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ASRock、ゲーミングマウス/キーボード専用USBポート搭載のZ590マザー
2021年2月12日 10:00
ASRockは、Intel 590チップセット搭載マザーボードを発売する。
Intel 500シリーズチップセットは、Intel 400シリーズと同じくソケットはLGA1200となっているが、第10世代Coreに加え第11世代Coreも正式サポート。第11世代Core搭載時にはPCI Express 4.0をサポートできるようになった。
第11世代Coreでは電源への要求が高まっているため、今回の多くのモデルで電源回路のフェーズにDr.MOSを採用し、14フェーズを基本として効率と性能を改善(従来は上位モデルのみ採用)。電源コネクタも、これまで従来の上位モデルでのみ採用されていた「高密度電源コネクタ」を採用し、コネクタ部の損失を低減した。
簡易水冷CPUクーラーを利用するユーザーが増えたため、VRM周りのエアフロー改善に向け、30mm角ファンを装備。40mm角ファンブラケットが付属し、ユーザーによる交換も可能となった。
ゲーマー向けの機能として「Lightningゲームポート」(特許出願中)を実装。USB接続のマウスとキーボードを別のコントローラ経由(マウスはUSB、キーボードはUSB→PCIeブリッジ)で接続することで、混信しないスムーズな通信を実現したという。ラボの検証では、ポーリングレート4,000HzのCorsair製キーボード「K100 RGB」、および8,000HzのRazer製マウス「Avalon(プロトタイプ)」で動作確認できたとしている。
また、ゲーミング向けの「Z590 PG Velocita」の2.5Gbps有線LANにはKiller Ethernet E3100を採用するが、これまでDMI→チップセット→PCIe接続されていたものから、CPUのPCIe 4.0 x4直接続に変更した「ダイレクトソース機能」を搭載し、より低レイテンシを実現したとしている。
無線対応の上位モデルでは新たにIntel AX210モジュールを採用し、6GHz帯を利用する「Wi-Fi 6E」をサポート。ただし、出荷時点では法律関連がクリアにされていないため、ソフトウェアにより6GHz帯がロックされた状態となっている。今後、Intelからのドライバ提供はWindows Updateにより利用可能となる見込み。
ハイエンドシステムでは、ビデオカードの大型化に伴い、ビデオカードが自重によって垂れ下がってしまうことも課題になっているが、上位モデルの多くでATXマザーボードのネジ穴を用いる「グラフィックカードホルダー」を添付した。なお、ネジ穴自体はATX互換だが、SATAポートの位置を迂回する設計の関係で、事実上ASRockマザーボード専用となっている。
基板が6層以下のモデルに関して、CPU/メモリ間の配線技術として新たに「タブ化配線」を採用した。タブ化配線は台形状のタブを並列配線に追加することで、インピーダンスやクロストークを制御し、信号品質を向上できる技術なのだが、これにより廉価なモデルでもDDR4-3600以上の動作を容易にし、ほとんどのモデルでDDR4-4800対応となった。
ラインナップは以下のとおり。ちなみにZ590 TaichiではI/Oポート部分の歯車が回るギミックとなっており、起動時に右に1回転/左に1回転するほか、動作時の回転速度はBIOS上から設定できる。
・Z590 Taichi - フラグシップATX、Thunderbolt 4やESS SABRE 9218 DAC
・Z590 PG Velocita - ゲーミングフラグシップATX、Killer Wi-Fi 6E/2.5Gbps有線LAN
・Z590M-ITX/ax - Mini-ITXフラグシップ、Wi-Fi 6E、Realtek 2.5Gbps有線LAN
・Z590M Phantom Gaming4 - ゲーミング向け主力microATX
・Z590 Phantom Gaming 4/ac - ゲーミング向け主力ATX、IEEE 802.11ac
・Z590 Pro4 - メインストリーム主力ATX、Realtek 2.5Gbps LAN
・Z590M Pro4 - メインストリーム主力microATX
・Z590 Steel Legend WiFi 6E - 高耐久主力ATX、Wi-Fi 6、Realtek 2.5Gbps有線LAN
・Z590 Steel Legend - 高耐久主力ATX、上記からWi-Fi 6を省く
・Z590 Extreme - メインストリーム上位、Realtek 2.5Gbps+Intel GbE
