Dell、幅2.25mmの小型上部カメラで3辺狭額縁を実現した新「XPS 13」

Dellの新しいXPS 13(モデル9380)は新しい2.25mm幅の超小型カメラを採用して、カメラを上にしながら3辺狭額縁を実現

　米Dellは、1月8日～1月11日(現地時間)にアメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスで開催されているCESの初日にあたる1月8日に記者会見を開催し、フラグシップモバイルノートの最新モデルとなる「XPS 13(モデル9380)」を発表した。

新しい幅2.25mmのカメラをモジュールを採用

DellがXPS 13(モデル9380)向けに開発した2.25mm幅の新型カメラ

　2018年型の「XPS 13(9370)」では、シルバー/ブラックに加えて、ホワイト/ゴールドが新色として追加。CPUはKaby Lake RefreshのクアッドコアCPUに強化された。さらに8月末にドイツで行なわれたIFAでは、Whiskey Lake-U搭載モデルも投入された。

従来型カメラとの比較。幅が圧倒的にせまくなっていることがわかる

　今回発表されたモデル9380のCPUは、モデル9370の後期型と同じWhiskey Lake-Uだが、前面カメラの搭載位置が改善されているのが特徴だ。

　これまでのXPS 13では、ディスプレイの3辺を狭額縁にするために、カメラはヒンジに近いディスプレイの下部に入れていた。この場合カメラが自分を見上げる状態になってしまい、ビデオチャットで目線が合わない不自然映像になってしまうという問題があった。

カメラ部分の額縁は5.98mm

ディスプレイ下部のカメラはなくなっている

昨年型XPS 13(モデル9370)には下部にカメラがあった(昨年のCES 18で撮影)

　しかし、今回Dellは幅が2.25mmの超小型カメラを開発し、これによりディスプレイ上部にカメラを搭載しながら、ディスプレイの縁を5.98mmに抑えている。両サイドの4mmに比べるとやや太くはなっているが、十分に狭額縁として成立する薄さだ。

　なお、カメラのWindows Hello対応に関してはなにも言及がないため未対応と考えられるが、オプションで電源ボタンに指紋センサーを内蔵できる。

　ディスプレイは従来モデルと同じく、フルHD、4Kの2つが用意されており、4Kはタッチありのみ、フルHDはタッチなしとタッチありとなる。輝度は400cd/平方mmで、Dolby VisionとWindows HDカラーのHDRに対応しており、色域はsRGB 100%だ。

基本的なスペックは従来世代とほぼ同じだが、バッテリ駆動時間は伸びる

　CPUは前述のとおりWhiskey Lake-Uの第8世代Coreプロセッサで、メモリは最大16GBまで、ストレージは128GB、256GB、512GB、1TB、2TBのPCIe SSD(x4)から選択できる。

本体左側面

本体右側面

　ポート類も基本的に2018年型と同じで、Thunderbolt 3に対応したUSB Type-C×2、USB Type-C×1、microSDカードスロット、オーディオジャックとなっており、ACアダプタは45WのUSB Type-Cとなっている。

　バッテリは52Whで、フルHDモデル(i5、8GB、256GB SSD)はMobileMark 2014で21時間、4Kモデル(i7、16GB、1TB SSD)は12時間の駆動が可能。なお、モデル9370では、前者の構成が19時間46分、後者の構成が11時間12分だったため、今年(2019年)のモデルのほうが駆動時間が延びていることがわかる。本体色は、シルバー/ブラック、ローズゴールド/ホワイトとフロスト/ホワイトの3色展開。

シルバー/ブラック

ローズゴールド/ホワイト

フロスト/ホワイト

　米国では一部モデルは1月8日から販売が開始されており、残りは1月末以降を予定している。価格は899.99ドル(1ドル=110円換算で98,999円)からとなっている。日本での販売予定、価格などは未定。