実録! 重役飯
ゲームとアニメが好き。若い頃は父親に泣きついたことも~バッファロー渡邊泰治常務編
2016年7月25日 06:00
いつもご愛顧をありがとうございます。PC Watchは2016年をもって20周年を迎えました。20周年を記念し、PC・IT業界を代表する企業のトップの方にインタビューを行ないました。特別企画ということで、通常であれば企業の戦略や製品について伺うところ、今回はインタビューに対応いただく方の行きつけやお勧めの料理店にて会食を行ないながら、その方の趣味や考え方など人となりに焦点を当てた質問を行ないました。この企画を通じて、企業の経営を担う人の個性や考え方などを知っていただければ幸いです。基本的に全ての方に同じ質問をしていますので、みなさんの違いも面白いのではと思います。聞き手はPC Watch編集長の若杉です。
第4回目のインタビューのお相手は株式会社バッファロー常務取締役営業本部長の渡邊泰治氏です。会食の場として選んでいただいたのはバッファロー本社のある名古屋市の「磯料理まるけい」です。
--:本日はよろしくお願いいたします。まず、こちらのお店を選ばれた理由を教えてください。
渡邊:お店選びは悩んだのですが、会社から近いのと、昔から行きつけだという点で選ばせてもらいました。
--:では普段からいらしてるのですね。
渡邊:そうです。お昼にも来ますし、最近は少し減りましたが、社員たちとの飲み会でも利用させてもらってます。会社創業当時はまだ社員も30~40人でしたから今の会長の牧にも頻繁に連れて来てもらいました。そんな中で商品企画会議のようなことに発展したこともあります(笑)。
--:何気ない雑談からいいアイディアが生まれることもありますよね。
悩む暇すらなく米国赴任を命じられた20年前
--:20年前は何をしていましたか。
渡邊:まず入社してからの経緯をお話ししますと、当初はソフトウェアエンジニアをやっていました。そのうちに製品を海外で販売することになったんですが、当時からあった海外の拠点でローカライズ作業を命じられ、1991年頃に渡米することになりました。それから10年ほどアメリカで勤務していました。ので、20年前はアメリカにいました。
--:結構、急な辞令だったんでしょうか。
渡邊:そうです。
--:そのときのお気持ちはどうったんでしょう。
渡邊:驚きと戸惑いでしたね(笑)。アメリカ人のエンジニアがいたので、多少は英語もしゃべれたのですが、得意というほどではないですし。当然、悩んでいたのですが、その翌週くらいに牧誠社長(当時、現メルコホールディングス会長)から電話がかかってきて「なんでまだ日本にいるんだ!」と言われ、アメリカに飛ぶことになりました(笑)。
--:では、ほとんど悩む暇もなかったのですね(笑)。
渡邊:その通りです。
--:その時はどんな製品を担当されていたのでしょう。
渡邊:当時は今のEthernetではなく、プリンタネットワークというのがありまして、プリンタ共有機能やプリンタバッファ、RS-232C、モデムなんかを備えたインテリジェントスイッチを担当していました。あとはメモリです。
--:メモリについてはローカライズというのはあまりないですよね。
渡邊:基本的にはそうなんですが、当時ハードウェアEMSというのがありまして、そのデバイスドライバのローカライズをやっていました。
--:EMSは、640KB以上のメモリを使うために必要なやつですね。
渡邊:20年前はWindows 95の時代ですから、もう少しメモリは積まれていましたが、まだ数MBの時代ですね。
--:その頃の趣味を教えてください。
渡邊:強いて言うと釣りですね。当時いたオレゴンは川もきれいで、現地社長が釣りが好きで連れて行ってもらいました。ただ、年に数回で趣味とまでは言えないかもしれません。現地法人にいた日本人は私だけで、忙しかったものですから。
--:当時、休日はどうされていたんですか。
渡邊:寝ていましたね(笑)。オレゴンは自然がきれいなのでたまにバーベキューはやっていました。
--:英語も不慣れで、周りに友人もいないと、あまり遊んだりはしないかもしれませんね。
渡邊:ただ、周りが現地の人ばかりだったおかげで、比較的早く英語が上達したと思います。
--:お酒は結構飲まれる方ですか。
渡邊:そうですね。そういう意味では、飲み会も趣味と言えるかもしれません(笑)。最近は控えめですが、昔はよく飲みました。当時アメリカで売られていた瓶ビールは新鮮さがなくてあまりおいしくないんですね。ただ、各地に地ビールがあって、これはおいしいんです。
--:これまでの職歴を簡単に教えてください。
渡邊:新卒第1号として入社し、3年くらいはマイコン組み込みプリンタバッファ、メモリドライバ、インストーラーなどのソフト開発を担当していました。その後、米国に営業技術者として赴任しつつ、調達なんかもやっていました。そんな中、米国の拠点がオレゴンからテキサスに移転し、現地社長を務め、日本に帰ってからは、海外事業部の室長になりました。その後、海外事業部が落ち着いたら、生産部長、物流社長を経て、またアメリカに3年ほど行き、帰国してからは現職に就いています。
--:2回の渡米の間、日本にいた期間はどれくらいですか。
渡邊:6年ほどです。
--:アメリカ赴任の際はご家族はご一緒だったんですか。
渡邊:最初の10年の内の7~8年は一緒でしたが、それ以外は単身です。ちなみに、当時ほとんど日本の自宅に帰っていなかったので、下の子が幼稚園の時、父の日にネクタイの絵を描いたんですが、先生に対して「わたし、これを渡すお父さんがいないの」と発言したので、妻が園に呼び出されて、事情を聞かれるという悲しいこともありました(笑)。実際、娘に会っても、しばらく知らない人の扱いも受けました(笑)。
--:結構いろいろな部署を担当されていますが、一番大変だったのはどれですか。
渡邊:やはりアメリカですね。小さな会社でしたから、アメリカ人相手に一人でなんでもやらないといけないし。ただ、社長相手にもダイレクトにものが言えるし、社内調整などは楽でした。その意味では、日本に戻ってきてからの生産部は、調整に苦労しました。上から下まで、すべての階層に資料を作って説明をしたりというのが非常に大変でした。
--:逆に楽しかった部署はどこですか。
渡邊:楽しかった瞬間としては、まず最初に作ったEMSドライバが完成した時です。ものができたという喜びがありましたね。直近では「おもいでばこ」(関連記事、製品情報)がありますが、直接開発に関わっていてもいなくても、ものが完成して、それが世に出て行く時はいつも楽しいです。
--:そういうタイミングでは他のスタッフの方とこういう場所へ打ち上げに行ったりされるんですか。
渡邊:行きますね。今は上の立場なので、みなを労います。そのあたりは、基本的にはそういう性格なんですが、アメリカに行っていた影響もあるのかもしれませんね。あちらの人は人見知りしませんし、パーティが好きですから。ちなみに、アメリカ人はパーティに友達の友達くらいの知り合いも連れてきます。それでも打ち解けて楽しんでます。Facebookが立ち上がり、はやるのも、アメリカだからというのも大きいんだと思います。彼らは日本人みたいに、友達同士を紹介するのにいちいち断わりを入れたりしませんから。
--:僕も取材で米国に行くことは多いですが、ホテルでエレベーターに乗った時、知り合いですらない人たちの間で天気のこととかで会話が始まったりするんですよね。映画でも高校生とか大学生がプロム(パーティ)に参加してるシーンもよく見かけますし。
渡邊:台湾の方も多少そういうところがありますね。
--:台湾人はやたらお酒を勧めてきますね。そして「乾杯」(カンペイ)と言って、文字通り杯を空にしないといけない。あと、自分のタバコを同席してる人にも勧めるというのも、日本と違う文化ですね。
アメリカから戻ってきた時は、もう日本本社は結構大きな企業になってたんですよね。
渡邊:そうですね。2003年頃ですから、当初よりだいぶ大きくなっていました。
--:日本本社が大きくなるにつれ、アメリカでの仕事にも変化が出たりしましたか。
渡邊:まず、商品群が変わりましたね。例えばプリンタバッファからネットワーク製品へと変わりました。また、日本からの要求も増えてきました。
--:これまでの人生で絶体絶命だ、と思ったできことはありますか。
渡邊:そう思ったことはないですね。
--:それは楽観的なんでしょうか。
渡邊:むしろ、日々、絶体絶命みたいな感じなので、どれが絶体絶命と言えない感じです(笑)。でも、これまでなんとかなってきました。あえて挙げれば米国赴任でしょうか。2回目も準備に1週間なかったですし(笑)。
--:1週間で滞在先とか確保できるんでしょうか。
渡邊:長期滞在用のホテルがあり、家具なんかも備え付けなので、とりあえず身一つで行ってもなんとかなるんですね。1回目も2回目も同じホテルだったので、2回目はホテルの人に「お帰り」なんて言われたりもしました(笑)。
--:絶体絶命と感じたことはなかったそうですが、そういった類いの窮地に陥った時、どのように乗り越えますか。
渡邊:悩んだ時はとにかく人に相談します。アメリカでは失敗も多かったし、体も壊しました。その時は、長らく連絡していなかった父親に泣きながら電話をして相談しました。仕事の話なので、父に話しても絶対解決しないことは分かってたんですね。でも、父は電話の向こうで、笑いながら「飯は食ってるのか? とにかく飯を食え」とだけ言われて電話は切られました(笑)。でも、それで「ああ、自分が悩んでいた問題は、そんなものなのか」と悟って、気持ちを切り替えられました。自分にとって深刻なことでも、他人からしたらそうでないと教えられることもあります。その意味では、むしろ問題とは関係がない人に相談した方がいいかもしれません。
悩むのと考えるのは別のことなんですね。考えるというのは、その先のアクションを思い描くことです。悩んでもアクションに繋がりません。悩みのループから抜け出して、解決を考える方に持って行くことが大事です。
--:今の立場でも仕事で悩まれることはありますか。
渡邊:もちろんあります。毎日悩みます(笑)。そのたびに、周囲に相談します。その時、もう1つ大事なのは、複数人ではなく1対1で話した方が解決に繋がることが多いと思います。
--:問題が発生したら周囲に相談というのはバッファローさんの社風でもあるんでしょうか。
渡邊:そういうところもあります。問題が起きたら、近くでお菓子を買ってきて、それを食べながら相談するという風景もよく見られます。会社が大きくなると、全員とはコミュニケーションが取れなくなりますが、イノベーションを起こすには、人と人とが繋がっていないとダメだと思います。
ものを買うためではなく関係性作りのためにチップメーカーを訪問
--:常務になられて、仕事上一番変わった点はどんなところでしょう。
渡邊:常務は社長の補佐であるというのが、ほかの取締役とは違うところです。その意味で、社長の視点でものを考える必要があります。そうすると、社長の大変さが分かってくるんですね。そこが変わった点です。社長と常務は近いと言えば近い役職ですが、実際の業務は全然違いますし、最後に責任を負うのも社長です。
--:仕事上のモットーや座右の銘を教えてください。
渡邊:当社の理念の1つでもある「一致団結」です。それを自分でやることと、そのための環境を作ることが大事です。
--:企業が大きくなると、経営者のビジョンが末端にまでは伝わらないことがあります。それをどうやって一致団結に持って行くのでしょうか。
渡邊:ただ「こうしろ」と言うだけではなく、現場に降りていって、みなと同じ目線に立ち、それぞれのレイヤーの核となる人物と話す必要があります。
--:新規事業もご担当されていますが、そういう企画は渡邊さんから下に降ろすのか、それとも下から汲み上げるのでしょうか。
渡邊:現場からですね。ただ、待っていても上がってこないので、お題はこちらから出します。また、誰と誰を組み合わせるのがいいかを考え、そういう環境作りもやります。そうして上がってきた企画を整理し、前に進めるよう調整するというのが私の役割です。
--:尊敬する人物を教えてください。
渡邊:尊敬する人は多いので、絞るのには悩んだんですが、強いて言うなら1人目は、私を育ててくれた父、そしてもう1人はビジネスを教えてくれた会長の牧です。
--:牧会長について、思い出深いできごとなどありますか。
渡邊:アメリカ赴任中に現地で911の同時多発テロが発生しました。現地では朝でニュースを見て、大変なことになったと思っていましたが、深夜の日本から真っ先に電話をくれたのが牧会長でした。
--:ご自身のセールスポイントを教えてください。
渡邊:残念ながらないんですよねぇ(笑)。強いて挙げれば、相談しやすいというのはあるかと思います。常にオープンな気持ちでいますし、社員にも困った時はいつでも相談してほしいと言ってあります。いろいろ経験しているので、それを元にお話しできるかと思います。
--:牧さんもそういうオープンマインドな方なのでしょうか。
渡邊:牧はどんな時でも相談事を歓迎します。ただ、報告や相談に対し、怒ることもありますが、相談されることは非常に喜んでいます。むしろ、悪い報告を正直に持ってくる人間に対しては優しいですね。
--:出社から退社まで1日の大体の仕事内容を教えてください。
渡邊:朝は大体8時半頃出社し、20時くらいまで仕事をしています。
--:社内にいらっしゃることが多いんでしょうか。
渡邊:週に1度は東京に行きますし、四半期に1度はアメリカや台湾に出張します。やはり、半導体チップは我々の製品の核となる部品なので、チップメーカーとの関係作りは重要視しています。それから、ODMメーカーともよい関係を構築できるようにしています。まれに東京で営業的な仕事もします。
やはり、単にチップを買ってきて、それをODMメーカーに渡してものを作ってもらうだけだと、普通のものしか作れないんですね。我々は、自分の強みを活かして、もう1歩先の製品を作りたいと思っています。でも、例えばチップメーカーと普通の関係しか築けていないと、リファレンス的なドライバしか提供してくれないんですね。でも、差別化や高品質化には、カスタマイズをお願いする必要があるんです。そのため、チップメーカーのトップのところに足繁く通い、日本市場特有の状況などを説明し、カスタマイズの必要性を納得してもらってます。
--:そう言った成果はおもいでばこなどにも活かされているんでしょうか。
渡邊:その通りです。この製品に入っているチップは、ルーターメーカーではうちくらいしか使っていないと思います。
--:そういった海外メーカーとのやりとりにおいては、やはり米国滞在の経験も活きているんでしょうね。
渡邊:はい、そうだと思います。
--:どのようにスケジュール管理をしていますか。
渡邊:スケジュール管理ソフトを使用しています。
--:スケジュールの管理、確認にはスマートフォンも利用されると思いますが、どちらの機種を使っていますか。
渡邊:以前はAQUOS PHONE ZETA SH-06Eを使っていたんですが、それは当初出始めだったIEEE 802.11acに対応していて、弊社のルーターとの組み合わせで試したかったからです。今はiPhone 6sを使っていて、それは11acの2x2 MIMOをやはりうちのルーターで試したかったからです(笑)。これはかなり速いですね。
--:ご自身でも結構自社製品を試用されているようですね。
渡邊:今はうちに自社ルーターが10台くらいあります(笑)。毎回自分で買っていますが、そのたびに妻に怒られます(笑)。
--:ルーター10台はなかなか使い切れないですよね(笑)。
渡邊:稼働しているのは1台で、今は4x4のものを利用しています。ただ、個人的には3x3の「AirStation HighPower Giga WXR-1900DHP2」(関連記事、製品情報)の方がバランスがいいかなとも思います。と言うのも、ルーターは全体で利用できる電波出力が決まっています。そのため、アンテナが増えると、1本あたりの出力は弱まるんですね。そういう観点から、あくまでも私の自宅ですと、距離と速度のバランスは3x3の方がいいかなと思っているんです。
プライベートPCは自作機。余暇にはゲームとアニメ
--:プライベートではどのようなPCを使っていますか。
渡邊:家族用のノートとしてVAIOを1台、個人用には4~5年前に自作したもので、Core i7-3770とアッパーミドルクラスのGeForceを積んでいます。OSはWindows 7ですが、近々Windows 10にアップグレード予定です。本当は今でもいろいろアップグレードしたりしたいんですが、時間がないんですよね。
--:ご自身で組み立てられたんでしょうか。
渡邊:そうです。開発者だったので、組むこと自体は問題ないんですが、最新パーツには疎いので、パーツ選びはショップの店員の方に全て教えてもらいました。
--:デスクトップPCは、どのような用途に使っていますか。
渡邊:主にゲームです。Steamからバイオハザード6を購入して、半分くらい進んだんですが、数年間そこで止まっています(笑)。
--:ゲームがお好きなんでしょうか。
渡邊:好きですね。昔はゲームを馬鹿にしていたんですが、アメリカにいた時にPlayStation 3とバイオハザード5を買って試してみたら、映像の美しさに驚いたんです。そこから、のめり込みました。初心者なので、最初のステージだけで数十回はやり直しましたね。でも、最終的には全チャプター「S」でクリアしました(笑)。
最近だと、メタルギアソリッドVのためにPlayStation 4も買いました(笑)。
--:お持ちの本体はその2つですか。
渡邊:あとは、PlayStationは2と、3が2台、Vita、Wii、Wii Uを所有しています。
--:でも、なかなかプレイ時間は取れないですよね。
渡邊:そうですね。夜中に時間が余ってる時にちょこっとやったりしますが、特に家族がいるとプレイできませんね。
--:ゲームがお好きと言うことは分かりましたが、今の趣味を教えてください。
渡邊:まれにですが釣りに行くのは好きです。あとは時間があれば、ゲームをしたり、アニメを観ます。
--:アニメ好きとはちょっと意外でした(笑)。どのようなものをご覧になっているんですか。
渡邊:基本的に、ロボット系はほとんど全部観ています。
--:アニメは若い頃からお好きなんですか。
渡邊:それも米国単身赴任の時に観始めて、はまったクチです。アニメって結構ストーリーがしっかりしてるんですよね。
--:リアルタイムでは観られないと思うので、録画視聴ですか。
渡邊:そうです。週末は必ず1~2時間はダイエット用に自宅の室内バイクに乗っているんですが、その時に録画したものを観ています。今だと「機動戦士ガンダムユニコーン」とか「マクロスΔ」ですね。
--:例えば今期はどのアニメが面白そうとかいう情報はどこで仕入れているんですか。
渡邊:バンダイチャンネルの見放題会員になっていて、そこの人気ランキングをチェックして、とりあえず1話観てみます。
--:ほかにもお勧めタイトルはありますか。
渡邊:結構好きで続編を期待しているのは「アルスラーン戦記」です。あとは「ジョーカーゲーム」が面白いです。若杉さんはアニメは観ますか?
--:子供の頃は観てました。最後に観ていたのは「Zガンダム」とかですね。大学に入ってからは、とんと観なくなってしまいました。
渡邊:今日は誌面でお見受けしてるのとずいぶん違う格好ですが、4Kは観ても、アニメは観ないんですね(笑)。
--:毎日あの格好で仕事をしているわけではないですから(笑)。次の質問ですが、何か特技はお持ちですか。
渡邊:特技はないんですが、1つ言うとしたら、お酒を飲む量ですね(笑)。特に台湾に行くと、ビールに始まり、紹興酒、ワインとどんどん出てきますが、大丈夫です(笑)。
--:台湾は飲めないと、つきあいの悪いやつということで、仕事にまで影響しますから、それは大事ですね(笑)。
--:すでに一部お答えいただいていますが、休日はどのように過ごしていますか。
渡邊:先ほども言ったとおり、1時間の筋トレと室内バイクは欠かせません。あとは、本を読んで、寝ます(笑)。平日の仕事がタフな分、週末は寝ますね。
--:週末はゲームはされないんですか。
渡邊:アニメは運動しながらでも観られるけど、ゲームはできないじゃないですか。時間を見つけて、やりたいんですけどね。
--:ゲームに関連して、最近はVRが注目されてますが、どう捉えていますか。
渡邊:まだ未体験なんですが、やってみたいですね。
--:個人的なもの(家などを除く)で、今までで一番高い買い物はなんですか。
渡邊:メタルギアソリッドをやりたくて買ったPlayStation 4ですかね(笑)。装飾品とか高いものは買わないし、家電や車など家族で使うもの以外にもあまりお金をかけないので。累計だとゲームは、以前までは3ヶ月に1本くらいのペースで購入していました。ただ、ほとんどクリアできていないです(笑)。
--:僕も昔はたくさんゲームしてましたが、30代になって以降、時間がなくなったのもありますが、それより最後まで進める気力がなくなってしまいました(笑)。次の質問です。今一番欲しいものはなんですか。
渡邊:当社製の次世代Wi-Fiルーターです(笑)。
--:ちょっと想像しなかった答えですね(笑)。次世代というのはWi-Fiの規格としてと言うことですか。
渡邊:あまり詳しくはお話しできないんですが(笑)、今後ネットワークにはいろいろなものが繋がってきます。そういうIoT時代に向けて、すでに次世代試作機は認証も取得済みです。
ただ、それをお客様がどう使えるかが問題なんですよね。我々は、業界のために作るというのは別にして、単にシーズからものを作るというのはやりたくないんです。お客様のニーズがあって、初めて製品化する。その意味で、ものはかなりできあがってるので、早く投入したいんですが、用途をきっちり見定めてから出すことになります。
--:バッファローさんは、無線LAN製品に関しては、どこよりも早く新規格のものを製品化しますよね。それは意識してのことではないんでしょうか。
渡邊:もちろん、その点も意識します。ただし、お客様に対して価値が提供できると判断してから投入します。こういう視点は今後もっと大事になってくると思います。
--:好きなブランドを教えてください。
渡邊:バッファローです(笑)。
--:自負できるブランドということですね。
渡邊:そうであるべきだと思います。とは言え、出した製品に対してお客様からお叱りを受けることもたくさんあります。特にネットでは厳しい意見も見受けますが、それらは直視して、真摯に受け止めています。
--:個人的にこのヒト・モノには絶対勝てない……というのはありますか。
渡邊:まずは妻(笑)、その次が牧会長ですね。
20年後、今の若手社員が育って活躍しているところを見届けたい
--:20年後どのようなことをしていたいですか。
渡邊:まだ20年後も働いていると思います。そして、今の会社がもっと大きくなって、今の若手が幹部として活躍している姿を見たいです。ずっとこの会社にいるので、思い入れが強いんですよね。あと、行けたら妻とクルージングに行きたいです。
--:PCは20年後どうなっていると思いますか。
渡邊:個人向けは、もっといろんな用途に応じて特化したモノになっていると思います。例えば、ゲーマー向けとか、より趣味のモノになっていると思います。ビジネス向けは今のようなモノが残るでしょうね。
--:つまり、個人向けは、普段使うのは今のスマートフォンのような手軽なデバイスで、ちょっと込み入ったことをしたい人はPCという感じでしょうか。
渡邊:そうですね。趣味向けでは、デスクトップPCもまだ残っているんではないでしょうか。
--:これから社会人になる20歳の人に、どのように人生を歩むべきかメッセージをお願いします。
渡邊:世の中どんどん先が予想できなくなっていると思うんですね。そんな中、あせらずしっかり前を向いて、その時、その時を精一杯生きてほしいと思います。そして、悩みが出たら、私のような先輩にどんどん相談してほしいです。
読者プレゼント
この企画では、登場いただく方に記念品を読者プレゼントとしてご提供いただいています。渡邊さんには、同社の写真/動画用ネットワークストレージ「おもいでばこ」とWi-Fiルーター「AirStation HighPower Giga WXR-1900DHP2」をご提供いただきました。ふるってご応募ください。
応募方法
応募方法:下記リンクの応募フォームに必要事項を入力して送信してください
応募締切:2016年7月29日(金) 0:00まで
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