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NEC「LaVie L LL850/MSB」

〜”Haswell”搭載のフラッグシップノート

NEC「LaVie L LL850/MSB」
6月6日 発売

価格:オープンプライス

 ついに正式に発表となった、「Haswell」こと第4世代Coreプロセッサ。そのHaswellを搭載するノートPCとしていち早く発表となっていたのが、NECの「LaVie L」2013年夏モデルだ。当初、詳しい仕様は公表されていなかったが、第4世代Coreプロセッサが正式発表となったことで、LaVie Lの仕様も判明。今回は、その2013年夏モデルのLaVie Lシリーズの中から、最上位モデルとなる「LaVie L LL850/MSB」を取り上げ、ハードウェアの特徴や性能面をチェックしていこう。

CPUに第4世代CoreプロセッサのCore i7-4700MQを採用

 「LaVie L LL850/MSB」(以下、LL850)では、従来モデルからさまざまな部分で機能強化が実現されているが、やはり最も注目すべき部分は、CPUに第4世代Coreプロセッサを採用している点だろう。インテルは、半導体プロセス技術(チック)とCPUコアのマイクロアーキテクチャ(タック)を、1年ごとに交互に(各々は2年ごとに)刷新する、「チックタック」モデルという独特の開発モデルを採用しているが、第4世代Coreプロセッサは、”タック”に相当するCPUコアのマイクロアーキテクチャの刷新を実現した最新CPUだ。

 CPUコアは、内部の命令発行数の拡張による並列処理数の増強や、新拡張命令「AVX(Intel Advanced Vector eXtentions)2」の採用などによる処理性能の強化を実現。また、より大きな強化が実現されているのが統合GPUで、演算ユニット数を増強。例えば、第3世代Coreプロセッサに内蔵される「HD Graphics 4000」の演算ユニット数は16基なのに対し、第4世代Coreプロセッサに内蔵される「HD Graphics 4600」の演算ユニット数は20基となっている。さらに、第4世代Coreプロセッサの統合GPUの上位モデルとなる「Iris Graphics」では40基と、倍以上に強化され、3D描画能力が大きく向上している。

 しかも、処理能力の強化だけでなく強力な省電力機能を実現している点も大きな特徴で、ノートPCやUltrabookのバッテリ駆動時間を大幅に伸ばせられるとしている。

 当然、第4世代Coreプロセッサの実際の性能がどの程度なのか、非常に興味があると思うので、今回はここでベンチマークテストの結果を見ていきたいと思う。

 その前に、LL850の基本スペックをチェックしておこう。LL850が採用するCPUは、モバイル向けのクアッドコアCPUとなる、Core i7-4700MQだ。CPUコアの動作クロックは標準で2.4GHz、ターボブースト時で最大3.4GHzで動作する。チップセットはIntel HM87 Expressで、メインメモリはPC3-12800準拠DDR3L SDRAMを標準で8GB搭載。ストレージは1TBのHDDと32GBのSSDを搭載し、SSDはスマート・レスポンス・テクノロジー(以下、ISRT)を利用したキャッシュとして利用されている。

 利用したベンチマークソフトは、Futuremarkの「PCMark 7 v1.4.0」、「PCMark Vantage Build 1.0.1 1901」、「PCMark05 Build 1.2.0 1901」、「3DMark Professional Edition v1.1.0」、「3DMark06 Build 1.1.0 1901」、MAXONの「CINEBENCH 64bit Release 11.5」、カプコンの「モンスターハンターフロンティアベンチマーク【大討伐】」、セガの「ファンタシースターオンライン2キャラクタークリエイト体験版」の8種類だ。

 また、今回は比較として、LaVie Lの従来モデルとなる「LaVie L LL750/LS6B」を用意し、こちらでも同じテストを行なった。こちらのスペックは、CPUがCore i7-3630QM(2.4GHz、ビデオ機能内蔵)、チップセットがIntel HM77 Express、メインメモリがPC3-12800準拠DDR3 SDRAM 8GB(4GB×2)、ストレージが1TB HDDとなる。

 結果を見ると、思ったほど大きな性能向上とはなっていないように見える。もちろん、PCMark 05やCINEBENCHの結果を見ると、CPUの処理能力は高まっていることが分かる。ただ、その差はそれほど大きくない。ターボブースト時の上限こそ異なるものの、標準のCPUコアクロックは双方とも2.4GHzと同じ。コアアーキテクチャが刷新されていることを考えると、少々物足りないという印象だ。PCMark 7やPCMark Vantageでは、ストレージ性能の違いが比較的大きく結果を左右するため、ISRTを利用するLL850の方が結果が有利になるのは当然と言えるだろう。

 そして驚いたのが、3D描画能力の低さだ。GPUのパフォーマンスが向上しているはずなのに、3D描画関連のテストでは従来モデルに劣る結果が数多く見られる。はっきり言って、この結果には拍子抜けだ。

 ただ、このLL850のベンチマーク結果が悪かったのには理由がある。実は、LL850に搭載されているメインメモリは、8GBのSO-DIMMが1枚のみとなっており、標準状態ではメモリがシングルチャネル動作となっている。当然これでは、フルパフォーマンスが発揮されないのも納得がいく。

 そこで、メモリを交換し、4GBのSO-DIMMを2枚搭載して再度計測してみた。すると、3D描画能力は一気に向上し、従来モデルを大きく上回る結果が得られた。これが、LL850の真のパフォーマンスというわけだ。LL850をフルパフォーマンスで利用したいなら、メインメモリの増設は不可欠と言えそうだ。

 ちなみに、CPUコアの処理能力は少々物足りないと感じるかもしれないが、ほぼ同一クロックながら性能向上を実現しており、十分に進化していると言っていいだろう。

【表1】ベンチマーク結果

LaVie L LL850/MS LaVie L LL750/LS6B
CPU Core i7-4700MQ(2.40/3.40GHz) Core i7-3630QM(2.40/3.40GHz)
チップセット Inte HM87 Express Inte HM77 Express
ビデオチップ Intel HD Graphics 4600 Intel HD Graphics 4000
メモリ PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2 PC3-12800 DDR3L SDRAM 8GB×1 PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2
ストレージ 1TB Hybrid HDD 1TB HDD
OS Windows 8 Windows 8
PCMark 7 v1.4.0
PCMark score 5300 4887 3256
Lightweight score 3293 3179 2468
Productivity score 2924 2866 1926
Creativity score 4256 3800 3145
Entertainment score 8302 7716 5978
Computation score 17938 15041 16897
System storage score 4382 4377 1585
PCMark Vantage x64 Build 1.0.1 0906a
PCMark Suite N/A N/A N/A
Memories Suite 7157 5959 5887
TV and Movies Suite N/A N/A N/A
Gaming Suite 14718 11774 7152
Music Suite 8761 8256 6183
Communications Suite N/A N/A N/A
Productivity Suite N/A N/A N/A
HDD Test Suite 9420 9025 3542
PCMark05 Build 1.2.0
PCMark Score N/A N/A N/A
CPU Score 12718 12763 12012
Memory Score 10134 8433 8838
Graphics Score 3521 3053 3119
HDD Score 9541 8000 5937
3DMark Professional Edition v1.1.0
Ice Storm 48033 34669 44000
Graphics Score 50281 33942 47141
Physics Score 41353 37482 35680
Cloud Gate 6472 5228 5507
Graphics Score 6504 5107 5470
Physics Score 6364 5703 5642
Fire Strike 781 636 627
Graphics Score 843 669 651
Physics Score 8717 7666 7143
3DMark06 Build 1.1.0 0906a
3DMark Score 7885 5621 6460
SM2.0 Score 2628 1768 2036
HDR/SM3.0 Score 3124 2250 2632
CPU Score 6974 6934 6566
CINEBENCH 64bit Release 11.5
OpenGL(fps) 25.28 21.55 20.90
CPU(fps) 6.95 6.82 6.43
Windows エクスペリエンスインデックス
プロセッサ 7.9 7.9 7.9
メモリ 7.9 7.9 7.9
グラフィックス 6.6 5.0 6.5
ゲーム用グラフィックス 6.6 6.5 6.5
プライマリハードディスク 5.9 5.9 5.9
モンスターハンターフロンティアベンチマーク【大討伐】
1,280×720ドット 3512 2629 3295
1,920×1,080ドット 1759 1264 1691
ファンタシースターオンライン2キャラクタークリエイト体験版
横1,280ドットフルスクリーン 617 296 416

IPS液晶を採用し、タッチパネルも標準搭載

 LL850では、CPU以外にもさまざまな強化点があるが、CPUの次に大きな強化点となるのが液晶だ。LL850では、1,920×1,080ドット表示対応の15.6型「フルフラットスーパーシャインビューLED-EX2 IPS液晶」を搭載している。

 従来モデルの1,366×768ドット表示対応から高精細化するとともに、液晶名からも分かるように、IPS方式の液晶パネルを採用。高精細化によって緻密な映像表示が可能となったのはもちろん、コントラストは従来比約2倍に向上してメリハリのある映像が表示できるようになった。また、視野角も広がり、多少の視点移動でも色合いや明るさがほとんど変化しなくなった。フルHD対応もそうだが、IPSパネルの採用も非常に大きな魅力と言える。

 パネル表面は光沢処理となっているので、発色も鮮やかで、輝度も高い。ただし、外光の映り込みは激しいので、文字入力作業などは映り込みが気になりそうだ。

 また、静電容量方式のタッチパネルも標準で搭載し、Windows 8の操作もタッチで快適に行なえる。ちなみに、2013年夏モデルのLaVie Lシリーズは、下位モデルも含め全モデルがタッチパネルを搭載する。

1,920×1,080ドット表示対応の15.6型液晶を搭載。IPS方式のパネルを採用しているため、広視野角でコントラストも向上。また、タッチパネルも標準搭載される
表面は光沢処理のため、発色は鮮やかだ。また輝度も高い。ただし、外光の映り込みが激しい点はかなり気になった
液晶上部には、92万画素のWebカメラを搭載。左右にはステレオマイクも内蔵している

IEEE 802.11ac対応の無線LANを標準搭載

 LL850には、第4世代Coreプロセッサに加え、もう1つ最新技術が搭載されている。それは、IEEE 802.11ac Draft(以下、11ac)対応の無線LAN機能だ。

 11acは、現在標準化作業中の無線LAN最新規格で、IEEE 802.11n(以下、11n)よりも高速な通信速度を実現する。11nでは、40MHzの帯域幅で最大3本のアンテナを利用することにより、通信速度450Mbps(規格の最大理論値は600Mbps)を実現する製品が登場している。それに対し11acは、160MHzの帯域幅で最大8本のアンテナを利用し、規格上の理論値で最大6.93Gbpsという圧倒的な速度を実現。

 海外では2012年より最大1Gbps超の高速通信に対応する11ac対応無線LAN機器が発売されていたが、日本でも今年3月に電波法施行規則が改正され、最大1.3Gbpsの高速通信に対応する11ac Draft対応無線LAN機器が発売されるようになった。

 LL850に搭載される11ac対応の無線LAN機能は、アンテナを2本搭載し、最大867Mbpsの速度に対応。1Gbps超ではないものの、11nよりも圧倒的に高速な無線LAN通信が可能となっている。

 そこで、実際に11ac対応無線LANルーターを用意し、無線LANでどの程度の通信速度が発揮されるのかテストしてみた。利用した無線LANルーターは、NECアクセステクニカの「AtermWG1800HP」。そして、無線LANルーターとLL850を同一室内で約1mほど離して置いた状態で無線LAN接続し、ルーターの有線LANに接続したデスクトップPCのHDDに用意した共有フォルダをネットワークドライブとしてマウント。「CrystalDiskMark v3.2.2f」を利用して転送速度を計測してみた。また、別途11n対応の無線LANルーター「AtermWR8700N」を用意し、5GHz帯および2.4GHz帯での11nの速度も計測した。

 結果を見ると、5GHz帯域の11nに対し、シーケンシャルアクセス時の速度が下り(リード)で2倍超、上り(ライト)で1.5倍ほどと、大きく向上していることが分かる。今回のテストでは、ネットワークドライブとして確保したフォルダがデスクトップPCのHDD内だったこともあり、ランダムアクセスの結果は低くなっている。そのため、シーケンシャルアクセス時の速度がほぼそのまま無線LANの実効速度と考えていい。これだけの速度があれば、有線LANで繋がっている場合とほとんど変わらないような感覚でネットワーク通信が行なえる。実際に、1GBを超える大容量ファイルの転送も短時間で完了し、非常に快適であった。

 ちなみに、2.4GHz帯の11nの速度がかなり遅いが、筆者宅は集合住宅で、周囲の部屋などから多数の2.4GHz帯域の無線LANの電波が飛んできており、電波干渉がかなり激しいためと思われる。

11ac対応の無線LAN機能を標準搭載。通信速度は最大867Mbpsとなる
11ac対応のNECアクセステクニカ製無線LANルーター「AtermWG1800HP」。こうした11ac対応ルーターを用意することで、高速な無線LAN通信が可能となる
11ac対応無線LANルーターに接続した状態。リンク速度が866.5Mbpsになっていることが分かる
無線LAN速度検証結果
11ac接続時
11n(5GHz)接続時
11n(2.4GHz)接続時

防滴構造のキーボードを採用

 キーボードは、従来モデルとほぼ同じ、アイソレーションタイプのキーボードを搭載する。キーピッチは約19mmとフルサイズで、ストロークも2mmとしっかりとした深さがある。配列も自然で、ピッチが狭くなっているキーもほとんどない。加えて、本体サイズが大きいこともあり、テンキーも搭載。キーボードの使い勝手は、デスクトップ向けのコンパクトキーボードとほぼ同等レベルと言える。

 ところで、このキーボードには簡易的な防滴構造が盛り込まれている。キーボード面に水がかかった場合、キーボード下部のすき間から水を集め、マザーボードを貫通して底面まで開けられた穴から排出する、といいう構造となっている。

 キーボード周囲などがしっかりとシールドされていたり、防水シートが取り付けられているということはないものの、この構造によって万が一キーボードに水をこぼした場合でも、内部への水の浸入を遅らせ、安全にシステムをシャットダウンできるとしている。防水性を保証するものではないが、こういった仕様によって安心感が増していることは間違いなく、ユーザーにとってうれしい仕様と言える。

 ポインティングデバイスは、パッド式のNXパッドを採用。そして、本機より物理的なクリックボタンが廃止され、クリックボタン一体型のタッチパッドとなっている。ただ、クリックボタンが廃止されたことで、パッドの面積が大型化しており、従来モデルより約38%面積が広がっている。タッチパッド自体の操作性は、一般的なクリックボタン一体型のタッチパッドとほぼ同等だが、面積が広く、なかなか扱いやすい。もちろん、各種ジェスチャー操作にも対応。個人的には、クリックボタンの廃止は残念だが、全体的には操作性は悪くないと感じた。

 また、標準で専用のワイヤレスマウス「ぱっとマウス」も付属。ホイール部分を左右にチルトできるようになっており、横スクロールやチャームの呼び出しなどをワンタッチで行なえる。タッチパッドでは難しい細かな操作を行なう場合には、このマウスを利用すればいいだろう。

アイソレーションタイプのキーボードを採用。テンキーも搭載しており、デスクトップ向けキーボードに匹敵する使い勝手を実現
キーピッチは約19mmのフルピッチ。ストロークも2mm確保されており、打鍵感はかなり優れる
キーボードに水をこぼしても、キーボードのすき間を通って底面の穴(右下のゴム足の上にある楕円形の穴)から抜けるように工夫されている
このように、内部基板にも貫通する穴(ヒートパイプ右下の、オレンジのラインで囲まれている穴)が用意され、水が直接底面に排出される
ポインティングデバイスは、クリックボタン一体型のタッチパッド「NXパッド」を採用。従来モデルから独立したクリックボタンが廃止された代わりに、パッドの面積が従来モデルに比べて約38%大きくなっている
付属のワイヤレスマウス「ぱっとマウス」。ホイールをチルトすることで、横スクロールやチャームの呼び出しが可能

ヤマハ製高音質スピーカ搭載

 本体デザインは、キーボード面の形状など従来モデルから若干の変更は見られるが、光沢感の強い本体塗装など、基本的には従来モデルの仕様を踏襲している。

 本体サイズは、382×270×33.1mm(幅×奥行き×高さ)と、従来モデルとほぼ同じ。15.6型液晶搭載のノートPCとしてはほぼ標準的なサイズだ。重量は、公称で約3.0kg、実測では2,916gだった。軽くはないものの、家庭内での持ち運びはそれほど苦にならないだろう。

 基本スペックは、冒頭でも紹介したように、CPUがCore i7-4700MQ、チップセットがIntel HM87 Express、メインメモリがPC3-12800準拠DDR3L SDRAMを標準で8GB搭載する。メインメモリ用のSO-DIMMスロットは2スロット用意され、メインメモリは標準で8GBのSO-DIMMモジュールを1枚のみ搭載する。ストレージは1TBのHDDと32GBのSSDを搭載し、SSDはスマート・レスポンス・テクノロジー(以下、ISRT)のキャッシュ用に利用。また、右側面にはBDXLドライブを内蔵している。無線機能は、IEEE 802.11ac Draft/a/b/g/nとBluetooth 4.0を標準搭載する。

 側面のポートは、左側面にHDMI出力、Gigabit Ethernet、USB 3.0×2ポート、マイクジャック、ヘッドフォンジャック、背面に電源コネクタとUSB 3.0×1ポート、右側面にUSB 3.0×2ポート、そして前面にSDカードスロットが用意される。USBポートが全てUSB 3.0対応となっており、高速な周辺機器も豊富に接続し利用できる。

 キーボード上部には、従来モデル同様ヤマハ製のステレオスピーカーが搭載される。2W+2Wの高出力スピーカーを採用するとともに、高音質技術「MaxxAudio 4」により、ノートPCとは思えないような高音質サウンドが再生される。さすがに本格的な外部スピーカーには敵わないが、本機で動画や音楽を楽しむ場合でも、本体のスピーカーのみで満足できるだろう。

天板部分。光沢感の強い塗装のため、映り込みが見えるが、かなり高級感も感じられる
フットプリントは382×270mm(幅×奥行き)と、従来モデルとほぼ同じ。15.6型液晶搭載ノートとしても、ほぼ標準的なサイズだ
本体正面。ラッチレスでスッキリしている
左側面。高さは33.1mmと、こちらも従来モデルとほぼ同じ。前方よりも後方がやや高くなっている
背面。目立つ装飾はなく、シンプルなデザインだ
右側面。天板やキーボード面は光沢感の強い塗装だが、本体下部は樹脂製の素材がそのまま感じられる
底面。底面には内部にアクセスする蓋がいくつか見られる
蓋を開けると、メモリスロットやHDDなどにアクセス可能となる
SO-DIMMスロットは2本用意されるが、標準で8GBのモジュールが1枚のみ搭載され、もう1本は空きとなっている。右下にはmSATAタイプの32GB SSDが見える
容量1TB、回転速度5,400rpmの2.5インチHDDを搭載
重量は、実測で2,916g。さすがにずっしりと重いが、家庭内で持ち運ぶ程度なら問題ない
左側面には、HDMI出力、Gigabit Ethernet、USB 3.0×2ポート、マイクジャック、ヘッドフォンジャックを用意
背面には、電源コネクタとUSB 3.0×1ポートがある
右側面にはUSB 3.0×2ポートを用意。またボリューム調節用のダイヤルもある
正面左には、SDカードスロットを配置
右側面には、BDXLドライブを内蔵している
キーボード上部には、ヤマハ製の高音質ステレオスピーカーを搭載。ノートPCトップクラスの音質でサウンドを楽しめる

 LL850はノートPCであり、きちんとバッテリも搭載している。モバイル機ではないため、バッテリ駆動時間はそれほど重要視されないと思うが、念のため計測してみた。Windowsの省電力設定を「省電力」に設定し、バックライト輝度を40%、無線LANを有効にした状態で、BBenchでキー入力とWeb巡回にチェックを入れて計測してみたところ、約3時間12分であった。それに対し、従来モデルのLL750/LS6Bを同等の条件で検証したところ、こちらは約3時間28分だった。従来モデルの方がわずかに駆動時間が長かったが、LL850はフルHD表示対応の液晶を搭載しており、液晶部分の消費電力は高まっているはず。そのうえで駆動時間が大きく低下していないのは、第4世代Coreプロセッサの消費電力の低さや省電力機能がうまく働いているためと思われる。

容量3,350mAhのリチウムイオンバッテリを搭載。公称で約4.5時間の駆動が可能
付属のACアダプタ。出力が大きく、サイズもかなり大きい
ACアダプタの重量は、電源ケーブル込みで実測423.5gだった
【表2】バッテリ駆動時間
LaVie L LL850/MSB 3時間12分
LaVie L LL750/LS6B 3時間28分

家庭向けメインノートとしておすすめ

 LL850は、第4世代Coreプロセッサ採用によるパフォーマンスアップを実現するだけでなく、IPS液晶採用による表示品質の向上、タッチパネル搭載によるWindows 8の操作性向上、ポート類の充実など、従来モデルからさまざまな部分で強化が実現されており、フルモデルチェンジに近い進化を遂げている。

 LaVieシリーズのフラッグシップモデルということもあり、販売想定価格は205,000円前後とやや高価だが、仕様面を見ると、その価格でも十分に納得できるはず。家庭で利用する性能重視のメインノートを探している人におすすめしたい製品だ。

(平澤 寿康)