イベントレポート

Dell、InspironノートPCやAiO、小型デスクトップなどを発表

15型液晶搭載のInspiron 15 5000

 Dellは、COMPUTEX TAIPEI 2015に合わせてInspironシリーズのノートPCやオールインワンPC、小型デスクトップPCなどの新製品を発表し、COMPUTEX会場近くのホテルで展示を行なった。

Inspiron 5000シリーズ

 Inspiron 5000シリーズは、低価格なメインストリームノートだ。14型液晶、15型液晶、17型液晶を搭載する3モデルがラインナップされているが、今回それぞれの新モデルが発表され、その中で15型液晶を搭載する「Inspiron 15 5000」が展示された。

 本体デザインは従来モデルと大きく変わっていないが、液晶天板に細かなエンボス加工を施すなど、新たなデザインを採用しているという。液晶の表示解像度は1,366×768ドットまたはフルHD(1,920×1,080ドット)で、フルサイズのキーボードを搭載し、Webアクセスや文書入力などを快適にこなせるといった部分は従来モデル同様。キーボードはストロークが十分に深く、しっかりとしたタイピングが可能という印象だった。また、展示機に搭載された液晶の解像度は1,366×768ドットとなっていた。

 ところで、展示機ではCPUとしてAMDのモバイル向けAPU“Carrizo”ことAMD A10-8700Pが採用されていた。Intel製CPUを搭載するモデルもラインナップされるとのことだが、DellのノートPCとしては初のCarrizo搭載モデルとなる。

 販売価格は、14型モデルが599.99ドルから、15型モデルが449.99ドルから、17型モデルが699.99ドルからとなる。なお、今回展示されていたAMD A10-8700P搭載モデルの発売時期や価格は未発表。また、日本での発売時期や価格も未定だ。

本体正面
左側面
後部側面
右側面
天板
キーボード
展示機はCPUにAMD A10-8700Pを搭載していた

Inspiron 15 7000 2-in-1

 Inspiron 15 7000は、液晶部が360度開閉する2-in-1ノートの新モデル。欧米などでは、大型液晶搭載の2-in-1ノートを要望する声が強いことを受けて開発されたモデルだそうで、15.6型と2-in-1ノートとしては大型の液晶を採用。クラムシェル、スタンド、テント、タブレットと4種類のモードで利用可能となっている。

 液晶の表示解像度はフルHDで、10点マルチタッチ対応のタッチパネルも搭載。展示機では、CPUがCore i7-5500U、メモリが8GB、ストレージが256GB SSD、IEEE 802.11ac準拠の無線LANなどが搭載されていた。

 2015年6月23日に米国市場で販売が開始され、価格は549.99ドルからの予定。日本での発売時期や価格は未定。

360度開閉型液晶搭載の「Inspiron 15 7000 2-in-1」
本体正面
左側面
後部側面
右側面
天板
キーボード
テントモードやスタンドモードなど4種類の形状で利用できる
タブレットにもなるが、重量は約2kgと重く、持って使うのはやや厳しい印象

Inspiron 20/24 3000シリーズ

 Inspiron 20/24 3000シリーズは、薄型ボディのオールインワンPC(AiO)の新モデル。Inspiron 20 3000は1,600×900ドット表示対応の19.5型液晶、Inspiron 24 3000にはフルHD表示対応の23.8型液晶を搭載する。

 CPUとしては、Inspiron 20 3000にはIntelのBrasewllプロセッサ、Inspiron 24 3000にはIntelのBraswellプロセッサまたはAMD製APUが搭載される。展示機では、Inspiron 20 3000にはPentium N3700、Inspiron 24 3000にはAMD A6-7310がそれぞれ搭載されていた。なお、Dell製AiOでAMD製APUが採用されるのは、Inspiron 24 3000が初とのこと。

 どちらも薄型ボディで、デザインもシンプルなため、家庭のどの場所にもフィットするとしている。

 Inspiron 20 3000は、中国市場で2015年9月、米国市場では2015年10月より販売を予定しており、米国市場での価格は329.99ドルからを予定。Inspiron 24 3000は中国市場では既に発売中で、米国市場では2015年6月2日より販売が開始され、価格は479.99ドルからとなる。日本での発売時期や価格は未定。

Inspiron 20 3000
Inspiron 24 3000

XPS 15

 「XPS 15」は、15型液晶搭載のXPSシリーズ新モデル。展示はされていたが、取材時点で詳細については非公開で、既に発売済みの従来モデルとの違いについても詳細は不明だ。展示機を確認した限りでは、搭載CPUがCore i7-4712HQ、メインメモリが16GB、ディスクリートGPUがGeForce GT 750M、内蔵ストレージが512GB SSDと、従来モデル相当のスペックとなっていたが、おそらく仕様が大きく変更されて登場するものと考えられる。発売時期や価格なども現時点では未定。

小型デスクトップPC

 InspironシリーズのデスクトップPC新モデル。製品名は未公開だが、ミニタワー形状のデスクトップには「Inspiron 3655」、スリムタワー形状のデスクトップは「Inspiron 3252」という表記が記されていた。

 ミニタワーモデルでは、IntelとAMDのCPU、RADEONまたはGeForceシリーズのビデオカードを選択して搭載可能。また、スリムタワーモデルは、IntelのBraswellプロセッサが搭載されるとのこと。米国市場で2015年9月より発売予定で、価格はミニタワーモデル、スリムタワーモデルとも279.99ドルからを予定している。

ミニタワーモデル
スリムタワーモデル

(平澤 寿康)