やじうまPC Watch

米国政府の一部閉鎖で、日本から米国へ出国ができない事態は一時的なもの?

ESTA申請ページのエラー

 米国での予算不成立による一部政府機能閉鎖により、NASAなどのサイトやTwitterの更新が止まったことは大きな話題になり、PC Watchの読者諸兄も強い関心を持っているだろう。だが、日本人にとってはどこかしら対岸の火事という思いもあるのではないだろうか? しかし、この事態によって一般の人が出張や旅行で米国に行けなくなるという問題がTwitterなどで囁かれ始めた。

 2009年から、日本など米国ビザ免除プログラム参加国民は、米国への入国に際し、観光ビザなどが不要な一方で、電子渡航認証システム(ESTA:Electronic System for Travel Authorization)を事前に申請・取得しなくてはならなくなった。しかし、このESTAを統括する米国国土安全保障省税関・国境取締局(CBP)もまた、サイトの更新が9月30日を最後に停止しており、ESTAの申請もできない状態となっているのだ。

 それによって、米国自身の都合でESTAの申請ができないにもかかわらず、それを理由に米国への出国が許可されないというなんとも矛盾した状況に陥っている。現時点でその対応策はなく、ESTAの事前申請をしていない人、あるいは以前に取得したが、期限(2年間有効)切れとなった人は、ESTAの申請が復活するのをただ待つしかない。

 と、ここまで記事を書いたところで、7日19時過ぎの時点でESTA申請サイトは何事もなかったかのように復帰していた。国内の航空会社に問い合わせたところ、これまでに政府機能停止に伴ってESTAの申請ができないことに関する問い合わせは受けていないとのことだったので、どうやら技術的な問題がたまたまこのタイミングで短時間発生していただけのようだ。

 いずれにせよ、米国政府で異常事態が発生しているのは確かであり、一刻も早い復帰を望みたい。

(若杉 紀彦)