【本体】

B5ファイルサイズノートは20mmを切る厚さ

東芝、B5、A4、Librettoのスリムノート3機種

厚さ6.35mmのHDDが内蔵される '98/6/30 発表会開催

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 株式会社東芝は、B5ファイル、A4ファイル、Librettoサイズのスリムノート3機種を発表した。B5ファイルサイズの「DynaBook SS 3000」は、Windows 98日本語版発表会の会場で「B5サイズで世界でもっとも薄く、最軽量、最高性能の超薄型ノートパソコンを投入する」と予告されていたもの。ソニー、シャープ、NEC、松下などが競う激戦区に投入されるだけに、注目されるべき特徴を備えている

 また、Librettoのスリムモデル「Libretto SS 1000」シリーズ、A4ファイルサイズの「DynaBook SS 6000」もあわせて発表された。3機種とも0.7mm厚のマグネシウム合金を本体に使用し強度を高めるとともに、外観もメタリックな印象となった。


●DynaBook SS 3000

開けたところ 閉じたところ VAIO(下)と並べて 発売日:7月10日
標準価格:オープンプライス
想定店頭価格:3010CT 32万円前後/3000CT 27万円前後


 本体サイズは257×199×19.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量1.19kgと薄型軽量のB5ファイルサイズノートPC。20mmを切る薄さにするために、薄型の液晶、キーボード、HDDなどが新たに開発された。

 CPUとHDDの異なる2モデルが用意され、上位の3010CTがMMX Pentium 266MHz/4.3GB HDD、下位の3000CTがMMX Pentium 233MHz/2.1GB HDDを搭載する。プレインストールOSはWindows 95のみ、Windows 98へは無償アップグレードとなる。

 メモリは 64MB(最大 96MB)、512KBの2次キャッシュを搭載。液晶ディスプレイは、解像度800×600ドットの10.4インチTFTを採用する。ポインティングデバイスはアキュポイント。B5ファイルサイズのスリムノートでスティックタイプのポインティングデバイスが採用されるのは初めて。キーボードピッチは18mm、ストロークも2mm確保されている。

 インターフェイスは、USB、FDD専用コネクタ、マイク入力、ヘッドホン出力、I/Oアダプタコネクタをそれぞれ1つと、PCMCIA Type2のスロットを2つ備える、ボディが薄いためType2スロットは左右に一つずつ備えられており、Type3には対応しない。

 パラレル、シリアルなどは別売のI/Oアダプタ経由で接続される。バッテリ駆動時間は、標準バッテリで1.5~3.5時間、大容量バッテリで3~7時間。V.90/x2両対応のPCカードモデムが標準添付される。

 販売対象は個人向けと企業向けがほぼ半分ずつとされている。


●Libretto SS 1000

開けたところ 閉じたところ 発売日:7月中旬
標準価格:オープンプライス
想定店頭価格:CT 21万円前後/CTA 24万円前後


 640×480ドットのTFT液晶を搭載したスリムなLibrettoで、Libretto 70の後継機にあたる。本体サイズは、215×125×25.4mm(幅×奥行き×高さ)。わずかに大きくなった半面、厚みは約10mm減と大幅に薄くなっている。重量はバッテリ込みで820g。アプリケーションなしの「CT」と、ありの「CTA」の2モデルが用意される。

 キーボードピッチは15mm、ストロークは1.5mm。ポインティングデバイスはリブポイントを継承している。 プレインストールOSはWindows 95。Windows 98へは無償アップグレードとなる。

 CPUはMMX Pentium 166MHzを採用し、2次キャッシュ256KBを搭載している。標準でメモリ32MBを搭載し、最大メモリ容量は96MB。HDDは6月に発表された6.35mm厚の2.1GBユニットで、空き容量は「CT」が約1.4GB、「CTA」が約917MB。

 インターフェイスは、拡張コネクタと、マイク入力、ヘッドホン出力、PCMCIA Type2スロット×1のみ。拡張用にシリアル、パラレル、CRT、PS/2、USBを備えるI/Oアダプタと、PCMCIA Type3スロット×1も備えるポートリプリケータが別売で用意される。

 バッテリ駆動時間は、標準バッテリで2~3時間、大容量バッテリで4~6時間。

 なお、質疑応答の際に「本機はLibretto 70の後継機となるが、Libretto 100を必要としたユーザーは、Dyna Book SS 3000に流れるとみており、100の後継機は用意されない」との説明があった。

 


●DynaBook SS 6000

周辺機器とともに 閉じたところ 発売日:8月上旬
標準価格:428,000円


 重量1.79kgのA4ファイルサイズ薄型ノート。個人市場でも販売されるが、主に企業向けの製品としている。本体サイズは297×236×28mm(幅×奥行き×高さ)。液晶ディスプレイは、解像度800×600ドット、1,677万色表示の12.1インチTFT。キーボードピッチは19mm、ストロークは3mm。ポインティングデバイスはアキュポイント。

 CPUにMMX Pentium 266MHzを搭載し、512KBの2次キャッシュを備え、K56flex対応56kbpsモデムを内蔵し、バッテリ駆動時間は標準バッテリで約2時間、大容量バッテリで約4時間。

 注目は、プレインストールOSで、最初の使用時にWindows 95とWindows 98のいずれかが選択可能な“デュアルインストール”となっている。これは企業市場などでアプリケーションの互換性が重視されるためという。
 また、本体にはUSB、CRT、FDDなどのインターフェイスを備えているが、シリアル、パラレルは、標準添付のI/Oアダプタ経由となる。別売で24倍速CD-ROMドライブ、100Base-TX、USBなどを内蔵した「CD-ROMネットワークドック」も用意されている。

□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/1998_06/pr_j3001.htm
□製品情報
http://www2.toshiba.co.jp/pc/catalog/ss/index_j.htm
□参考記事
【6/17】「東芝、超薄型のB5/A4ノートPCを夏商戦に投入」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980617/toshiba.htm
【6/8】「東芝、6.35mm厚の薄型ノート用HDDほか」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980608/toshiba.htm

('98/6/30)

[Reported by date@impress.co.jp / shiina@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp