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■■Pentium II 333MHzの純正リテールパッケージ品が出回り始める
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980203/pa_cphdd.htm
●リテール品/バルク品 (Retail/Bulk)
主にPC用のパーツなどで、製品の流通形態や性格を表すのに使われる用語のひとつ。
「リテール品(あるいはリテールパッケージ)」は、メーカーがエンドユーザー向けに出荷している小売り用のパッケージのことである。一般に売られている製品のほとんどはこのタイプなので、あえて「リテール品」とはいわないのだが、「新品」に対して「中古品」や「B級品」などのことばがあるように、パーツ類を扱うPCショップの場合には、「リテール」に対し「バルク品」と呼ばれるジャンルがある。
「バルク」は、ばらばらのものをひとつにまとめるという意味で(ISDNの2つのBチャネルをまとめて、128kbpsの通信を行なうこともバルクといったりする)、一般には、ショップが自社の組立用にまとめて仕入れた、あるいは流通過程で横流れしたOEM製品等を指す(まれに、まとまった数をひとまとめにした市販パッケージをさす
こともある)。バルク品そのものは、中古やB級品ではなく、あくまでリテール品と同じ新品なのだが、この様な素性から安く購入できたり、リテール品には無いものが入手できたりといった利点がある。ただし、エンドユーザーが購入することを想定したものではないため、化粧箱や懇切丁寧なマニュアル、ユーザー登録カード、メーカー保証等はほとんど期待できない(中にはリテール品と同等のものもあるがその多くは英語版)。
基本的には、ショップレベルでのサポートのみの製品なのだが、「ジャンク(junk)品」と呼ばれるジャンルになると、通常はそれすらも期待してはいけない。B級品や中古品は言わずもがな、要修理品から部品取りや飾りにしかならないようなものまで広くカバーした、その名の通りのジャンクとなる(人によってはそれが御宝となる場合もあるのだが)。
■■米Live Picture、FlashPixフォーマット画像を配信するサーバー製品群を発表
http://sphere.watch.impress.co.jp/internet/www/article/980203/livepict.htm
●HTTP (HyperText Transfer Protocol)
エイチティーティーピー
WWW(World-Wide Web)で使われている、WWWサーバとブラウザ間で情報をやりとりするためのプロトコル。
HTTPの規定は、大きく分けると通信の手順と、やりとりする情報の表現方法の2つである。通信手順は、他のプロトコルのようにサーバ/クライアント間で様々なやり取りを行なうスタイルではなく、クライアントがその都度サーバに接続して(通常は80番ポート)リクエストを送信。サーバがそれに応えるレスポンスを返して1回の通 信を終了するという、負荷の少ない単純な方法が採られている。
リクエストとレスポンスは、インターネットメールやMIMEの規定を使ったテキストメッセージで、オブジェクトはこれら規定に従った方法で表現される。リクエストは、メソッド(コマンド)とそれを適用する対称を示すURI(Universal Resource Identifier)、HTTPバージョンから成るリクエストラインに、必要に応じて送る各種 情報(例えばクライアントの情報やボディに関する情報)を記したヘッダやボディ(例えばサーバにポストするデータ)が続く。
レスポンスも同様の構成で、プロトコルバージョンと、サーバの状態を示す数字のステータスコード及びそれに関連した言葉から成るステータスラインに、必用に応じてヘッダやボディが続いたメッセージが返ってくる。例えば、もっとも単純な(しかしもっともよく用いられる)「GET / HTTP/1.0」というリクエストラインを送れば、ほとんどのサーバが、「HTTP/1.0 200 OK」というようなステータスラインに続いて、サーバやドキュメントの情報を示すヘッダと、ルートのデフォルトであるホームページのHTMLファイルを送って切断する。あとはブラウザの仕事で、受け取ったHTMLデータを解析して画面に表示。必用があれば書かれているURL(Uniform Resource Locator)に従って、接続~リクエスト~レスポンス~切断を繰り返しながら、例えば <IMG SRC="URL"> で記された画像ファイルなど集めて来て一緒に表示していくことになる。
■■東芝ヨーロッパ、ワイド液晶搭載のLibretto 100CTを欧州市場向けに発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980204/lib100.htm
●VRAM (Video RAM(Random Access Memory)
ブイラム、ビデオラム
ディスプレイに出力する画面情報を記録しておくための、コンピュータのメモリ。
もっとも基本的な画面表示は、画面に表示するためのイメージ――すなわち画像データをVRAMに書き込み、グラフィックスアダプタ上のDAC(Digital to Analog Converter)がこれを読み出してアナログのビデオ信号に変換、ディスプレイに送る仕組みと考えればよい(※注1)。したがって、搭載しているVRAMの容量は、表示できる画面の解像度や発色数に大きな影響を与える(※注2)。例えば、640×480のサイズで24bitのフルカラー表示を行なうためには、次のように計算でき、約1MBのメモリが必用であることがわかる。
640×480×3(24bit)=921,600
現在使われているコントローラの多くは、このような画面情報の記憶以外にも、より高速な画面描画を実現するための、様々な用途にVRAMを用いている。特に、最近流行の3Dアクセラレータなどは、描画のための演算や情報の記憶、テクスチャ(オブジェクトの表面に貼りつける画像データ)の保管などに大量のメモリを使用するめ、先程算出したような最小限のメモリでは、アクセラレータ機能が有効に利用できなかったりする。
なおPCの世界では、ビデオメモリに使われるメモリチップのひとつで、アクセス用のポートを2系統持つデュアルポートRAM(双方から同時にアクセスできるので、通常のDRAMよりも高速な動作が可能)を指してVRAMと呼ぶこともある。
注1) | PCの起動時やプレーンな英語モードのMS-DOSでは、コンピュータ側からキャラクタコードやアトリビュート情報が送られ、実際の画像データはアダプタ側で生成している(本文のをグラフィックスモード、こちらをテキストモードという)。グラフィックスアクセラレータの類も、一部の描画をアダプタ側が行なうことによってパフォーマンスの向上を図っており、簡単な図形の描画は、コマンドを受け取ってアダプタ側で画像イメージを生成している。 |
注2) | 実際には、DACやコントローラの性能も関ってくるので、容量さえ増やせばいくらでも高解像度多発色の表示ができるというわけではない。 |
●PS/2ポート
ピーエスツーポート
IBMが1987年にリリースしたPS/2に採用した、キーボードやマウスを接続するためのインターフェイスで、一般にはマウスポートを指すことが多い。
PC/ATに使われていた従来のものが、5ピンのDINコネクタを使ったキーボード専用のインターフェイスであるのに対し、PS/2ポートは、コネクタに6ピンのミニDINを使ったインターフェイスで、マウス等も接続できるようにキーボードコントーラーを拡張し、2つのポートをサポートしている。このPS/2ポートが標準的に用いられるようになったのは、ごく最近のことである。MS-DOS時代にはマウスそのものの需要が低く、また、PC/ATベースのシステムにPS/2ポートを備える標準的なレイアウトの規格もなかったため、少し前までは、オーソドックスなPC/AT仕様の互換機が大半を占めていた。これら互換機では、マウスは汎用のシリアルポートに接続するシリアルマウスが主流であり(キーボードコントローラーの拡張であるため、PC/AT仕様のマザーボードに後からPS/2マウス用のポートを増設することはできない)、Windows時代を迎えてからも、このスタイルが長く続いていた。
マザーボードやケースの設計に自由のきく大手ベンダーの製品やノートPCを中心に、やがてゆっくりとPS/2ポートへの移行が始まり、次第に汎用のマザーボードへと波及して行く。汎用ケースを使わざるを得ない市販のマザーボードの場合は、マザーボード上にコネクタを実装することは難しく、当初は専用のケーブルを使って引き出すスタイルをとっていたが、95年に新しいマザーボードの規格としてATX(本連載第7回参照)が登場し、I/O類がマザーボード上に実装できるようになって、PS/2ポートは一気に普及。現在は、自作から市販品までの多くのマシンが、このPS/2ポートを標準的に装備している。
■■法林岳之の非同期通信レポート「NET&COM'98で今年のトレンドを探る」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980205/netcom.htm
●ITU (International Telecommunication Union)
アイティーユー (国際電気通信連合)
世界188ヶ国から成る、電気通信や放送関係の標準化や規制、国際間の調整などを行なうための国際連合の専門機関で、本部はスイスのジュネーブに置かれている。
1865年、最初の国際電信条約が参加20ヶ国によって結ばれ、その管理運営機関として万国電信連合(International Telegraph Union)が創設された。同連合はその後、1906年に創設された国際無線電信連合と合体し、1932年に現在の国際電気通信連合に改称。1947年には国連との協定締結により、電気通信分野の専門機関となっている。我が国の参加は、1879年。第二次世界大戦により一時中断したが、1949年に再加入し、1959年以降は理事国としてITUの管理運営に参加している。
ITUの現在の組織は、1992年に改組されたもので、 主な業務は以下の3つの部門によって遂行されている(旧組織ではIFRB、CCIR、CCITT、BDTの4部門)。
PCユーザーにとっては、モデム等の標準規格として知られる、ITU-Tの勧告がもっとも馴染みが深いだろう。ITU-Tの勧告には、系統別にAからZまでのシリーズ名が付けられており、モデムをはじめとする電話回線を使ったデータ通信の規格は「Vシリーズ」にまとめられている。例えば「V.34」は、一般に使われている双方向33.6kbpsのモデム。「V.90」は、PCMモデム(あるいはV.pcm)の名で知られる56kbpsのモデムの勧告で、9月に正式勧告される見込みだ。他には、ISDN関連が「Iシリーズ」に、FAXやJPEGがテレマティックサービスの「Tシリーズ」に、MPEGなどの動画圧縮がマルチメディアシステムの「Hシリーズ」にまとめられている。
※文中の略称(略称は仏語を元にしたものが多いため英語表記の語順とは異なる) |
IFRB (International Frequency Registration Board~国際周波数登録委員会) CCIR (International Radio Consultative Committee~国際無線通信諮問委員会) CCITT (International Telegraph and Telephone Consultative Committee~国際電信電話諮問委員会) BDT(Telecommunications Development Bureau~電気通信開発局) |
□ITU
http://www.itu.int/
□財団法人新日本ITU協会(ITU-AJ:New ITU Association of Japan,Inc.)
http://www.ituaj.or.jp/
[Text by 鈴木直美]