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COMPUTEX会場入り口に“自動改札機”が初設置

~初日はタッチミスではじき出される人が続出する事態に

台北南港展覽館の会場入り口に設置された、自動改札機

 COMPUTEX TAPIEIでは、台北世界貿易センターと台北南港展覧館の、2カ所のコンベンションセンターを中心として、数多くの出展社が展示ブースをかまえている。

 そのうち、PCやマザーボード、ビデオカード、PC DIYパーツなどのメーカーは、その多くが台北南港展覧館にブースをかまえており、本誌取材陣も期間中は連日、台北南港展覽館へと足を運んでいる。

 ところで、COMPUTEX TAIPEIはトレードショーのため、一般の人は基本的に入場できず、各展示会場では展示フロアの入り口で登録バッジの確認が必ず行なわれている。COMPUTEX TAIPEIの登録バッジは、数年前よりクレジットカードサイズで非接触ICチップを内蔵するカードに代わり、展示フロア入り口で係員がICチップを読み取って入場チェックを行なうのが通常だった。

 しかし、今年(2017年)の台北南港展覽館では、展示フロア入り口が大きく様変わり。なんと、入り口手前に、鉄道の改札口で使われているものと同じような自動改札機が設置されたのだ。

 入場のさいには、自動改札機のカード読取り部に登録バッジをタッチすることで、自動的にチェックが行なわれ、ゲートが開いて入場できるという仕組みだ。設置されている改札機の数は、入り口の横幅によって変わるが、狭いところで3機、広いところで5機だった。

多いところで5台設置されており、スムーズに入場が行なえていた
狭い入り口は3台設置されていた

 昨年(2016年)までは、展示フロア入り口の入場チェック係員が2~3人しかおらず、常にチェック待ちの人で入り口がごった返していたが、これでかなりスムーズな入場ができるはず。そう期待して会場入り口の入場の様子を眺めていた。しかし実際は、なぜかチェックに失敗して立ち往生する人が続出していた。

 台北では、地下鉄のMRTや国鉄の台湾鉄道などで非接触プリペイドカードが広く使われており、多くの人がカードをタッチして自動改札機を通るという行為に慣れている。そのため、本来ならスムーズに通過できるはずなのだが、なぜか登録バッジをかざしてエラーを発生させている人が多数いたのだ。

入場バッジのストラップが短いタメ、皆このようにかがんでタッチ

 そこで、自動改札機をよく見てみると、ICカードをタッチする部分のすぐ上に、2次元バーコードの読み取り窓が設置されており、エラーを発生させている人の多くが、その部分をタッチしていたようだった。この自動改札機は、見た感じ常設となっていて、さまざまなイベントに対応できるように、ICカードだけでなく、2次元バーコードも読み取れるような設計になっているのだろう。

 しかし、パッと見では、ICカードのタッチ領域よりも2次元バーコードの読み取り窓のほうが目立つため、無意識にそちらにタッチしてしまうのも仕方がないように感じた。

 それでも、初日開幕直後の大勢の入場待ちの人も、比較的スムーズに自動改札機を抜けていき、それ以降は入り口で入場チェック待ちをする人を見かけることはまったくといっていいほどなかった。そういった意味で、自動改札機の設置は取材陣にとっても入場時の待ち時間を減らせる、非常にありがたい設備だと感じた。

 なお、ICカードの認証には、タッチ後約1秒ほどかかっていた。このあたりは、非常に短時間で認証が通る、日本のFeliCaベースの自動改札機には遠くおよばないようだ。

カード読取り部。上部にQRコードリーダが設置されているため、ICカードのタッチ位置を間違えてエラーを発生させる人が大勢見られた
このように入場バッジをタッチ。ただし、認証には1秒ほどかかっており、スピーディさはFeliCaには遠くおよばない