Rambus、InfineonのSDRAM訴訟で逆転勝訴
1月29日(現地時間) 発表
米Rambusは29日(現地時間)、独Infineon Technologiesが起こしたSDRAMの特許に関する訴訟で、米国連邦控訴裁判所がRambusを支持する判定を出したと発表した。
この訴訟は、2000年にRambusがメモリメーカー各社に対してSDRAM/DDR SDRAMについての知的所有権を主張した訴訟に対する反訴。Infineonは、JEDECでの標準化の過程でRambusが不正に特許を取得したとしている。
バージニア東部地区地裁は2002年、Infineonの訴えを一部認め、Rambusに350万ドルの損害賠償支払いを命じる判決を下していた。
しかし控訴裁は地裁の判決をくつがえし、SDRAM/DDR SDRAMともに、JEDECでの標準化においてRambusの不正行為は認められないとし、Rambus逆転勝訴の判定を下した。
この判定を受け、RambusのCEO Geoff Tate氏は、「我々は、技術革新と、チップ間インターフェイスに取り組んでいる顧客の問題解決に特化した企業だ。今回の判定は、我々の過去の発明の重要性を立証し、我々が引き続きテクノロジーにおけるリーダーシップをとっていくことを促すものだ」と述べている。
Infineonは、30日現在、この件に関してコメントを出していない。
□Rambusのホームページ(英文)
http://www.rambus.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.rambus.com/news/pressrelease.cfm?id=82
□Infineonのホームページ(英文)
(1月30日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.infineon.com/
□関連記事
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000324/rambus.htm
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(2003年1月30日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
PC Watch編集部
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