たくさんの新機種の中には、Intelの新CPUと同日発表されるような性能アップが図られただけのものもあれば、メーカーの意欲が製品からにじみ出ているようなコンセプトモデルもあります。性能アップはもちろん重要ですが、パソコンユーザーを喜ばせてくれるのは、性能だけではありません。また、売れることはメーカー側から言えばなにより重要かもしれませんが、ユーザーから見れば、台数の出る製品イコール良い製品であるとは、必ずしも言えません。
メーカーの開発担当の方は、新しい製品が市場に出る時は「足が震える思い」だといわれます。従来にはないタイプの新製品の場合はなおさらでしょう。そうしたチャレンジを積み重ねているメーカーに対する、ユーザーからの感謝状のような意味をもつ賞にしたいとPC Watchでは考えています。したがって、以下の候補機種の選定の際には、販売数が多いから、売れているからという選び方はしていません。PC Watch編集部スタッフが面白いと思うポイントのあった製品、および'98年のトレンドを代表しているような製品をピックアップしました。
投票欄 | メーカー | 機種名 | 特徴など
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NEC
| Lavie NX LB26C スリムノート
| NECの銀パソ。パームレストにラバー塗装を施し、B5サイズながら17.5mmのキーピッチを確保。1.25kgと最初のモデルを発表した6月1日時点ではB5ファイルサイズで最軽量だった。オプションの大容量バッテリとバッテリケースを利用すれば、最長11時間の駆動が可能。また、駆動時にもホットドッキングが可能な「CD-ROMベース」を用意した。厚み25mm、重量1.25kg。
⇒ 記事(初代機、6/1) (現行機、10/20)
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| NEC
| ValueStar NX VCシリーズ 液晶デスクトップ
| 中山美穂のCMでお馴染み、コンパクト筐体と液晶の組み合わせでヒットしたVCシリーズ。Celeron 300A MHzを搭載したVC30Hでは14.1インチTFT液晶ディスプレイ付きで実売25万円前後と価格的にも手ごろ。後継機となる年末モデルでは、ダークグレーの筐体色も用意され、色が選べるようになった。
⇒ 記事(初代機、6/1) (現行機、11/4)
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| NEC
| ValueStar NX VF26D 液晶デスクトップ (一体型)
| 液晶の台座部分が本体という、すっきりした新デザイン。15インチXGA(1,024×768ドット)で上下左右160度という広視野角TFT液晶を採用。筐体色はスタイリッシュグレー。
⇒ 記事(11/4)
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| アップル
| iMac デスクトップ (CRT一体型)
| トランスルーセント(半透明)の斬新な筐体。旧いインターフェイスを切り捨てた仕様。178,000円とMacintoshとしては安い価格と斬新さで話題をさらった。市場の反応も良く、取り扱い店ではランキングトップを続けている。
⇒ 記事(8/19)
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| エプソン
| パネルトップPC 液晶デスクトップ (一体型)
| '97年10月に発売された液晶ディスプレイ一体型「パネルトップPC」シリーズ最新モデル。最大の特徴は、タテ位置でもヨコ位置でも使える2Way液晶ディスプレイを採用している点。マシンの構成はBTOで変更できるが、Pentium II 333MHz、15インチTFT液晶(1,024×768ドット)搭載で304,800円など。
⇒ 記事(97年発売の初代機、'97/9/18)
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| カシオ
| CASSIOPEIA FIVA ミニノート
| CPUにMediaGX 200MHzを採用。自社生産のHAST液晶は、6.7インチながらSVGA(800×600ドット)の高精細表示ができ、LCD業界でも高い評価を得ている。キーピッチは横15mm、縦14mm。重量約840gの軽量ながら、標準で最大3時間のバッテリ駆動が可能。
⇒ 記事(9/21)
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| 三洋電機
| WinkeyG1 スリムノート
| B5サイズで最大10時間のバッテリ駆動が可能。バッテリはS(3時間)、M(6時間)、L(10時間)の3種ある。ポインティングデバイスはスティックとパッド両方を装備。FDDとCD-ROMドライブ(オプション)は専用の端子で接続し、電源を本体から供給するためAC電源不要。FDDとCD-ROMドライブは直列接続で同時使用可能。液晶は800×600ドット表示10.4インチTFT。本体の厚みは28.7mmあるが、PCカードスロット2基(Type2)を装備。重量約1.3kg。
⇒ 記事(9/21)
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| シャープ
| メビウスノートPJ PC-PJ1-M3 スリムノート
| シャープの銀パソ。標準で付属する外付けFDDにポートリプリケーターの機能を持たせたところが新しい。FDD背面にあるコネクタはパラレル、シリアル、PS/2。メモリは初代機では64MB固定で増設不可だったが、現行の後継機PJ1-M3では128MBまでサポート。また100Base-TXに標準で対応した。厚み21.2~28.3mm、重量約1.37kg。
⇒ 記事(初代機、5/18) (現行機、11/4)
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| シャープ
| メビウスPC-DJ50M(L) 液晶デスクトップ (一体型)
| 液晶のシャープがリリースした液晶一体型デスクトップ。シャープの15インチTFTスーパーV液晶パネルを搭載。Pentium II 350MHz、SDRAM 64MB、HDD 5.2GB搭載。デスクトップとしては珍しくIrTRAN-Pに対応したIrDAポートと、PCカードスロット(Type2×2またはType3×1)を装備。
⇒ 記事(11/4)
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| ソニー
| VAIO PCG-505RX スリムノート
| VAIO 505のヒットで銀パソと総称される薄型B5ノートを各社が発売。B5ノート市場は前年度比で10倍とも言われる伸びを示した。505シリーズからは、XGA(1,024×768ドット)表示の10.4インチ低温ポリシリコンTFT液晶を搭載したRXを候補に挙げた。英語キーボードへの換装サービスあり。厚み19.8~22.2mm、重量約1.24kg。
⇒ 記事(9/17)
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| ソニー
| VAIOコンポ PCV-M350 デスクトップ
| オーディオコンポと同じ横幅280mmの筐体を新設計。前面パネルにはアルミ材を使用し質感を持たせた。赤外線キーボードの採用や静粛性に配慮した設計など家庭向けの工夫も。現行機種のPCV-M350では、光デジタルオーディオ出力端子を装備、内蔵のCDドライブからMDなどにデジタルデータの出力ができるようになった。
⇒ 記事(PCV-M300、2/19) (M350、9/29)
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| ソニー
| VAIO PCG-C1 ミニノート
| 27万画素CCDカメラと1,024×480のウルトラワイド液晶を搭載したミニVAIOノート。キーピッチ17mm、スティック型のポインティングデバイス。ミニノートながらIEEE-1394端子を装備、DVカメラとケーブル1本で接続可能。重量約1.1kg、バッテリ連続駆動は1.5~3時間( 標準のSバッテリ使用時)。
⇒ 記事(9/3)
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| ソニー
| VAIO PCV-S610 デスクトップ (タワー型)
| TVチューナー付きMPEG-2リアルタイムエンコーダ/デコーダカードを搭載して、17インチCRT込みで実売価格30万円程度。MPEG-2エンコーダカードの常識を破る価格を実現した。
⇒ 記事(9/10)
| 東芝
| Libretto 100 ミニノート
| 800×480ドットのワイド7.1インチ液晶を採用。重量約950g。キーピッチは14.5mm。Librettoでは初めてレジュームをサポートした。バッテリ駆動は1.5~2時間と短かめ。後継機として海外向け(英語キーボード)のLibretto 110CTがあり、国内でも「東芝ダイレクト」から購入できる。110ではCPUがMMX Pentium 233MHzに、HDD容量も2.1GBから4.3GBへ強化されている。
⇒ 記事(Libretto 100、3/5) (同110CT、11/11)
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| 東芝
| LibrettoSS 1010 ミニノート
| 液晶はLibrettoSS 1000でVGA(640×480ドット、6.1インチTFT)に戻った。キーピッチは15mmに。重量820gとLibretto100から100g以上軽量化した。バッテリ駆動も2~3時間と改善。現行モデルの1010では、CPUがMMX Pentium 166MHzから同233MHzに、メモリが32MBから64MBに強化された。
⇒ 記事(LibrettoSS 1000、6/30) (同1010、10/22)
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| 東芝
| DynabookSS 3010 スリムノート
| 東芝の銀パソ。B5薄型ノートで初めてスティックタイプのポインティングデバイスを採用。液晶は800×600ドット表示10.4インチTFT。3010はWindows 98を搭載した3000の後継モデル。厚み19.8mm(突起部除く)、重量1.19kgとB5薄型ノートでは最薄・最軽量ながら、PCカードスロットを2基(Type2)装備したあたりに東芝の意地が感じられる。この製品に限らないが、東芝は11月にアップグレードサービスを開始、ノートの純正アップグレードが可能になった。
⇒ 記事(DynabookSS 3000、6/30) (同3010、8/12)
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| 日本IBM
| ThinkPad 600E オールインワンノート
| オールインワンで厚み36.5mm、重量2.5kg(CD-ROM装着時)。IBMらしい質感とフルに使える性能。ボディサイズをぎりぎりまで使って、13.3インチXGA(1,024×768ドット)表示のTFTパネルを搭載した。ワールドワイドサポートで海外でも安心して使える。11月にPentium II 300MHz搭載の上位モデル600Eが発売された。
⇒ 記事(ThinkPad600、5/12) (同600E、11/11)
| 日本IBM
| ThinkPad 235 サブノート
| IBM版チャンドラ2。A5サイズで1.25kgながらPCカードスロット3基(Type2の場合)搭載など、旧チャンドラの設計の良さを継承し、基本スペックをアップデートした。IBMでは独自に筐体の強化を行なっている。MMX Pentium 233MHz搭載。11月にMMX Pentium 266、4GB HDDを搭載したモデルを発表。12月7日より、英語キーボードの換装サービスを開始した。本体サイズは、235.2×173.2×33.7mm(幅×奥行き×高さ)。
⇒ 記事(初代機、7/22) (現行機、11/11)
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| 日本IBM
| Aptiva D1J デスクトップ
| CPUは、Cyrix設計のM IIをIBMが製造した「IBM 300(225MHz)」を搭載。15インチCRT込みで149,000円(IBM PC DIRECT価格)という低価格モデルだが、メモリは標準で64MB、3.2GB HDD内蔵と基本スペックは必要十分。ソフトもWindows 98、OEM版MS Office、Voice ATOKなどをプリインストールした。
⇒ 記事(11/11)
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| 日立
| FLORA Prius 310J 液晶デスクトップ (一体型)
| 日立は'97年11月に液晶一体型デスクトップを発売して好評をおさめるなど、早くから液晶一体モデルに取り組んでいた。現行機種の310Jは、1,024×768ドット表示の14.1インチTFT液晶を搭載。Celeron 300A MHz搭載モデルとPentium II 350MHz搭載モデルの2種をラインナップ。標準で100Base-TXに対応している。
⇒ 記事(初代機、'97/11/25) (現行機、11/19)
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| 日立
| FLORA Prius 330J BeOS搭載モデル 液晶デスクトップ
| 世界初、BeOS R4.0Jを搭載した液晶デスクトップ機。お堅いイメージの強い日立のBeOS採用は、業界でも意外性をもって受け止められた。Windows 98とのデュアルブート設定。
⇒ 記事(11/11)
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| 富士通
| FMV-BIBLO MCVIII23 A5スリムノート
| スリムノートのNCシリーズの後継機。新たにタッチパネル付きの8.4インチTFT液晶(800×600ドット)を採用。筐体にはマグネシウム合金を採用し、デザインも一新した。携帯電話接続インターフェイスを搭載、バッテリ駆動は従来機種の約2倍で、4時間になった。A5ファイルサイズで、厚み31mm、重量約1.2kg。
⇒ 記事(10/28)
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| 富士通
| FMV-DESKPOWER プリシェ model 830T 液晶デスクトップ (一体型)
| 女性ユーザーを意識したデザインのプリシェに、タッチパネル液晶を装備。 液晶は12.1インチTFTでSVGA(800×600ドット)表示。また「かんたんメールボタン」を備えるなど、より使いやすく、という意欲が見られる。
⇒ 記事(10/28)
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| 松下
| Let's note comm/C33 A5スリムノート
| 独自のコミュニケーションコネクタを搭載、この端子に35万画素CCDを接続したモデルと携帯電話インターフェイスを装備したモデルの2機種を用意した。スクロール機能などを持つタッチパッド「スマートポインター」採用。LCDパネルは8.4インチ800×600ドット表示の低温ポリシリコンTFT液晶を搭載した。A5ファイルサイズで、厚み25.4mm、重量約1kg。
⇒ 記事(9/28)
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| 松下
| Let's note ace/A44 オールインワンスリムノート
| CD-ROMドライブを内蔵したB5ファイルサイズのオールインワンモデルながら、重量約1.58kgと軽量化。拡張バッテリを装着すれば、最長9.5時間のバッテリ駆動ができる。液晶はXGA(1,024×768ドット)表示の11.3インチTFTを搭載。スマートポインター採用。厚み27.9mm。
⇒ 記事(11/9)
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| 松下
| Let's note/S51 スリムノート
| Let's noteのハイエンドモデルで、モバイルPentium II 266搭載。XGA(1,024×768ドット)表示の11.3インチTFT液晶を搭載、スマートポインター採用。銀パソと呼ばれるスリムノートでは唯一、シリアル・パラレルの両ポートを本体に標準装備する。厚み25.8mm、重量約1.38kgと、モバイルPentium II搭載ノートでは最小・最軽量。
⇒ 記事(11/9)
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| 三菱
| Pedion EM model 70 A4スリムノート
| '97年にリチウムポリマー電池を採用して18mmの薄さで話題を呼んだPedionの後継モデル。Pedion EMでは、キーストローク3mmのキーボードを採用して厚みは22.8mmになった。価格は実売30万円台前半に押さえられ、かなり身近な機種となった。800×600ドット表示の12.1インチTFT液晶を搭載、重量約1.6kg。
⇒ 記事(11/10)
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