イベントレポート
LG、透明になるTVを実働展示。スマートモニターやPC、AIを使ったロボットなども
2024年1月12日 10:13
9日(米国時間)より開催中のCES 2024において、LG Electronicsがブースを出展中。透過OLED採用TV「LG SIGNATURE OLED T」などを展示している。
透明になるTV「LG SIGNATURE OLED T」
LG SIGNATURE OLED Tは、透過OLEDパネルを使用した77型4K TV。OLEDパネル自体は常時後方が透けて見える仕様だが、パネルの後ろに黒い幕がせり上がってくることで光を遮り、通常のTVのようにも見える仕組み。透明な状態にするかどうかは自由に切り替えができる。
表示部分とは別にZero Connect Boxと呼ばれる箱状のデバイスが付属しており、映像や音声はZero Connect Boxから無線で伝送される。解像度は4K、リフレッシュレートは120Hzまで対応し、写真や動画を使った常時点灯機能もサポートしている。ケーブルの取り回しが必要ないため、自由に設置が行なえるという。
スマートモニター「LG MyView」シリーズを新たに展開
また、同社が新たに立ち上げたスマートモニターの製品ライン「LG MyView」から、32型4Kの「LG MyView Smart Monitor(32SR85U)」も展示されている。webOS 23を搭載したスマートモニターで、NetflixやAmazonプライムビデオなどどいったストリーミングサービスをモニター単体で視聴できるのが大きな特徴。リモコンも付属する。
Wi-FiおよびBluetoothを搭載し、MiracastやAirPlay 2によるスクリーンミラーリングもサポート。本体上部には着脱式のフルHDカメラも備えている。輝度は400cd/平方m、色域はDCI-P3 95%などとなっている。
インターフェイスは、HDMI×2、USB Type-C×3など。USB Type-Cは最大90WのPD給電もサポートしている。
Core Ultra搭載2in1も実働展示
PC製品では、16型2in1の「LG gram Pro 2in1(16T90SP)」を展示中。CPUには最新のCore Ultraを採用し、ディスプレイは16型2,880×1,800ドット/48～120Hz表示のOLEDまたは2,560×1,600ドット/31～144Hz表示の液晶を搭載できる。
ストレージはPCIe 4.0対応M.2 NVMeを2基まで内蔵可能。Dolby Atmos対応スピーカーなども備える。一方でLG gramシリーズと特徴でもある薄型軽量設計は継承している。
AI活用のスマートホーム向けロボットも
そのほか、AIを活用したスマートホーム向けロボットとなるSmart Home AI Agentのデモも公開。音声認識、画像認識、自然言語処理などを組みあわせてユーザーと対話が可能な“動ける”スマートホームハブを謳っている。
スマート家電と連携したりユーザーのアシスタントとしてコミュニケーションしたりできると説明しており、たとえば家の中を巡回し、開きっぱなしの窓や点きっぱなしの照明を見つけて知らせる、使っていない機器の電源を切る、天気やスケジュールなどを知らせるといったことが行なえるという。