やじうまPC Watch
GPD PocketでストVやったら、小足みてから昇竜余裕(って言えそう)でした
2017年9月7日 06:00
昨今、数が減ってきたクラムシェル型のUMPC「GPD Pocket」は、その筋のモバイラーから大きな注目を集めている。そして、GPDには似たスペックでゲーム向けコントローラも内蔵した「GPD WIN」もあることから、GPD Pocketでモバイルゲーミングしたいと考える人もいるだろう。
結論から言うと、残念ながらこちらのレビュー(モバイラー待望のクラムシェル型UMPC「GPD Pocket」レビュー)にもあるとおり、3Dゲームをスムーズに動かすのは難しい。
試しにストリートファイターVを起動してみたところ、まずメニュー画面から重かった。メニュー選択でカーソル移動するのに、通常より体感で3テンポほど遅い。メニュー画面は、ほぼ2D表示だと思うのだが、なぜここまで重いのかわからない。
そして、対戦するにあたり、キャラクターを選択し終わってゲーム画面が表示されるまで、通常数十秒のところ5~6分かかってしまう。
ゲームプレイはと言うと、体感で1/5倍速くらいで動く。普通、ゲームの描画処理が間に合わない場合、そのフレームはスキップされるので、カクツキはするが、ゲームの進行自体は速いマシンと同じ程度で進む。しかし、GPD PocketでストリートファイターVをプレイすると、丹念にほとんどすべてのフレームを描画するので、ゲームの進行速度が1/5くらいになるのだ。
と言うことで、このゲームについては、まったくプレイできないレベルなのだが、この速度なら返って、生きる伝説と呼ばれるプロ格闘ゲームプレイヤー梅原大吾氏にまつわる「小足みてから昇竜余裕でした」が筆者にもできそうだと興味をかき立てられた(注: 実際は梅原氏であっても、小足を見てから反応で昇竜拳を撃つのは無理だと言われている)。
と言うことで実践してみた結果がしたの動画だ。実際には、スローモーションであっても、ボタンを押してから4フレーム(1/5倍速だとすると約0.3秒)で出る小足(しゃがみ小キック)に反応するのは無理だった。
ただ、「無理でした」の一言で片付けるのも収まりが悪いので、CPUにダッシュから小足を出す設定にさせて、ダッシュを見てから昇竜拳を撃つことで「それっぽい」シーンを再現してみた。強昇竜拳だと、カス当たりしかしないので、EX昇竜拳に切り替えてみたところ、うまい感じに動画が撮れたのだが、昇竜拳を撃ち切る前にゲームが強制終了してしまった。数分間程度プレイすると、筐体はそこまで熱くなっていないのだが、熱暴走でゲームが落ちてしまうようだ。
と言うことで、軽めの3Dゲーム(ストリートファイターVもどちらかというと軽めだと思うが)や、2Dゲームならいけるかもしれないが、少なくともGPD PocketでモバイルストVをやるのは無理そうだ。
ちなみにこれは解像度720p、画質設定高でのものだが、解像度と画質設定を落としても、重さはあまり変わらなかった。