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「Microsoft Flight Simulator」のパッケージ版は2層DVDが10枚組

 8月18日に発売が予定されている「Microsoft Flight Simulator」だが、ヨーロッパ向けのみに出荷されるパッケージ版は2層DVD 10枚組になる。正規代理店であるAerosoftのフォーラムでの投稿で明らかとなった。なお、パッケージ版の出荷はやや遅れて8月21日になる見込み。

 DVDは1層で4.7GB、2層で8.54GBなので、10枚組は約90GB分のデータを収録しているということになる。このほか、印刷されたマニュアルも同梱している。

 Flight Simulatorは、オンラインのストリーミング技術を用いて、Azure上からデータが配信される。そのデータ量はPB(ペタバイト)クラスだとも言われている。ではDVD版は限られた90GBで何を収録しているのか? ということになるのだが、これもフォーラムでの投稿で明らかになっている。

 これによれば、Microsoft Flight Simulatorは4つのパートに分かれている。

1.シミュレータ本体。こちらはたったの900MB
2.Microsoftが作ったマップや航空機。バージョンにもよるが、およそ90GB
3.オンラインストリーミングコンテンツ(オプション)
4.サードパーティーファイル(明らかにオプション)

 そしてパッケージ版は、このうちの2番のすべてを収録しているとのこと。ただ、インストール直後に自動的にMicrosoftより最新版のシミュレータ本体とコンテンツの更新がはじまるため、結局はインターネット接続が必要。つまり、どちらかと言えばインターネット回線が遅く、90GB分のデータのダウンロードを苦痛に感じているユーザー向け、もしくはコレクターズアイテムということになる。

 ちなみに、DVD 2層メディアの読み込み速度は最高で12倍速程度(約16.61MB/s)。CAVかPCAVかZCLV方式か、などの違いでドライブにもよるが、運良く平均10倍速(13.85MB/s)で読めたとしても、90GB近く読むのに109分(約1.8時間)ぐらいは必要そうだ。ディスクの出し入れも考慮するとトータルで2時間以上かかるのは確実だ。

 Microsoft Flight Simulatorは、1982年に登場してからじつに38年目を迎える。今回発売される最新版ではBing技術を使い、15億を超える建物、2兆本の木々、そして美しい山や道、川などが収録されている。

【12時51分訂正】記事初出時、DVD 2層メディアの容量が誤っておりました。お詫びして訂正します。