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【増税&新生活企画】4月までに買い(替え)たい8型Windowsタブレット

〜人気のジャンル6モデルを比較

 春と言えば新生活シーズンで、入学や就職で色々なものを買ったり、買い替えたりするだろう。だが、今年の4月のそれは、1つの点で今までと大きく異なる。それは5%から8%への消費税増税実施だ。3%とは言え、単価の高いものだとそれなりに効いてくる。本稿では現在もなお人気が続くWindowsを搭載した8型タブレットを紹介する。

 Windows 8.1の登場とともに増えたのが、8型タブレットの選択肢。元々このジャンルの選択肢を切り開いたのは、日本エイサーのWindows 8搭載「Iconia W3」だった。CPUはClover TrailのAtom Z2760と性能はそれなりだったが、5万円を切る手頃な価格で、なおかつMicrosoft Officeを搭載しているため、PCとしてはお買い得感は高かった。

 その後、IntelはCPUをClover TrailからBay Trailにアップデートしたことで性能とバッテリ駆動時間が向上し、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん〜艦これ〜」が快適に動くようになったことで、「気軽に持ち運べて、いつでもどこでも艦これが遊べて、なおかつ低価格なPC」として認知されるようになる。これについては否定的な意見もあるだろうが、艦これが8型Windowsタブレットの人気を決定づけた要素の1つだと言っても過言ではない。

 8型のWindowsタブレットはメーカーにとって重量や性能の、デザイン選択の余地がなく、そもそもプラットフォームが共通化しているため、差別化がしにくいジャンルである。しかし細かく見ていくと、ASUSの「VivoTab Note 8」はデジタイザペン搭載、デルの「Venue 8 Pro」は3Gモデムオプションあり、日本エイサーの「Iconia W4」と東芝の「dynabook Tab VT484」はMicro HDMI出力搭載、レノボ・ジャパンの「Miix 2 8」は世界最軽量、「ThinkPad 8」は1,920×1,200ドット(WUXGA)液晶搭載といったそれぞれの特徴があり、“自分の用途に合った製品”というのは存在するはずだ。

 文中や表では記載していないが、この世代ではタブレットとしては必須とも言えるIEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、ジャイロセンサー、照度センサーなどは共通して搭載されている。唯一GPSについては、Venue 8 ProとIconia W4が非搭載だ。またスペック表には現れていないが、VivoTab Note 8のように実際は無線LAN経由で映像を出力できるMiracastに対応しているモデルもある。

 8型タブレットはそもそも廉価であるため、消費増税後は大きな価格変動が起きるとは考えにくいが、1円でも安さを求めて購入するユーザーも多いだろうから、今のうちに購入しておけば後々1,000円程度の値上がりに後悔せず済む。

ASUS

VivoTab Note 8

 ASUSの「VivoTab Note 8」は8型タブレットとしては後発の部類に入る。2014年1月に海外で発表され、日本への投入はもう少しかかると見込まれていたが、1月25日にヨドバシカメラ、ビックカメラ、ソフマップの3店舗で“電撃発売”された。2月末にはそのほかの販路でも展開している。販売店によって取り扱うモデルが違うというのもユニークだ。

 最大の特徴はなんといってもワコム製デジタイザペンの搭載。400gを切る軽さもあり、あたかもノートやキャンパスのように、外出先で絵を描いたりメモを取ったりといったニーズに応えられるのが特徴。

 また、ASUSはVivoTabのみならず、Android搭載の「MeMO Pad」、「ASUS Pad」、「Nexus 7」シリーズも手がけており、タブレット分野では実績があるメーカーという点でも、安心して購入できる製品の1つだろう。

製品名 VivoTab Note 8
型番 M80TA-DL64S R80TA-DLPS M80TA-DL004HS M80TA-DL004PS
販売店 ビックカメラグループ(コジマ、ソフマップ、ビックカメラ)、ヨドバシカメラ エディオングループ、ケーズデンキ、上新電機、ツクモ、ノジマ、PCデポ、ベスト電器、ヤマダ電機 Amazon.co.jp
CPU Atom Z3740(1.33GHz、ビデオ機能内蔵)
メモリ 2GB
ストレージ 64GB 32GB 64GB
液晶 1,280×800ドット、ワコムデジタイザ搭載、マルチタッチ対応
OS Windows 8.1(32bit) Windows 8.1 Pro(32bit)
Office Home and Business Personal Home and Business
そのほか - リカバリmicroSDカード付属 スリーブケース付属 -
本体サイズ 220.9×133.8×10.95mm(幅×奥行き×高さ)
重量 380g
駆動時間 約11.8時間
実売価格 49,800円前後 39,800円前後 45,800円 59,800円

デル

Venue 8 Pro

 デルの「Venue 8 Pro」はBay Trail搭載タブレットとしては最初に発表された製品。ただし実際の出荷は2014年1月以降だったようだ。

 最大の特徴はSIMロックフリーの3Gモデム内蔵がオプションとして用意されている点。格安のMVNOのSIMと組み合わせて、外出先でいつでも艦これをプレイできるタブレットとして使っても良いし、ある程度高速なプランと組み合わせて、OneDriveなどのオンラインストレージを活用する端末としては、かなり有力な候補である。

 プロセッサは唯一Atom Z3740D(1.33GHz、ビデオ機能内蔵)を使っており、このためベースクロックが低め(133MHz→83MHz)、メモリがシングルチャネルまでという制限はある。ただしAtom Z3740搭載モデルではメモリクロックが1,066MHzまでなのに対し、本製品は1,600MHzと高速なため、実際それほど性能差はない。

製品名 Venue 8 Pro
CPU Atom Z3740D
メモリ 2GB
ストレージ 64GB
液晶 1,280×800ドット8型/10点タッチ
OS Windows 8.1 32bit
Office Personal Home and Business
本体サイズ 216×130×8.9mm
重量 395g
バッテリ駆動時間 約8時間
3Gモデム ×
直販価格 39,980円 49,980円

東芝

dynabook Tab VT484

 「dynabook Tab VT484」は唯一国内メーカーの8型タブレット。このジャンルは海外メーカーが得意としており、“薄利多売”できなければ競争に勝てないのが現実だ。ここにあえて挑戦する東芝の姿勢は評価したい。

 価格は海外メーカー製と比較してやや高価であり、スペックも突出したところはないが、64GBの上位モデル「/26K」はCorelのフォトレタッチソフト「PaintShop Pro for TOSHIBA」とビデオ編集ソフト「VideoStudio X6 VE for TOSHIBA」をプリインストールしている。

 Atom Z3740はQuick Sync Videoをサポートしているため、VideoStudioでそれを活用できる。Micro HDMI出力端子も備えているので、microSDカードスロットを利用してデジカメで撮影した動画を取り込み、編集したビデオをTVに映し出すといった用途にはうってつけだろう。

 購入ユーザーは製品登録すれば、日本マイクロソフトのスタンド付属Bluetooth対応キーボード「Wedge Mobile Keyboard」がもれなくもらえるため、ビジネスユースにも応えられる。

製品名 dynabook Tab VT484
CPU Atom Z3740
メモリ 2GB
ストレージ 32GB 32GB 64GB
液晶 1,280×800ドット8型/10点タッチ
OS Windows 8.1 32bit
Office Personal Home and Business Home and Business
本体サイズ 約135.9×213×10.7mm
重量 約445g
バッテリ駆動時間 約11時間
実売価格 46,000円前後 49,000円前後 56,000円前後

日本エイサー

Iconia W4

 「Iconia W4」は8型タブレットブームの先駆けとなったIconia W3の後継モデル。“進化”という意味では、従来専用のACアダプタで充電しなければならなかったバッテリが、Micro USBによる充電に対応した点が挙げられる。これにより外出先でUSBモバイルバッテリを利用した充電が可能になり、使い勝手は大きく向上した。

 また、従来のW3では液晶のザラつきや狭い視野角があったが、新製品ではこれらの弱点も解消されている。

 さらにVivoTab Note 8、Miix 2 8、Venue 8 Proにはない特徴として、Micro HDMI出力の装備、そして専用キーボード「Crunch Keyboard」オプションの用意も挙げられる。近代的なプロジェクタを使いPowerPointのプレゼンテーションを行ないたいといった、ビジネスユースにもある程度応えられる。

製品名 Iconia W4
CPU Atom Z3740
メモリ 2GB
ストレージ 64GB
液晶 1,280×800ドット8型/5点タッチ
OS Windows 8.1 32bit
Office Personal Home and Business
本体サイズ 約134.9×218.9×9.75〜10.75mm
重量 415g
バッテリ駆動時間 約10時間
実売価格 38,000円前後 43,000円前後

レノボ・ジャパン

Miix 2 8

 レノボ・ジャパンは唯一、個人向けの「Miix 2 8」と法人向けの「ThinkPad 8」というまったく性質の異なる2製品を投入したメーカーである。いずれも尖ったスペックとなっており、さすが世界最大のPCメーカーと言ったところだろう。

 Miix 2 8の特徴はズバリ“世界最軽量”である点。Windowsタブレットとして持ち運んで使うなら、軽いに越したことはない。ユーザーのシンプルな要求にズバリ1発で回答したのが本製品である。また、発表後すぐにある程度の数を販売できたのも本製品であり、“艦これ特需”という日本ならではのニーズにいち早く対応できたモデルとも言える。

ThinkPad 8

 一方、ThinkPad 8はWindows搭載8型クラスのすべての製品の中で唯一WUXGAの高解像度液晶ディスプレイを搭載。Windows 8.1の新しいUIでは、画面サイズと高解像度に最適化したフォントサイズの表示が可能になったので、Appleが先行した小型の高解像度液晶も現実的となった。もちろん従来のデスクトップアプリケーションを使う場合、(文字は小さくなり見にくくなるものの)設定さえすれば高解像度を活かした使い方も可能である。

 また、唯一Atom Z3770(1.46GHz、ビデオ機能内蔵)を搭載する点もユニーク。性能面ではほかの製品を一歩リードしていると言えるだろう。重量はやや重いが、その分高機能/高性能だと捉えればいいだろう。

製品名 ThinkPad 8 Miix 2 8
CPU Atom Z3770(1.46GHz、ビデオ機能内蔵) Atom Z3740
メモリ 2GB
ストレージ 64GB 32GB 64GB
液晶 1,920×1,200ドット8.3型/10点タッチ 1,280×800ドット8型/10点タッチ
OS Windows 8.1 32bit Windows 8.1 Pro 32bit Windows 8.1 32bit
Office Home and Business - Personal Home and Business
本体サイズ 約224.3×132×8.8mm 215.6×131.6×8.35mm
重量 約430g 350g
バッテリ駆動時間 約8時間 約10時間
実売価格 57,750円 61,950円 38,800円前後 43,000円前後

(劉 尭)