イベントレポート

【速報】Qualcomm、ウェアラブル向けのSoC「Snapdragon Wear 1100」

QualcommのSnapdragon Wear 2100を搭載した基板。一番大きなICがSnapdragon Wear 2100

 米Qualcommは、COMPUTEX TAIPEI 2016が開催されている台北市内のホテルで記者会見を開催し、スマートウォッチなどのウェアラブル機器向けSoCとなる「Snapdragon Wear 1100」を発表した。

 Qualcomm Athero スマートウェアラブルセグメント上級部長のパンカジャ・ケディア氏は、同社のウェアラブル向けSoCについての説明を行なった。Qualcommは2月に、ウェアラブル向けのSoCとしてSnapdragon Wearという新ブランド、およびスマートウォッチ向けとして製品として「Snapdragon Wear 2100」を発表している。

 Snapdragon Wear 2100は、Android Wearで一般的に利用されているSnapdragon 400を置き変える製品となる。Snapdragon 400は元々スマートフォン向けに開発された製品を、低消費電力にしてスマートウォッチ向けとして製品で、スマートウォッチ向けとしては性能が高すぎで、消費電力もやや高い。

 そこで、スマートウォッチに必要な性能に絞ったSnapdragon Wear 2100を開発。ケディア氏は「Snapdragon Wear 2100は本日より出荷開始する」と述べ、Snapdragon Wear 2100が出荷開始されたことを明らかにした。同時に、そのより低消費電力版としてSnapdragon Wear 1100を発表し、2016年後半に製品として投入することを明らかにした。

 ケディア氏によれば、Snapdragon Wear 2100は、クアッドコアCortex-A7、Android/Android Wear対応、LTE CAT4対応というスペックで、Snapdragon Wear 1100は、シングルコアのCortex-A7、Linux/RTOS対応、LTE CAT1というスペックになるという。Snapdragon Wear 1100は子ども向けスマートウォッチ、アクティビティトラッカー、スマートヘッドセットなどへの利用が考えられている。

Qualcomm Atherosスマートウェアラブルセグメント上級部長のパンカジャ・ケディア氏
Snapdragon Wear 1100を追加
Snapdragon Wear 1100の用途は子ども用スマートウォッチ、アクティビティトラッカーなど
Snapdragon Wear 2100と1100の仕様

(笠原 一輝)