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デル、Skylake世代の最新ハードと小型化で刷新した法人向けOptiPlexとVostro
(2015/11/5 16:43)
デル株式会社は5日、既報の法人向けデスクトップPC「OptiPlex」と「Vostro」シリーズに関する記者発表会を開催した。各PCの仕様などに関しては別記事をご確認いただき、ここではそれぞれシリーズの立ち位置や、前モデルからの変更点などについて説明する。
発表会の冒頭では、クライアント・ソリューションズ統括本部 統括本部長の山田千代子氏が登壇。テクノロジの進歩によって、以前ほど会社といった1つの場所に捕らわれずに仕事ができるようになったという昨今のオフィス事情について述べ、働き方によってデバイスを選ぶ多様化の時代になりつつあるとの見解を語った。
そういった理由から現在ではタブレットや2-in-1の利用シーンが増えつつあるものの、山田氏によると、実際にはデスクトップPCとこれらの持ち運び可能なデバイスを併用する例が多いという。そして、法人では依然としてデスクトップPCの利用率が高いことを挙げ、仕事でPCを利用するユーザーの77%が引き続きデスクトップPCを使っているというデルの調査結果を示した。
OptiPlexシリーズ
OptiPlexは、エッセンシャルタイプ(ローエンド向け)の「OptiPlex 3000」、メインストリーム向けの「OptiPlex 5000」、プレミアムタイプの「OptiPlex 7000」の3つのシリーズから成っており、それぞれシリーズごとにマイクロフォームファクタ、スモールフォームファクタ、ミニタワーといった大きさの異なる別々の筐体が用意されている。
なお、メインストリームとプレミアムに関しては前モデルからシリーズナンバーの見直しが行なわれた。そのため、前メインストリームのOptiPlex 7000は“5000”へと、前プレミアムのOptiPlex 9000は”7000”に変更されている。
新モデルの投入に伴い、筐体の変更も検討され、スモールフォームファクタは7%、ミニタワーに至っては43%も小型化されたことに加え、デザインも一新された。また、プロセッサにはSkylake世代のCPUが使われ、一部モデルはDDR4メモリを搭載するなど、ハードウェア構成が大きく変わった。そのおかげで性能は最大70%向上し、63%の電力削減を果たしているという。
今回OptiPlexシリーズでは、ディスプレイ一体型の「OptiPlex 7440」も投入しており、現行機種のOptiPlex 9030が置き換わる形となる。標準モデルはフルHD液晶ディスプレイを備えているが、新たな試みとして4K解像度のディスプレイを用意したことが特徴だ。オフィスワーク向けのこのシリーズで4Kを投入する意義について、デルは日本市場における同社一体型PCの浸透を図りたいという目的を語り、新たな需要を掘り起こすための実験的な試みであることを明かした。