3月17日発表

　株式会社東芝は17日、ノートPC用の燃料電池を試作したことを明らかにした。独ハノーバーで開催中のCeBIT 2004で出展する。

　試作した燃料電池は、メタノールから水素を取り出し発電する直接メタノール燃料電池。通称はDirect Methanol Fuel Cellの頭文字をとったDMFC。B5ノートPCのPORTEGE M100を動作させた。DMFCは、リチウムイオンバッテリの5倍のエネルギー密度を実現している。

　燃料電池のメタノールは、濃度3～6%が最も効率よく発電できるという。同社では、燃料電池ユニットに小型のポンプを内蔵し、発電する際に水を生成。その水を使用し薄めていくことで、カートリッジに入った高濃度のメタノールを3～6%の濃度で使用可能にしている。

□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース(英文)
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2004_03/pr1701.htm
□関連記事
【1月27日】富士通、ノートPC用マイクロ燃料電池を試作
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0126/fujitsu.htm
【2003年12月12日】日立、携帯機器向け燃料電池カートリッジを開発
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1211/hitachi.htm
【2003年7月1日】NEC、新技術を搭載した試作機を多数展示
～マイクロPC、燃料電池、水冷、3Dビューなど
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0630/nec2.htm
【2003年3月5日】東芝、ノートPC用燃料電池を開発
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0305/toshiba1.htm
【2002年3月6日】カシオ、携帯機器向け超小型次世代燃料電池開発
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0306/casio.htm

(2004年3月18日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]