭載されていると言っていいだろう。

 FH900/5BMの魅力は、スペック向上によるパフォーマンス強化という点よりも、フルHD解像度での3D表示に対応した23型液晶を搭載するとともに、3D視聴時の視野角が拡がり、従来モデルと比較して大幅に快適になった3D視聴環境や、長時間録画対応のデジタル3波ダブルチューナ搭載による充実したTV関連機能が搭載された点にある。従来モデルの3D表示機能は、表示解像度の低さと視野角の狭さで、やや魅力に欠ける点があったが、それらが解消されたことによって、かなり本格的に3D映像を楽しめるように進化したと言っていい。手軽に本格3D映像を楽しんだり、3D放送も含め、TVをとことん楽しめるPCを探している人にオススメしたい製品だ。

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(2010年 11月 12日)

[Text by 平澤 寿康]