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レノボ、22コア/44スレッド動作のXeonを2基搭載できるワークステーション

ThinkStaion P710(左)とThinkStaion P910

 レノボ・ジャパン株式会社は、最大22コア/44スレッド動作が可能なXeon E5-2600 v4シリーズを2基搭載できるタワー型のハイエンドワークステーション「ThinkStaion P710」と「ThinkStaion P910」を発売した。

 GPUにはQuadro M6000/M5000が用意され、CADを初めとした3Dコンテンツの制作や科学技術計算、4K映像の編集などに好適とし、ソフトウェアとハードウェアの互換性を検査するISV(Independent Software Vendor)認証を取得している。

 冷却システムは、従来モデルで実績のある「Tri-Channel」クーリング機構と、独自のエアーバッフル方式を採用。CPU/メモリ/ストレージといった各所に適切に風を送り込み、熱の排出を行なう。搭載ファンは3基のみで静音性も高いという。

 本体内部は極限までモジュール化されていることに加え、ツールレスでの作業に対応。PCI Expressスロットを消費せずにM.2 SSDやRAIDカードを拡張できるFlex Connector(メザニンカードスロット)も備えている。

 ThinkStaion P710の主な仕様は、CPUがXeon E5-2600 v4シリーズまたはXeon E5-1600 v4シリーズ、GPUはQuadro M5000×2、メモリ最大384GB(12スロット)、ストレージはM.2 NVMe PCI Express SSDが最大2基、電源容量650Wまたは850W。オプションでDVDスーパーマルチドライブを搭載可能。OSはWindows 10 ProかWindows 7 Professional。

 拡張スロット構成は、PCI Express x16×3(CPU 1基の場合は2スロット)、PCI Express x8×3(CPU 1基の場合は無効)、PCI Express x1×1、PCI×1。搭載ベイ数は3.5インチシャドウベイ×6または2.5インチシャドウベイ×10。

 一方のThinkStaion P910はCPUがXeon E5-2600 v4シリーズのみ、GPUはQuadro M6000×2、メモリは最大1TB(16スロット)、ストレージはM.2 NVMe PCI Express SSDを最大4基、電源容量1,300W。P710と同じく、オプションでDVDスーパーマルチドライブを選択でき、OSも同じ。

 拡張スロット構成は、PCI Express x16×4(CPU 1基の場合は2スロット)、PCI Express x4×2(CPU 1基の場合は1スロット)、PCI Express x1×2。搭載ベイ数はP710と同じ。

 インターフェイスはほぼ共通で、USB 3.0×8、USB 2.0×4、9in1メディアカードリーダ、シリアルポート、PS/2ポートを装備。オプションで29in1メディアカードリーダ、Thunderbolt。Flex connectorのみP710は1基、P910は2基備える。

(中村 真司)