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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
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NEC SmartVision Pro for USB MPEG2キャプチャも可能な USB接続テレビチューナーユニット TEXT:天野 司 Tsukasa Amano |
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前面(左)には電源ボタンと各ビデオ入力が、背面(右)にはUSBとアンテナ端子が配置されている |
箱型の本体は、サイズやデザインなど、まるで外付けのHDDユニットのような印象だ。背面には、USB端子とアンテナ端子、電源端子が配置される。電源はUSBからの供給ではなく、外付けのACアダプタが使われる。またフロントパネルには、電源スイッチと、外部ビデオ入力、音声入力などの端子が用意されている。
PCI版との最大の違いは、キャプチャフォーマットがMPEG2相当の独自形式から、標準的なMPEG2形式に変更になった点だ。またソフトウェア圧縮であったPCI版に対し、本機ではハードウェアエンコーダ(GlobeSpan iTVC12)を搭載している。キャプチャ解像度は720×480ドットで、エンコード時のビットレートは6.0Mbpsとなる。
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ADAMS-EPGによる電子番組表。GUIにより操作も簡単だ |
こうした特殊再生を行なっている間も、テレビ放送は常にHDDに記録され続けており、内容が失われることはない。単に実際の放送と「今見ている部分」との時間差が大きくなっていくだけだ。早送りをして内容を確認しながらリアルタイム再生に「追い付く」こともできる。
このため、CPUとあわせてHDDの速度も重視される。たとえば再生中にほかのアプリケーションを起動したりすると、その間はテレビ再生が停止に近い状態になる。そのためか、SmartVision/TVの起動時には「他のアプリケーションを使用しないよう」警告がでる。
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予約録画の設定画面 |
本機でキャプチャされたデータは、PCI版とは違って標準的なMPEG2フォーマットになっている。MPEG2に対応した編集ソフトで編集できる点が、PCI版に対する大きなアドバンテージと言えるだろう。編集ソフトとしては、UleadのVideoStudio 4.0 SE Basicに専用のMPEG2プラグインが付属しており、キャプチャしたMPEG2ファイルを読み込み、編集できる。
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SmartVision/TV。リアルタイムに行なわれている放送に対しても特殊再生ができる(画面ははめ込み合成) |
AV機能を持ったPCは最近の流行だが、手軽なUSB機器で電子番組表や追いかけ再生が実現できるのはやはり便利だ。とくに、拡張性の乏しいノートPCや、省スペース機のユーザーなどに魅力的な製品だろう。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp
□製品情報
http://121ware.com/
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