~通常電圧版Core 2 Duoを採用した12.1型WXGAモバイル |
パナソニックのLet'snoteシリーズは、軽い、頑丈、バッテリ駆動時間が長いという、3つの特徴を売りにしているモバイルノートPCシリーズだ。液晶サイズと本体サイズ、搭載機能によって4つの製品シリーズがあり、用途に合わせて選べるようになっている。
具体的には、本体サイズが大きなほうから、14.1型液晶と光学ドライブを搭載する大画面モバイルノートPCの「F」シリーズ、12.1型液晶と光学ドライブを搭載するオールインワンノートの「W」シリーズ、12.1型液晶を搭載する1スピンドルモバイルの「T」シリーズ、10.4型液晶を搭載するコンパクトモバイルの「Rシリーズ」の4シリーズだった。
今回のパナソニックの新モデルでは、この4シリーズの内、WシリーズがSシリーズに、TシリーズがNシリーズへと名称を変更した。シリーズ名は変更されたが、製品の位置付けはそのままだ。
今回紹介する「Let'snote CF-N8」(以下、CF-N8)は、新しいNシリーズの製品である。なお、試用したのは製品前の試作品なので、製品版では仕様などが変更になる可能性があることを注意していただきたい。
●従来モデルからあらゆる部分をパワーアップCF-N8は、12.1型XGA(1,024×768ドット)液晶を採用するTシリーズのモバイルノートPC「Let'snote CF-T8G」の後継モデルである。従来モデルのLet'snote CF-T8Gと同様に光学ドライブは搭載していない。
従来モデルと比較すると、重量以外のあらゆる部分をパワーアップしており、CPUを超低電圧版Core 2 Duoから、よりクロックの高い通常電圧版のCore 2 Duoに変更して性能を大幅に向上している。しかも、CPUを通常電圧版に変更したにもかかわらず、バッテリ駆動時間をカタログ値で約11時間から約16時間に延ばしている。また、液晶ディスプレイは、解像度がXGAからWXGA(1,280×800ドット)に向上した。12.1型モデルもついに待望のワイド画面を採用することになったわけだ。
そのほか、賛否両論だと思うが、標準でモバイルWiMAXに対応する通信チップを内蔵している。重量は、従来モデルの約1.179kgから86g増加し、約1.265kgとなった。OSはWindows 7 Professionalである。Professionalなので、Windows VistaおよびWindows XPへのダウンロード権が付いており、製品にはWindows XP ProfessionalにダウングレードできるDVD-ROMが付属している。
●通常電圧版のCPUで基本性能を大幅に向上スペックの詳細を見ていこう。CPUには、2.53GHzのCore 2 Duo P8700を採用している。このCPUは、前述したとおり通常電圧版のCPUだ。通常電圧版と言うとデスクトップPC向けのCPUのように聞こえるが、そうではなくノートPC向けCPUの中の、通常電圧版である。ノートPC向けとはいえ、1.2kg台のモバイルノートPCに通常電圧版のCPUを使うのはかなり珍しい。
電圧の違いがなぜ性能に影響するのかというと、単純にその分だけ動作クロックを上げることができる。このCPUの動作クロックはノートPC用としてはかなり高い2.53GHzで、システムバスクロックは1,066MHz、L2キャッシュは3MBだ。TDP(Thermal Design Power:熱設計消費電力)は25Wと少々高い。
Core 2 Duo P8700の動作クロックは、266MHz×9.5倍の2.53GHz。デュアルコアのCPUだ | CPU負荷が少ないときには266MHz×6倍の1.6GHzで動作していた。動作電圧も自動で0.875Vまで落ちて省電力動作を実現している |
このクラスのモバイルノートPCの場合、TDPが10Wの超低電圧版Core 2 Duo SU9600や、同SU9400を使用するのが一般的だ。ところが、このCF-N8では処理性能を重視して、あえて通常電圧版のP8700を採用している。これらのCPUを比較すると、SU9600の動作クロックは1.60GHz、SU9400が1.40GHz、システムバスクロックはどちらも800MHzなので、P8700の性能の高さが分かる。L2キャッシュは、いずれも同じ3MBだ。
モデル | Let'snote CF-N8 |
価格 | オープンプライス |
OS | Windows 7 Professional |
CPU | Intel Core 2 Duo P8700(2.53GHz) |
チップセット | Intel GM45 Express+ICH9-M |
グラフィックス機能 | Intel Graphics Media Accelerator 4500MHD |
メモリ | 2GB |
HDD | 250GB |
液晶 | 12.1型ワイド 1,280×800ドット |
ネットワーク | IEEE 802.11a/b/g/n、Gigabit Ethernet、モバイルWiMAX |
バッテリ駆動時間 | 約16時間(JEITA測定法) |
公称サイズ | 282.8×209.6×23.4~38.7mm(幅×奥行き×高さ、突起部除く、最厚部41.4mm) |
サイズ(突起部を含む実測値) | 293×208×45mm(幅×奥行き×高さ) |
重量(バッテリー搭載時) | 約1.265kg |
CF-N8では、通常電圧版のP8700が発する熱を、独自開発の小口径厚型ファンで放熱している。このファンは、直径を小さくして厚みを増したことで、小さくても十分な風量を確保しているという。また、Intelと共同開発したという、ソフトウェアとハードウェアが連携して熱処理を行なう、DPPM(Dynamic Power Performance Management)というシステムも採用している。具体的にどのような仕組みなのかは分からないが、かなりの高負荷で使用していても熱過ぎて不安を感じるということはなかったので、CF-N8の放熱性能はそれなりに高いと言える。また、最近流行している薄型のボディではなく、最厚部で約45mm(底面の足および液晶部の突起も含む実測値)もある厚みのあるボディを採用しているということも熱処理に効果があると思われる。
本体の熱は、室温が26℃でCPUに負荷をかけた状態で、左側面の排気口辺りが50℃程度、タッチパッドの左辺りが36.2℃だった | タッチパッドの右は26.8℃で、ほとんど熱を持たない。キーボードも特に熱くなる部分はなく、ほぼ同じ温度だ | 本体の底面も、やはり手前の左部分が熱くなるようで、温度は45.8℃だった。全体が熱くなるわけではないのでそれほど気にはならない |
メモリは、2GBのSO-DIMMを1枚搭載している。チップセットの仕様ではDDR2-800まで対応しているが、本製品の場合は試作機のためかDDR2-667で動作していた。メモリスロットは1スロット空いており、2GBまでのメモリを増設して最大4GBにすることができる。チップセットは、Intel GM45 Express+ICH9-Mだ。グラフィックス機能にはチップセット内蔵のIntel Graphics Media Accelerator 4500MHDを使用する。モバイルノートPCなので、Intel純正のグラフィックス機能でも性能に不足は感じない。HDDはSATA接続の2.5インチHDDで、250GBと十分な容量だ。
●モバイルWiMAXに標準対応で屋外でも高速通信が可能
CF-N8の大きな特徴として、モバイルWiMAXに標準対応していることが挙げられる。モバイルWiMAXに対応するIntel WiMAX/WiFi Link 5150チップを内蔵しており、別途通信業者と契約をすれば外出先などで本体のみでインターネット接続が行なえる。転送速度は、受信が最大13Mbpsで、送信が最大3Mbpsとなっている。モバイルWiMAXとしては少々遅い転送速度だが、これはチップの制限だ。とは言え、受信で最大13Mbpsも速度が出るのは、モバイルWiMAXならではの利点である。もちろん、サービスエリア内であれば自宅や職場でも使用できる。
モバイルWiMAXという最新の無線規格に標準で対応している一方で、より身近なBluetoothには対応していない。最近では、安価なネットブックでもBluetoothを搭載するモデルが多くなっているなか、これは少々残念な部分だ。ただし、直販Webサイトのマイレッツ倶楽部ではBluetooth 2.1をBTOで搭載できる。また、無線LANは、IEEE 802.11a/b/g/nに標準で対応している。無線LAN機能とモバイルWiMAX機能は排他になっており同時に使用することはできないが、付属ソフトで簡単に切り替えられるので特に不自由はない。ほかには、マイレッツ倶楽部ならNTTドコモのFOMAハイスピードに対応する通信機能も追加で内蔵できる。
標準でモバイルWiMAXに対応しており、付属のソフトで無線LANとモバイルWiMAXを切り換えて使用できる | デバイスマネージャにも「Intel(R) WiMAXアダプタ」という項目が表示されている |
●モバイルノートPCとしては十分な広い画面
液晶は12.1型のワイド画面なのでモバイルノートPCとしては大きな方で十分に見やすい。解像度が1,280×800ドットなので、複数の作業を同時に行なう場合でも従来モデルよりずっと快適だ。モバイルノートPCでよく感じるような、作業に支障が出るほどの狭さは感じない。PDFファイルの資料を見つつ、Webブラウザで調べ物をしながらテキストエディタでこの文章を書いているが、結構長い時間使っていてもストレスを感じるようなことはない。
ただ、液晶パネルの上下の視野角が結構狭いため、ちょっと姿勢を変えると画面が見え辛くなり、そのたびに液晶の角度を変えなければならず、その点だけは残念だ。本体に対して液晶が開く角度もそれほど大きくはないので、外出先などで座って足を組んだ状態で膝の上で使用するような場合には角度不足と上下方向の視野角の問題で少々画面が見え辛くなることがある。一方、左右方向の視野角は十分あり、通常の使用であれば気になることはない。液晶の開く角度については筆者の座高が高過ぎるのかもしれないので、画面の見え方に関しては店舗で実機を確認することをお勧めする。
画面の明るさは十分で、日中の野外でも輝度を最高にすれば画面を確認できる。液晶画面には、バッテリ駆動時間を延ばすために、LEDバックライトと特殊な導光板、高反射リフレクタ、高効率反射シートを使用しているという。それらの個々の具体的な効果は不明だが、明るい場所での画面の視認性は実際に十分確保されている。
12.1型で1,280×800ドット表示のワイド画面は、モバイル用途では十分な広さだ。輝度も十分で屋外でも視認できる | 液晶は、ここまで開くことができる。電車などで、座って膝の上で使う分にはちょうど良いが、もう少し開くことができればなお良かった |
●操作性やインターフェイスの完成度の高さはさすが
長い間人気を保持しているLet'snoteシリーズの新製品だけあり、このCF-N8も操作性やインターフェイス周りの完成度はかなり高い。キーボードは約19mmのキーピッチを確保しており、問題なくタッチタイプを行なえる。キータッチはフニャっとした感触だが、その代わり押したときにあまり音がしないので、静かなところで使用してもあまり周りに迷惑をかけることがない。キーボードの剛性はかなり高く、中心部分でもほとんどたわみがないので打っていて安心感がある。
筆者としては、最下段の1番左のキーが「Fn」キーになっており、使用頻度が高い「Ctrl」キーが、その右に配置されているということが納得できないが、実はこの2つのキーの機能を入れ替えるソフトが標準で付属している。こんなソフトを付属するくらいなら、最初から「Ctrl」キーを左にすれば良いと思うのだが、同じように「Fn」キーを左にしたいという人もいるのだろう。どちらにしても、簡単に切り替えられるのはありがたい。BIOSなどで切り替えられれば、なお良かった。
タッチパッドは、Let'snoteシリーズではお馴染みの円形のものが採用されている。タッチ部分の面積は広過ぎず狭過ぎず適切で、ボタンも適度なストロークがあって押しやすい。これなら、マウスがなくてもストレス無く使用できる。最近は安価なノートPCやネットブックを触る機会が多いのだが、それらのタッチパッドはマウスの使用を前提としているかのような酷いものが多い。自分のやりたいことを直接PCに伝えるためのインターフェイスなのだから、ノートPCにとってタッチパッドの使いやすさはキーボードと同じくらい重要だ。その点、このCF-N8は多くの人にとって使いやすいタッチパッドに仕上がっている。ただ、どうしても個人の好みが出る部分でもあるので、購入後に後悔しないためにも、手に触れる部分はできるだけ店頭などで確認してから購入するようにしよう。
ポート類は左右に集中しており、背面には何も搭載しない。前面はヘッドフォン端子とマイク端子のみだ。電源端子が左にあるのでケーブルが少々邪魔に見えるが、使用時には気にならない。LAN端子も左にあるので、有線で接続する場合には、ケーブルを左だけでひとまとめにできて便利だ。USB端子は左に2つ、右に1つあり、使用スタイルに合わせて好きなほうを使える。
画面出力端子は、仕事で使うモバイルノートPCにとっては結構重要な機能だ。CF-N8では、一般的なミニD-Sub15ピンのほかに、最近普及が進んでいるHDMIも備えている。本体の液晶画面、ミニD-Sub15ピン、HDMIの内、2画面までなら同時出力が可能だ。HDMIは、まだプロジェクターなどで使用する機会は少ないとは思うが、家庭用の液晶TVでは普及が進んでおり、それらに気軽に出力できるのは便利だ。
●安心感がある頑丈なボディも魅力
さすが、頑丈であることが特徴の1つとなっているLet'snoteシリーズだけあり、その頑丈さは本体を手に取っただけで実感できる。乱暴な言い方をすれば、そのまま床に投げても壊れないような妙な安心感がある。そんなことをする人はいないとは思うが、本体を手で折ろうとしても絶対に折れないような剛性の高さだ。一方、本体に比べると液晶部分はやややわらかいが、こちらも安心感がある。とにかく、この製品が頑丈であるということは、実際に触ってみればすぐに分かる。
実際にどの程度頑丈かというと、パナソニックでは動作させたまま76cmの高さから落下させるテストや、100kgの加圧テストを行なっており、それらのテストをパスしているという。また、キーボードが防水仕様になっており、キーボードに水などをこぼしても本体内部に水が浸入することはない。筆者がやわらかいと表現した液晶カバーも、実は軽くて強いマグネシウム合金製で、薄く伸ばしたマグネシウム合金に段差を持たせる「ボンネット構造」にすることで、前述した100kgの加圧にも耐えられるようになっている。これなら、満員電車などに持ち込んでも破損を心配しなくてよさそうだ。
独特のデザインを採用するCF-N8の本体。店頭モデルの本体カラーは写真の「グレイッシュメタル」のほかに「ジェットブラック」が用意される | マグネシウム合金を加工して、強い圧力に耐えられるようにした「ボンネット構造」。デザインのアクセントにもなっている | 本体サイズはA4用紙を上に重ねると本体が隠れてしまうのでA4よりも若干小さいが、ほとんど同じ大きさだ |
●やっぱり快適な高速CPUと1日使えるバッテリ駆動時間
最後にベンチマークテストの結果を見てみよう。テストは、PCの総合性能を計測する「PCMark05 Build 1.2.0」、DirectX 7/8/9ベースの3Dゲームを想定した「3DMark03 Build 3.6.0」、実際に使われている3Dゲームのゲームエンジンを使用した「FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3」、地上デジタル放送を快適に視聴できるかをチェックする「ストリームテスト for 地デジ」、HDDの速度を計測する「CrystalDiskMark 2.2.0」、バッテリ駆動時間を計測する「BBench V1.01」を使用した。BBench V1.01以外は、すべて初期設定のままテストを行なっている。
比較用には、過去に掲載した本連載から、CPUが異なる3製品を掲載している。テストを実行した人間が異なっていることと、製品前の試作機を使用しているものや、OSがバラバラということもあり、値は参考程度に考えていただきたい。
Windows 7のWindows エクスペリエンス インデックスは「3.2」。グラフィックス機能の値が低いのはモバイルノートPCなので仕方ない | バッテリは7.2V/12.4Ah/84Whの、大容量でコンパクトなリチウムイオンバッテリ。カタログ値で約16時間のバッテリ駆動時間を誇る |
注目したいのは、14.1型のワイド液晶を搭載するThinkPad T400sとの比較だ。ThinkPad T400sは約1.79kgの重量があり、CF-N8よりもひとまわり大きな製品だが、CF-N8はそのThinkPad T400sとほぼ同じ性能を記録している。本来、ターゲットが異なるこの2台は、性能面では比較にならないのが普通だ。この結果は、通常電圧版のCore 2 Duoを搭載するCF-N8の性能が、それだけ高いことを示している。実際、使っていてパワー不足を感じたことは1度もなかった。
次に、Aspire Timeline AS3810Tと比較してみよう。CF-N8のほうが価格が倍近く高いため、本来は比較するべきものではないが、CPUの性能差を知るという視点で見てほしい。最近、モバイルノートPCへの採用が進んでいる、CULV(Consumer Ultra Low Voltage) CPUというのが、Aspire Timeline AS3810Tが採用しているCore 2 Duo SU9400だ。消費電力が小さいのでモバイルノートPCには最適なのだが、性能は通常電圧版のCore 2 Duo P8700には遠く及ばないことが分かる。
そのほか、CF-N8はバッテリ駆動時間が抜群に長い。ここでの計測では、電源管理を初期設定の「パナソニックの電源管理(標準)」というモードで計測している。画面の明るさは、下から10番目の明るさだ。BBenchは、10秒に1回キー入力を行ない、1分に1回Webブラウザの更新を行なう設定で実行した。さすがにカタログ値の約16時間にはまったく届かなかったが、それでも約8時間26分というバッテリ駆動時間はかなり長い。使い方にもよるが、これなら外出先でほぼ1日使用できる。
パナソニック Let'snote CF-N8 | レノボ ThinkPad T400s | 日本エイサー Aspire Timeline AS3810T | MSI X-Slim X340 Super | |
CPU | Core 2 Duo P8700 (2.53GHz) | Core 2 Duo SP9400 (2.40GHz) | Core 2 Duo SU9400 (1.40GHz) | Core 2 Solo SU3500 (1.40GHz) |
ビデオチップ | GMA4500MHD | GMA4500MHD | GMA4500MHD | GMA4500MHD |
メモリ | 2GB | 2GB | 2GB | 2GB |
OS | Windows 7 Professional | Windows XP Professional SP3 | Windows Vista Home Premium | Windows Vista Home Premium |
PCMark05 Build 1.2.0 | ||||
PCMark Score | 4279 | 4454 | エラー | 2101 |
CPU Score | 6164 | 6204 | 3629 | 2435 |
Memory Score | 4836 | 5323 | 3576 | 3338 |
Graphics Score | 1755 | 1802 | 1495 | 1108 |
HDD Score | 5078 | 4471 | 5200 | 5086 |
3DMark03 Build 3.6.0(1,024×768ドット/32bitカラー) | ||||
3DMark Score | 1813 | 2186 | 1615 | 1552 |
CPU Score | 853 | エラー | 561 | 492 |
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3 | ||||
High | 2230 | 2945 | 1476 | 1427 |
Low | 3745 | エラー | 2172 | 2094 |
ストリームテスト for 地デジ | ||||
DP | 99.9 | 99.97 | 79.33 | 68.1 |
HP | 99.93 | 99.97 | 99.93 | 99.97 |
SP/LP | 99.83 | 100 | 100 | 100 |
LLP | 99.9 | 100 | 99.97 | 100 |
DP(CPU負荷) | 56 | 49 | 65 | 100 |
HP(CPU負荷) | 24 | 22 | 36 | 61 |
SP/LP(CPU負荷) | 25 | 14 | 24 | 35 |
LLP(CPU負荷) | 20 | 11 | 18 | 28 |
CrystalDiskMark 2.2.0 | ||||
Seq:Read | 70.2 | 43.89 | 66.58 | 未計測 |
Seq:Write | 68.87 | 41.44 | 57.82 | 未計測 |
512K:Read | 25.54 | 22.17 | 30.32 | 未計測 |
512K:Write | 26.17 | 24.77 | 32.58 | 未計測 |
4K:Read | 0.324 | 0.329 | 0.452 | 未計測 |
4K:Write | 0.871 | 0.811 | 1.147 | 未計測 |
BBench V1.01 | ||||
バッテリ駆動時間 | 8時間26分 | 4時間2分 | 6時間17分 | 未計測 |
●4つの特徴を備えたモバイルノートPC
冒頭でも紹介したが、Let'snoteシリーズは、軽い、頑丈、バッテリ駆動時間が長いという3つの特徴を持ったモバイルノートPCシリーズだ。CF-N8は、その3つの特徴に、さらにCPU性能が高いという4つ目の特徴を加えたモバイルノートPCである。
12.1型サイズのモバイルノートPCに、軽さやバッテリ駆動時間だけでなく、性能も欲しいと思っていた方には待ちに待ったLet'snoteだ。安価なノートPCが増えているなか、店頭予想価格19万円前後のCF-N8は高価ではあるが、安価なノートPCには真似のできない、あらゆる面で完成度の高い製品に仕上がっている。4つの特徴を同時に満たすノートPCが欲しい方には数少ない選択肢の1つになるだろう。
(2009年 9月 29日)
[Text by 小林 輪]