Hothotレビュー

デル「Precision 5510」

〜Xeonや4K液晶を選べる15.6型ワークステーションノート

「Precision 5510」

 デルの「Precision 5510」は法人向けのワークステーションノートPC。本製品からコンシューマ向け製品と同じくポジショニングルールが変わり、3000シリーズがエントリー、5000シリーズがメインストリーム、7000シリーズがプレミアムになっており、Precision 5510は法人向けの中核製品として位置付けられている。

 デルの直販サイトにはCore i5-6300HQ/8GBメモリ/512GB M2.SSD/15.6型フルHDディスプレイを搭載した「Precision M5510 プレミアムモデル」、Core i7-6820HQ/16GBメモリ/512GB M2.SSD/タッチパネル内蔵15.6型4Kディスプレイを搭載した「Precision M5510 プラチナモデル」、Core i5-6300HQ/8GBメモリ/500GB HDD/15.6型フルHDディスプレイを標準搭載するカスタマイズ対応モデル「Dell Mobile Precision 5510」の3モデルがラインナップされている。

【表1】Precision 5510のラインナップ一覧
Precision M5510 プレミアム Precision M5510 プラチナ Dell Mobile Precision 5510
CPU Core i5-6300HQ
(2.3〜3.2GHz)
Core i7-6820HQ
(2.7〜3.6GHz)
Core i5-6300HQ
(2.3〜3.2GHz)
メモリ DDR4 SDRAM 8GB DDR4 SDRAM 16GB DDR4 SDRAM 8GB
ストレージ 512GB M.2 SSD(PCI Express) 500GB HDD
GPU Intel HD Graphics P530、NVIDIA Quadro M1000M(2GB GDDR5)
ディスプレイ 15.6型フルHD InfinityEdgeディスプレイ 15.6型4K InfinityEdgeタッチディスプレイ 15.6型フルHD InfinityEdgeディスプレイ
OS Windows 7 Professional
価格 259,980円 329,980円 338,702円

 Precision 5510は底面金属カバーの刻印を除けば筐体外観はコンシューマ向けの「New XPS 15」とまったく同じで、Skylake世代のプロセッサ、DDR4メモリを搭載し、Adobe RGBの色域を100%カバーするタッチ対応15.6型4Kディスプレイを選択可能な点も共通している。大きく異なるのは、プロセッサに「Xeon E3-1505M v5」、ストレージに1TBのM.2 SSD(PCI Express)や256GBのM.2 SED(自己暗号化ディスク) SSD、OSに「Windows 7 Professional」を選択可能なことと、外付けGPUとして「NVIDIA Quadro M1000M」が搭載されている点だ。ちなみにXeon E3-1505M v5/16GBメモリ/1TB M.2 SSD/タッチパネル内蔵15.6型4Kディスプレイという構成で、価格は657,102円となる。

 今回、Xeon E3-1505M v5/16GBメモリ/256GB M.2 SSD(サムスン製「PM951 MZVLV256HCHP」)/タッチパネル内蔵15.6型4Kディスプレイというカスタマイズ構成のモデルを試用する機会を得た。最上位パーツを搭載した構成ではないが、それでも472,002円とかなり豪華なカスタマイズ内容となる。PC Watchには既にNew XPS 15の詳細な(レビュー記事)が掲載されているので、本稿では外観説明など重複する箇所はおさらいするに留め、主にベンチマークなどの話題を中心にレビューしていく。

外観はNew XPS 15とまったく同一、異なるのは底面金属カバーのみ

 本体サイズは357×235.3×11.1mm(幅×奥行き×高さ)、重量は56Whrバッテリ/SSD/タッチ対応ディスプレイ搭載時で1.78kgと製品公式サイトには記載されている。ところが今回の仕様機の重量を実際に計測したところ、1.96kgという値が出た。バッテリレポートを実行したところ、バッテリ容量は55,997mWhと表示されたので、貸し出し機に内蔵されているバッテリ容量は56Whrで間違いない。デルに確認したところ、試用機は液晶ディスプレイにGorilla Glassを採用しているとのことで、その分の重量が加算されているのが理由だったようだ。

 同梱されるACアダプタはNew XPS 15と同じ130W仕様で、電源ケーブル込みで計測すると実測429gとなった。New XPS 15のACアダプタは電源ケーブル込みで実測448.5gとわずかに重かったが、この違いは個体差または電源ケーブルが異なることによるものだろう。

 インターフェイスは、左側面に電源アダプタ端子、USB 3.0×1(電源オフでも給電可能なPowerShare仕様)、HDMI端子、Thunderbolt 3×1、ヘッドセット端子、右側面にSDカードスロット、USB 3.0×1(PowerShare仕様)、バッテリ充電ステータスライトボタン、セキュリティケーブルスロットが用意されている。

 製品公式サイトには、Thunderbolt 3端子がUSB 3.1 Type-C端子を兼ねていることを示す記述はないが、デバイスマネージャーには「インテル(R) USB 3.1 eXtensible ホスト・コントローラー」と「インテル(R) USB 3.1 ルートハブ」が読み込まれている。実際にエレコム製USB Type-C-HDMI変換アダプタ「AD-CHDMIBK」が正常に使用できることを確認した。執筆時点では公式サイトのUSB 3.1 Type-C端子に関する記載が洩れているものと思われる。

本体天面。下がヒンジ部
本体底面。ヒンジ部側にあるスリットは吸気口、上方にある2つのスリットはステレオスピーカー。「Dell Precision 5510」と機種名を示す金属カバーにサービスタグや認証ラベルが隠されているが、「Windows Pro」のエンブレムシールのみ吸気口付近に貼られている
本体前面
本体背面。樹脂カバーに覆われたディスプレイヒンジ部にはIEEE 802.11ac対応の2×2のWi-Fiアンテナモジュールが内蔵されている
本体右側面。左から、SDカードスロット、USB 3.0(PowerShare仕様)、バッテリ充電ステータスライトボタン、セキュリティケーブルスロット
本体左側面。左から、電源アダプタ端子、USB 3.0(PowerShare仕様)、HDMI出力、Thunderbolt 3、ヘッドフォン出力。Thunderbolt 3端子では、エレコム製USB Type-C-HDMI変換アダプタ「AD-CHDMIBK」が正常に使用できることを確認した
エレコム製USB Type-C-HDMI変換アダプタ「AD-CHDMIBK」。税別価格は8,870円
こちらは今回は使用しなかったエレコム製USB Type-C-DisplayPort変換アダプタ「AD-CDPBK」。価格はAD-CHDMIBKと同じ
USB Type-C-HDMI変換アダプタ「AD-CHDMIBK」を装着すれば、HDMI端子を1つ増設できる
Precision 5510にフルHD液晶ディスプレイを2台繋げてみたが、本来であれば15.6型4Kディスプレイに解像度が見合った4Kディスプレイを1台繋げた方が利便性は高いだろう
製品公式サイトには、貸し出し機と同じく56Whrバッテリ/SSD/タッチ対応ディスプレイという構成のモデルの重量が1.78kgと記載されているが、Gorilla Glass採用のカスタマイズ機であるため実測で1.96kgという値が出た
ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は実測429g
本体のほかに、ACアダプタ、電源ケーブル、USB 3.1 Type-C対応有線LANアダプタ、Quick Start Guide、Safety and Regulatory Information(安全および認可機関に関する情報)が付属する。「Windows 7 Professional SP1」(2,500円)と「Windows 10 Pro」(無料)のリカバリメディアはオプション

New XPS 15同様の堅牢性と高いデザイン性

 繰り返し記載している通り、Precision 5510の外観はNew XPS 15とまったく変わらない。この筐体は、天板と底面にアルミニウム合金、ディスプレイ面にCorning Gorilla Glass NBT、パームレスト面にカーボンファイバー素材を採用した上で裏にはマグネシウム合金が貼り合わされた堅牢性を重視した設計となっている。そのぶん重量は多少かさむ結果となっているが、企業内で酷使するユーザーには歓迎されるはずだ。

 キーボード、タッチパッドについてもおさらいしておこう。標準で搭載されるのは日本語キーボード。カスタマイズ対応のDell Mobile Precision 5510のみ、1,100円で英語キーボードに変更できる。日本語キーボードはキーの数が多いため、¥キー、Back Spaceキー、Enterキーの横幅が狭くなっている。等幅のキーボードを好むなら、英語キーボードを選択すると良いだろう。タッチパッドは105×80mm(幅×奥行き)と十分な広さが確保され、またWindows 10の高精度タッチパッドに対応している。Windows 7ではこの広さをあまり活かせないが、Windows 10にアップグレードすれば新搭載されたジェスチャを快適に利用できる。

堅牢性とデザイン性を兼ね備えたPrecision 5510のボディ。パームレストの片側を持って持ち上げても、ほとんどたわみやキシミが生じない剛性が確保されている
ゴミの入りくいアイソレーションキーボードを採用
打鍵感は良好だが、\キー、Back Spaceキー、Enterキーの横幅が狭くなっているのが難点だ
キーボードはバックライト付き

プロのクリエイティブ用途に応える4K解像度とAdobe RGB 100%の色域

 写真や映像などプロのクリエイティブ現場では、高い解像度と正確な色再現性が求められる。その点、Precision 5510で選択できる15.6型4Kディスプレイの解像度は3,840×2,160ドット(282dpi)で、色域はAdobe RGBを100%カバーするので、プロの高い要求にも十分応えるレベルだ。実際Adobe RGBとsRGBの色域で撮影した写真を並べて比較してみたが、赤色と緑色の微妙な違いがより際立って発色されていることを確認できた。

 プリインストールされている「Dell PremierColor」はきめ細かな設定変更が可能で、色域、明度、コントラスト、ガンマ、黒レベル、色温度を微調整し、設定したプロファイルをインポート/エクスポートできる。撮影現場や用途ごとに素早くプロファイルを変更する際に便利に活用できそうだ。

 サウンド面については、Precision 5510に内蔵されているスピーカーの仕様は公開されていないが、おそらくNew XPS 15と同じパーツが使われているはずなので、コンシューマ向けにはともかくプロユースには力不足と言わざるを得ない。サウンド面についてもプロクオリティを求めるのであれば、USB DACアンプと外付けスピーカーなどを接続するべきだろう。

15.6型4Kディスプレイの解像度は3,840×2,160ドット(282dpi)。15.4型ディスプレイを搭載する「MacBook Pro 15インチRetinaディスプレイモデル」の解像度が2,880×1,800ドット(220dpi)なので、ドット数で約311万ドット上回ることになる
左がAdobe RGBの色域で、右がsRGBの色域で撮影した写真。色域以外の設定はすべて同じだ。Adobe RGBはsRGBよりも特に赤と緑について広く色域をカバーしているので、それぞれのグラデーションをよりきめ細かに発色できる
色域、明度、コントラスト、ガンマ、黒レベル、色温度を調整できるDell PremierColor
スピーカーやマイクなどのサウンド設定を変更できるDell Audio。キーボードのタイピング音や、発声時の歯擦音などを抑制する機能などを搭載している

GPUの差が如実に表われた結果に

 今回Precision 5510のベンチマークスコアを比較するに当たって、New XPS 15のスコアを引用している。前者が法人向け、後者がコンシューマ向けということで価格に大きな開きがあるが、モバイルXeonプロセッサ、NVIDIA Quadro M1000M、M.2 SSDを搭載したことにより、各種ベンチマークソフトのスコアや実アプリケーションの処理時間がどのように変化するのか比較するために最も適したモデルと言えるはずだ。

 ベンチマークプログラムには「PCMark 8 v2.5.419」、「PCMark 7 v1.4.0」、「3DMark v1.5.915」、「CINEBENCH R15」、「Geekbench 3.3.2」、「モンスターハンターフロンティアベンチマーク【大討伐】」、「CrystalDiskMark 5.1.0」を使用した。合わせて連続動作時間を計測するために「BBench」、実アプリの性能を計測するために「Adobe Photoshop Lightroom」、「Adobe Premiere Pro CC」も使用している。またPrecision 5510でベンチマークを実施するにあたっては、New XPS 15と同じく「NVIDIAコントロールパネル」で「3D設定の管理」の「優先するグラフィックスプロセッサ」を「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ」に設定している。

 なお今回の計測実施時、Precision 5510にはWindows 7 Professional、New XPS 15にはWindows 10 Homeがインストールされている。大差とはならないものの、OSが異なればベンチマークソフトのスコアや、実アプリケーションの処理時間はある程度変わってくる。そのため今回のベンチマーク結果は、傾向を判断する参考材料に留めて欲しい。

【表2】ベンチマーク結果
Precision 5510 New XPS 15
CPU Xeon E3-1505M v5(2.8GHz~3.7GHz) Core i7-6700HQ(2.6GHz~
3.5GHz)
GPU Intel HD Graphics P530、
NVIDIA Quadro M1000M(2GB GDDR5)
Intel HD Graphics 530、
GeForce GTX 960M(2GB GDDR5)
メモリ PC4L-17000 DDR4 SDRAM 16GB PC4L-17000 DDR4 SDRAM 16GB
ストレージ 256GB M.2 SSD(PCI Express) 512GB SSD(PCI Express)
OS Windows 7 Professional Windows 10 Home
PCMark 8 v2.5.419
Home Accelarated 3.0 3175 3033
Creative Accelarated 3.0 3954 4230
Work 2.0 4225 3907
PCMark 7 v1.4.0
PCMark score 5032 5633
3DMark v1.5.915
Ice Storm 41498 54244
Graphics Score 41475 60791
Physics Score 41582 39396
Cloud Gate 16134 16624
Graphics Score 23569 27217
Physics Score 7668 7038
Sky Diver 10835 12742
Graphics Score 10934 13592
Physics Score 9712 9016
Combined score 12117 15006
Fire Strike 3312 3953
Graphics Score 3491 4234
Physics Score 9535 9757
Combined score 1402 1654
Geekbench 3.3.2 Intel(32-bit)
Single-Core Score 3638 3485
Single-Core Score Integer 3602 3441
Single-Core Score Floating Point 3545 3233
Single-Core Score Memory 4150 4079
Multi-Core Score 13429 12211
Multi-Core Score Integer 15287 14066
Multi-Core Score Floating Point 16028 14273
Multi-Core Score Memory 4517 4379
Geekbench 3.3.2 Intel(64-bit)
Single-Core Score 3878 3729
Single-Core Score Integer 3882 3750
Single-Core Score Floating Point 3721 3597
Single-Core Score Memory 4188 3951
Multi-Core Score 14138 13406
Multi-Core Score Integer 16196 15356
Multi-Core Score Floating Point 16941 15921
Multi-Core Score Memory 4416 4478
CINEBENCH R15
OpenGL 99.46 fps 50.19 fps
CPU 730 cb 676 cb
モンスターハンターフロンティアベンチマーク【大討伐】
1,280×720ドット 15228 17242
SSDをCrystalDiskMark 5.1.0で計測
Q32T1 シーケンシャルリード 1570.666MB/sec 1725.760MB/sec
Q32T1 シーケンシャルライト 309.084MB/sec 586.763MB/sec
4K Q32TI ランダムリード 768.933MB/sec 519.003MB/sec
4K Q32TI ランダムライト 309.380MB/sec 448.075MB/sec
シーケンシャルリード 1184.353MB/sec 1225.261MB/sec
シーケンシャルライト 309.595MB/sec 586.980MB/sec
4K ランダムリード 40.722MB/sec 40.527MB/sec
4K ランダムライト 228.960MB/sec 177.455MB/sec
SDカードをCrystalDiskMark 5.1.0で計測
(SanDisk Extreme Pro 45MB/sec SDHC UHS-I)
Q32T1 シーケンシャルリード 42.630MB/sec 41.996MB/sec
Q32T1 シーケンシャルライト 40.400MB/sec 36.909MB/sec
4K Q32TI ランダムリード 3.547MB/sec 3.701MB/sec
4K Q32TI ランダムライト 1.043MB/sec 1.131MB/sec
シーケンシャルリード 45.096MB/sec 44.883MB/sec
シーケンシャルライト 43.001MB/sec 43.415MB/sec
4K ランダムリード 3.832MB/sec 3.354MB/sec
4K ランダムライト 1.036MB/sec 1.050MB/sec
SDカードをCrystalDiskMark 5.1.0で計測
(SanDisk Extreme Pro 280MB/sec SDHC UHS-II)
Q32T1 シーケンシャルリード 229.773MB/sec 251.303MB/sec
Q32T1 シーケンシャルライト 216.431MB/sec 191.243MB/sec
4K Q32TI ランダムリード 8.066MB/sec 7.903MB/sec
4K Q32TI ランダムライト 1.734MB/sec 1.700MB/sec
シーケンシャルリード 272.692MB/sec 272.657MB/sec
シーケンシャルライト 233.865MB/sec 232.809MB/sec
4K ランダムリード 7.256MB/sec 6.571MB/sec
4K ランダムライト 1.618MB/sec 1.686MB/sec
Adobe Photoshop Lightroomで50枚のRAW画像を現像
4,912×3264ドット、自動階調 1分45秒82 1分56秒53
Adobe Premiere Pro CCで実時間5分の4K動画を書き出し
3,840×2,160ドット、30fps 8分54秒39 9分29秒26
Adobe Premiere Pro CCで実時間5分のフルHD動画を書き出し
1,920×1,080ドット、30fps 3分45秒72 3分53秒92
BBenchにより連続動作時間を計測(ディスプレイの明るさ40%)
バッテリ残量5%まで 3時間16分6秒 6時間41分15秒

 まず注目したいのは3DMarkとモンスターハンターフロンティアベンチマーク【大討伐】、そしてCINEBENCH R15のOpenGLのスコア。3DMarkとモンスターハンターフロンティアベンチマーク【大討伐】ではNew XPS 15が、CINEBENCH R15のOpenGLではPrecision 5510が他方を上回るスコアを記録している。これはDirectXに最適化されているGeForce GTX 960Mと、OpenGLに最適化されているNVIDIA Quadro M1000Mの特性がそのまま表われた結果だ。

 CPU単独の性能については、モバイルXeonを搭載するPrecision 5510がGeekbenchのMulti-Core Score で約1.05倍、CINEBENCH R15のCPUで約1.08倍のスコアを記録している。Precision 5510のカスタマイズメニューで、Xeon E3-1505M v5はその下のCore i7-6820HQより2万円高くなる。その価格差に値する性能差かどうかは、どれだけ重たい処理を行なうかにかかってくるだろう。

 SSDの速度については、シーケンシャルアクセスはNew XPS 15、ランダムアクセスはPrecision 5510の方が速いデータ転送速度を記録した。しかし「4K Q32TIランダムライト」のみスコアが逆転している。

 実アプリケーションについては、すべてPrecision 5510が短い時間で処理を終えているが、CPU単独の性能差にほぼ並ぶ結果となっている。

 連続動作時間についてはPrecision 5510が約2分の1以下という結果に終わっているが、これはバッテリ容量が大きく異なるため。今回の計測に使用したPrecision 5510は56WHr、New XPS 15は84WHrの内蔵バッテリを搭載していた。Precision 5510に1.5倍の容量の84WHr内蔵バッテリが搭載されていれば、New XPS 15と約2時間差となる約4時間54分連続動作する計算となる。

CADや3D CGアプリの動作が検証されていることが法人向けPCの必須条件

 OpenGLに最適化されたNVIDIA Quadro M1000Mを搭載したPrecision 5510は、DirectXに最適化されたGeForce GTX 960Mを搭載したNew XPS 15よりも、OpenGLが利用されているCADや3D CGアプリケーションが高速に動作する。しかし法人向けユーザーにとって最も大事なのは動作保証。ISV認証テストでCADや3D CGの独立系ソフトウェア/アプリケーションがカバーされていることこそ重要なのだ。同社のコンシューマ向けPCと比べて約20万円高価なPrecision 5510だが、ISV認証を取得していることはその価格差を覆すだけの必須条件と言えるだろう。

(ジャイアン鈴木)