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SFのようなGoogle Glassアプリを開発した米国の消防士

 米国ノースカロライナ州の消防士であるパトリック・ジャクソン氏は、Google Glassアプリ「Glassware」の開発も行なうIT消防士だ。いや、むしろSF消防士と呼んだ方が似合うかもしれない。

 Google Glassのアカウントは、ジャクソン氏の開発したアプリと、それを実際の現場で活用するシーンを収めた動画を1月20日付けでYouTubeに公開した。

 1つ目は、火災などが発生し緊急通報を受信すると、その通知と住所、GoogleマップなどをGoogle Glassに表示し、現場に急行する際はナビゲーションを行なう。

 2つ目は、最寄りの消火栓を探すアプリ。

 3つ目は、現場の建物の見取り図を表示するもの。見取り図には非常口なども表示され、建物に突入する前により安全な経路などを確認できる。

 4つ目は、車の設計図を表示するもの。設計図には、事故で閉じ込められた人を助けるのに、車種を告げると、どの部分を切断すれば車を適切に分解できるかを示すポイントを表示できる。

 Verge誌によると、この内、3つ目と4つ目は、建物や車に関する膨大なデータが必要なため、まだ開発途中のものという。

 ジャクソン氏によると、Google Glassは手を使わず、声で指示でき、注視すべき対象を視界から外さずに情報を得られるほか、録画機能もあるため、消防士の補助ツールとしては最適だという。また、複数の消防士がGoogle Glassによって、異なる角度からの映像を本部にリアルタイムで送信し、解決に役立てることも計画されているという。SF世界の話のようだが、極近い将来、これらは現実の物となるだろう。

(若杉 紀彦)