ASUS、はみ出るカメラで画面占有率97%を実現した「ZenBook S13(UX392)」

長方形からはみ出すカメラを採用したZenBook S13 (UX392)

　ASUSは、1月8日(米国時間)よりアメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス市で開幕するCESに先立って報道発表を行ない、2019年モデルのPC各種製品を発表した。

　そのなかでASUSが発表した「ZenBook S13(UX392)」は、13.9型ディスプレイを採用したクラムシェル型のノートPCで、長方形からはみ出すカメラを採用し、4辺狭額縁を採用したユニークなデザインを採用している。ASUSによれば、画面占有率(本体の大きさに対して占めるディスプレイパネルの表示部分の割合)は97%に達している。

はみ出すカメラ部を採用することで、画面占有率97%の4辺狭額縁を実現

飛び出すカメラを採用している

　ASUSのZenBook S13(UX392)は13.9型ディスプレイを採用したクラムシェル型PC。最近のASUS製品の特徴であるエルゴヒンジ(ディスプレイ側を支えにして本体側がチルトする機構)が採用されており、キーボードが傾いて入力しやすいようになっている。

エルゴヒンジでキーボードがチルトする

　ZenBook S13の特徴は、ディスプレイ上部にあるカメラ部分が本体の外に飛び出るかたちになっていることだ。その昔、IBMの「ThinkPad s30」で、Wi-Fiのアンテナ部分だけが左右に飛び出るデザインになっており、長方形から耳のようにはみ出るデザインを採用していたが、それと同じように、カメラ部分が少しはみ出すかたちで飛び出ているのだ。

　ThinkPad s30では、本体側もアンテナ併せてキーボードが飛び出す形になっていた(つまり、下側も飛び出ていた)が、ZenBook S13では、本体側は飛び出ていないので、ディスプレイを閉じるとディスプレイ側だけが飛び出るという非対称なデザインになっている。

閉じると、カメラ部分だけが飛び出ているかたちになる。どうせなら本体側も飛び出すデザインにしたほうが美しかった気はするが……

　しかし、こうしたデザインを採用したことで、4辺で2.5mmの狭額縁を実現しており、画面占有率は97%になっているとASUSは説明している。

解像度はフルHD

　なお、ディスプレイは13.9型IPS液晶で、フルHD(1,920×1,080ドット)の解像度になっており、輝度は400cd/平方m、色域はsRGB 100%に達している。

Whiskey Lake-Uの第8世代Core、GeForce MX 150など充実のスペック

　PCとしての基本性能も充実している。CPUは開発コードネームWhiskey Lakeで知られる第8世代Coreプロセッサで、Core i7-8565UないしはCore i5-8265Uが搭載されている。GPUはIntelの内蔵GPUか、dGPUとしてGeForce MX 150を搭載することができるようになっている。メモリは最大で16GB(増設は不可)、ストレージは最大で1TB PCIe SSD。

CPUはCore i7-8565U

GPUはGeForce MX 150を搭載可能

　ポート類は、USB Type-C(USB 3.1 Gen2)が2ポート左側に用意されているほか、USB A端子(USB 3.1 Gen2対応)が1ポート右側に用意されている。また、microSDカードスロットも用意されている。ACアダプタはUSB PDの65Wで、内蔵バッテリは50Whとなっており、駆動時間は15時間となっている。外装はアルミ削り出しになっており、耐久性はMIL-STD-810Gに準拠する。

本体左側面にはUSB Type-C×2とmicroSDカードスロット

本体右側面にはオーディオ端子とUSB-A端子

タッチパッドには指紋センサーが内蔵されている

　ASUSによれば、ZenBook S13(UX392)で販売開始になる予定で、価格などは地域によってことなっており、今後別途発表されるとのことだった。