やじうまPC Watch

E3会場でHoloLensのホログラムを活用したHALOを体験してきた

「HoloLens」

 E3(Electoronic Entertainment Expo)のMicrosoftブースでは、招待が必要なクローズドエリアながら、同社が開発中のヘッドマウント型コンピュータ「HoloLens」が体験できる。会場がE3とあって、テーマはXboxの看板タイトルの「HALO」だ。

 エリアへの入場前に、まず左右の瞳の幅を測られる。これは映像の投影を最適化するためとのこと。IDとともにSurfaceに記録されて、個々のHoloLensに反映される。

 エリア内は残念ながら撮影できない。文字どおり戦場へと赴くかのように、入場した先は兵員輸送機を模していた。人数を確認したら、白衣を着たMicrosoftのスタッフから、順番にHoloLensを渡されて装着する。頭頂部をループで支えるバンドと、アジャスタを使ってHoloLensがずれないよう鉢を占める。事前に入力された瞳の幅がワイヤレスで転送されており、約1m先の壁面にインストラクションが浮かんだ。視界にインストラクションがすべて映っていることを確認するため四隅は点が打ってある。全部が同時に見えていればキャリブレーションは終了だ。

HoloLensに投影される映像を最適化するために、ひとりひとりの瞳の幅を測定して、HoloLensをパーソナライズする
体験エリアへの入場パスには測定した左右の瞳の間隔のデータが記載。参加すると、メモリカードとピンバッジがもらえる

 念のために介添えを受けて立ち上がり、廊下を進む。進んだ先には複数のブリーフィングルームがあり、HoloLensの映像で指示をされた角を曲がって部屋へと向かう。廊下からは格納庫を覗き込める窓が設定されており、本来なら何もない壁面に覗き込む角度で奥行きや視界の変わる世界が拡がっていた。

 ブリーフィングルームでは、チームメンバーがそれぞれのポジションにつくことで、今回のミッション内容が立体的に浮かんできた。搭乗している艦船のガイド、作戦地域のデータなどが立体的に見える。もちろん実体はそこにないのだが妙にリアルだ。投影される映像のテイストがうまい具合にゲームとマッチしている。作戦内容を一通り聞き終わると、ミッション内容を収録したメモリが出てくる。ガイドで示された先に指先を伸ばすと、ここに掲載した公式動画やスクリーンショットを収録したUSBメモリがあったという次第。

乗船しているUNSC INFINITYの概要。船体に視線を向けると、視線の先の施設や概要が、ポップアップして表示される。
作戦内容はスパルタンのコマンダー、Palmerから指示される。スクリーンショットは平面画像になるが、実際には奥行きを十分認識できる。

 HoloLensの体験はここまで。続いては指示された作戦を遂行するため、同じブリーフィングルームに集まった仲間とともに、Xbox Oneで「Halo 5:GUARDIANS」のマルチプレイに挑むことになる。

(矢作 晃)