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KitKatこと「Android 4.4」に搭載された画面録画機能を試す

 米Googleが10月31日(現地時間)に公開した、「KitKat」こと「Android 4.4」。既存のAndroidデバイスへのOTAアップデートが徐々に開始されているようで、筆者が所有するNexus 7(2012)も、26日夜にアップデートを行なった。

 KitKatで新たに提供される機能は別記事に詳しいが、この中で気になっていた「画面録画」機能を早速試してみたので紹介したい。

 Androidの画面を録画する方法は、root化した端末であれば対応アプリがあるほか、端末の画面をPC上に映し出せる「Android Screen Monitor」利用してWindows用のキャプチャソフトで撮る、画面そのものをデジカメなどで撮るなどの方法が挙げられるが、これに加えて1つの選択肢が加わることになる。

 ただし、デバイス単体で実行することはできず、USBケーブルでPCと接続して「adb」のコンソールから実行する。

 よって、Android Developer Tools(SDK)やUSBドライバのインストール、デバッグモードを有効にするなど、開発者向けの作業を実施することが、本機能を利用するうえでの前提条件となる点に注意が必要だ。

 ちなみに、Androidアプリとして提供されている端末エミュレータ系のアプリでも試してみたが、動画ファイルは作成されるものの、その動画を見ることができなかった。

 具体的なコマンドは、下に示す画面キャプチャの通り。「adb shell」を立ち上げ、adbシェル上で「screenrecord (録画ファイル名)」を実行するだけだ。そしてCtrl+Cキーを押すことで録画終了となる。Androidデバイス側の画面は変化なく、普段通り利用できるが、それが全て動画として記録されている。

 作成されたファイルは、Nexus 7(2012)の画面解像度である1,280×800ドットのMP4動画で、フレームレートは動画によって10〜15fpsで差が出ていた。音声については記録されないようだ。当然ながらAndroid端末側に保存されるので、エンコード処理もAndroid内部で行なっていることになる。また録画中に回転させると追従に時間がかかり、途中、画面が切れたような映像になったので、画面を回転させることが必要な動画でなければ、自動回転を無効化しておいた方が良いだろう。

Android 4.4の画面録画機能。コマンドプロンプトから「adb shell」→adbシェル上で「screenrecord (オプション/ファイル名)」コマンドを実行。もちろんコマンドプロンプトから「adb shell screenrecord (オプション/ファイル名)」と一気に入力してもOK
録画ファイルはギャラリーからアクセスできる。画面では「DCIM」フォルダ内のファイル2個が録画したもの
ターミナルエミュレータソフトを使ってAndroid上から直接実行してみたが、動画ファイルは作成させるものの再生はできなかった

 なお、「screenrecord」コマンドには、いくつかのオプションも用意されており、録画解像度、ビットレート、録画時間制限などを指定することができる。フレームレートの指定オプションは用意されていない。例えば、「screenrecord -size 640x360 (録画ファイル名)」を指定すれば、640×360ドットの動画が記録されるわけだ。

 これらオプションの詳細はGoogleの開発者向けページ(英文)に記載されているので参考にされたい。

 以上、簡単ながらAndroid 4.4で提供された画面録画機能を試してみたが、誰にでも簡単にできるとは言い切れないものの、手順自体はシンプルだ。USBドライバさえ提供されていれば、端末を問わず統一的な方法で画面録画が行なえるのは便利で、KitKatを手にしたユーザーなら覚えておいて損はないだろう。

【動画1】screenrecordコマンドで画面録画した例(1,280×800ドットで録画したものを480×300ドットへ変換)
【動画2】画面回転をさせた場合(800×1,280ドットで録画したものを300×480ドットへ変換)

(多和田 新也)