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DARPA、最先端の義手「LUKE Arm」の負傷した退役軍人への供給を発表

 DARPA(防衛高等計画局)は22日(米国時間)、2セットの米Mobius bionicsの最先端の義手「LUKE Arm」を国立ウォルター・リード軍病院に寄贈したと発表した。

 LUKE ArmはDARPAで2006年に発足したより良い義手を作るためのプロジェクトから生まれた最先端の義手で、Mobius bionicsがFDA(米国食品医薬局)の承認を得て商業化を発表したものだ。今回、軍病院は最初の2セットを受領したことになる。

 バッテリで駆動する本体は、最大10軸の関節に当たる部分を持ち、全ての関節は同時に作動させることができる。そのため、従来の義手では不可能だった繊細な動きを可能としている。握力の強さに応じてフォースフィードバックを行ない、より直感的な操作ができる。入力は筋電図、圧力センサー、つま先に取り付ける慣性センサーなど多様なソースが用意され、重量やサイズは限りなく成人男性の腕に近づけられているなど、適合性が高めるための工夫が凝らされている。

DARPAによる解説動画。冒頭で潰さずに卵やハンバーガーを掴んでいる様子が見られる。