イベントレポート
Intel、低電力モバイル向けBroadwellは「Core M」ブランド
~Surface Pro 3より軽いリファレンスデザインを公開
(2014/6/3 17:34)
- 会期:6月3日~7日
- 会場:
- Taipei World Trade Center Hall 1,3, NANGANG Exhibition Hall
- Taipei International Convention Center
COMPUTEX TAIPEI 2014の基調講演では、Intel社長のレネイ・ジェームズ氏が登壇。この中でBroadwell(ブロードウェル)の開発コードネームで知られる次世代のCoreプロセッサのうち、低消費電力モバイル向け製品のブランド名を「Core Mプロセッサ」に決定したと発表した。また同時に、薄さ7.2mmで重さが680gのBroadwell搭載リファレンスデザインを公開した。
2014年末に向けてCore M搭載モデルが発売へ
IntelのBroadwell(ブロードウェル、スリーレターコードの省略名はBDW)は、現在主力製品である第4世代Coreプロセッサ(開発コードネームHaswell)の後継にあたるモデル。製造プロセスルールが14nmに微細化したことで、消費電力の削減が期待される。元々は今年(2014年)の半ばまでにリリースされる予定だったが、スケジュールが後ろ倒しになり、年末までにモバイル向け製品から投入されることとなった。
今回ジェームズ氏が発表したのは、そのBroadwellのうち、2-in-1デバイスなどモバイル向けとされている製品のブランドを、「Core Mプロセッサ」とし、従来のCoreとは異なるブランド名にされるということだ。vPro向けに関しても「Core M vProプロセッサ」となる。
また、このCore Mプロセッサを搭載したリファレンスデザインの2-in-1デバイスを公開した。12.5型の液晶ディスプレイ、キーボードを含んで薄さ7.2mm、重量が680gで、6月2日に日本でも発表されて話題になった「Surface Pro 3」が単体でも薄さ9.1mm、重量800gだったことを踏まえると、さらに薄くて軽く仕上がっており、注目を集めた。
ジェームズ氏は「搭載製品年末のホリデーシーズンから購入できるようになる」と述べ、Broadwell搭載デバイスが欧米のクリスマス休暇ぐらいになると明らかにした。国内でも、年末にはこうしたCore Mプロセッサを搭載した2-in-1デバイスやタブレットなどが各OEMメーカーから発売されることになりそうだ。