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UPS、配達トラックから発進する“自動配達ドローン”をテスト

 米UPSは、トラックからドローンを発進させ、遠隔地に配達する技術のテストを行なった。ドローンは、トラックが別の荷物の配達中に独立して配達でき、より効率的な配送ができるという。

 こうしたドローンの活用が予定される郊外では、従来の方式で1軒ずつ訪問した場合に効率が都市部より悪いのはもちろん、日付指定などの要求を満たすため、1つの荷物あたりの配送コストが高くつくという問題があった。

 ドローンの利用は、こうした郊外におけるトラックの走行距離を減少させるための取り組みで、同社の配達経路の最適化ソフトウェア「ORION」を合わせて用いると、ドライバー1人あたり、1日に1マイル(1.6km)ほどの走行距離を削減できるという。たったの1マイルであっても、会社全体では約56億円ほどのコスト削減につながるとしている。

 用いられるオクトコプターはWorkhorse製「HorseFly UAV Delivery system」で、連続30分の飛行が可能で、約4.5kgまでの荷物を運ぶことができる。

 ドローンは、荷台から手動で荷物を搭載されたのち、トラックのルーフから発進。ドライバーが車内から発進操作をした後は、事前に生成されたルートに従って荷物を届ける。配達後、ドローンは自動でトラックに合流し、ルーフに着陸。充電も自動的に行なって次の配送に備える。

 同社は2017年より連邦航空保安局から小型ドローン商用使用に関しての許可を受けており、近い将来の実現を目指している。

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