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Google、ユーザーのライフスタイルから「パーソナライズされた服」を作り出す技術
〜H&M傘下のアパレルIvyrevelと協働
2017年2月7日 14:39
Googleは6日(米国時間)、スマートフォンなどから収集されたライフスタイルについての情報から専用のアルゴリズムを用い、「パーソナライズされた服」を提案するアプリを開発中であることを明らかにした。これはファストファッション大手H&M傘下のIvyrevelと協働して開発しているもので、現在クローズドベータテストが行なわれている。
これはAndroidにリリースされているSnapshotAPIを活用したもので、同APIはユーザーの活動量やヘッドフォンプラグの利用状況、位置座標、利用者の現在位置の気象状況といった情報を、時間や場所、活動量という文脈(≒コンテクスト)に応じてアプリが包括的に情報を請求できるというものだ。なお、Androidユーザーなら知っての通りだが、ユーザーはダイアログを通じてデータの収集を許可するかしないか決定することができる。
こうして得られたコンテクスト情報を基に、アプリはその人の活動量やフォーマルな面会が多いのかそうでないのか、周辺の気象状況はどうであるかなどを判断し、その人に最適な服を提案する。Ivyrevelはこの服を「Coded Couture(プログラムによる仕立て服)」と呼んでおり、アプリをインストールして数週間でデータに基づいた服を購入することができるようにすることを目標としている。
ZARAやユニクロに代表されるファストファッションはマーケティングや物流に需要情報を多用しているが、こうした技術は新たなトレンドになる可能性があると言えるだろう。