標準価格:オープンプライス
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松下電器産業株式会社は、ノートPC「Let's note」シリーズに、A5ファイルサイズの新シリーズ「Let's note comm/C33」2機種を追加した。35万画素CCDを搭載した「CF-C33J8C」を10月23日、携帯電話インターフェイスを搭載した「CF-C33J8K」を11月7日からそれぞれ発売する。いずれも価格はオープンプライスで、実売価格は各25万円前後と見込まれている。
【コミュニケーションコネクタ】 |
従来の「Let's noteシリーズ」との大きな相違点としては、ポインテイングデバイスが挙げられる。今までLet's noteといえばトラックボールというイメージが強かったが、今回の製品ではスライドパッド式の「スマートポインター」を採用している。この変更について同社では「今回の製品では、強度を重視した上で、この薄さ、体積、重量を実現するにはパッド式が最良であると判断した。しかし、従来の機種については引き続きトラックボールを採用していく」としている。なお、このスマートポインターには、右端と下端にスクロールバーが用意されるほか、四隅に自由に機能を割り当てられる領域を設けるなど、使い勝手の向上を図っている。
キーボードは完全に設計が新しくなり、金属パンタグラフを採用してキーピッチは15mmとなった。また、従来のLet's noteでは右端の記号キーが細くなっていたが、今回文字キーは全て同じ大きさ。実際にキーボードを使用してみたところ、従来あったフワフワ感がかなり改善され、A5ファイルサイズノートとしては高いレベルにあった。液晶には8.4インチのポリシリコンTFTを採用しており、かなり明るく鮮やかな表示になっている。
筐体は表面にアルミニウムを採用。色はシルバー。また、液晶部の内側と本体底面にはマグネシウム合金を採用している。厚みは25.4mm、重量は約1kgとなっておりA5ファイルサイズノートPCとしては、薄くなっている。インターフェイスは本体にUSBと拡張端子、IrDA、マイク端子、ヘッドホン端子を備える。拡張端子には標準添付のFDDのほか、PS/2、パラレル、シリアル、CRTコネクタを備える「I/Oボックス」(オプション、12,000円)を接続できる。このI/OボックスにはFDDを直接接続できるので、FDDとの同時使用も可能となっている。
【左側がLet's note comm/C33、右側がVAIO PCG-C1】 |
【拡張バッテリ装着時】 | 【ユニットを取り外したところ】 | 【FDDとI/Oボックス】 |
搭載されるCCDユニットは35万画素で、最大640×480ドットの静止画、動画では320×240ドットで16フレーム/秒(AVI形式)などの取り込みが可能となっている。レンズ部は上下に270度、左右に15度動かせ、対面も撮影できる。
なお、オプションとして「CF-C33J8K」に装着されているユニットの同等品「携帯電話インターフェースユニット」(33,000円)の発売が11月7日に予定されている。
●携帯電話インターフェイス搭載「CF-C33J8K」
同社では、PHSではなく携帯電話に対応したことについて「PHSのコネクタはかなりのバリエーションがあり対応が難しかった。そのため今回は、ある程度コネクタの形状が統一されている携帯電話に対応した。PHSへの対応は今後検討していく」としている。
□松下電器のホームページ
http://www.panasonic.co.jp/panasonic-j.html
□製品情報
http://www.pcc.panasonic.co.jp/letsnote/prod/c33/index.html
('98年9月28日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]