NEW PRODUCTS TESTREPORT |
NTT-ME MN128-SOHO Slotin AirPack 10Mbps無線LANカードをパックした
TEXT:法林岳之 Takayuki Hourin |
本体前面の液晶パネルにより、動作状況の確認や、各種設定も手軽に行なえる |
まず、MN128-SOHO Slotinは、昨年末に発売されたものと同じだが、4月15日現在、ファームウェアはVer.1.10まで更新されており、機能追加や不具合の修正が行なわれている。ちなみにVer.1.10では後述するSS-LAN Card 10への対応のほか、メール着信通知利用時のメールサーバーのエラーメッセージを表示できるようにもなった。
背面部に備えられたPCカードスロットに無線LANカードを装着する |
SS-LAN Card 10は従来製品同様、「インフラストラクチャモード」と「アドホックモード」で利用することが可能だ。インフラストラクチャモードはSS-LAN Card 10を装着したMN128-SOHO Slotinを無線LANのアクセスポイントとして利用し、ネットワークを構築するものだ。クライアントPCに2Mbps版SS-LAN Cardを装着したものを混在させることも可能だが、1台のMN128-SOHO SlotinにSS-LAN Card 10と2Mbps版SS-LAN Cardを同時に挿すことはできない。SS-LAN Card 10は2Mbps版SS-LAN Cardとも相互接続が可能なので、MN128-SOHO Slotin側にSS-LAN Card 10を挿しておけば、両方のSS-LAN Cardから接続することが可能だ。
クライアント側にPCカードスロットがあればすぐに無線LAN環境を構築できる |
いずれの環境の場合も相互接続するには、無線ネットワークの共通ID番号となるESS ID(Extend Service Set IDentity)を同じ値に設定する必要がある。MN128-SOHO Slotinには無線LANカードのための設定メニューが用意されており、ESS IDや無線チャンネル、最高通信速度を設定することが可能だ。一方、クライアントPC側はコントロールパネルで設定できるが、SS-LAN Card 10や2Mbps版SS-LAN Cardをコントロールするためのユーティリティも別途配布されている。
ユーティリティから、通信速度や電波状況を確認することも可能だ |
米Lucent Technologies製無線コントローラを利用した無線LANシステムと相互接続できないこと、SS-LAN Card 10の対応OSがWindows 98に限られていることなど、残念な点は残るが、店頭での実売価格は90,000円を切っており、ISDNルーターと無線LANシステムが一気に手に入るという割安感はある。ISDN TAから乗り換える人をはじめ、安価な無線LAN環境が欲しい人にもお勧めできる製品と言えるだろう。
MN128側の情報はWebブラウザからも確認可能 | SS-LANカードの設定は専用ツールで行なう |
■本体部
■無線LANカード部
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□NTT-MEのホームページ
http://www.ntt-me.co.jp
□製品情報
http://www.ntt-me.co.jp/mn128/slotin_index.html
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【'99年11月16日】NTT-ME、PCカードスロットを2機備え、無線LANに対応したダイアルアップルータ
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