イベントレポート
Huawei、世界最薄の7型LTEタブレット「MediaPad X1」を発表
~8型タブレット「MediaPad M1」や同社初のウェアラブルデバイスも
(2014/2/27 09:17)
中国HuaweiはMWC開幕に合わせ、厚さ7.18mmの世界最薄7型LTEタブレット「MediaPad X1」や、8型LTEタブレット「MediaPad M1」、スマートフォンの新モデルなどを発表した。
今回発表された新製品の中で、最も力を入れてプレゼンされたのが、7型LTEタブレットの「MediaPad X1」だ。Huaweiのマーケティング最高責任者であるリチャード・ユー氏は、「タブレットに対する消費者のニーズは、コンテンツ、スピード、バッテリ駆動時間、コミュニケーションである。」とし、そのニーズを満たすのがこの製品であると説明。
厚さ7.18mmと7型LTEタブレットとして世界最薄を実現するとともに、重量も239gと非常に軽量。実際に手に持っても、競合製品に比べて圧倒的に軽く感じ、これなら片手で持って使う場合でもほとんど苦にならないと感じる。
フットプリントも103.9×183.5mm(幅×奥行き)と、7型液晶搭載タブレットとしてかなり小さく、片手でも楽々持てる。液晶左右のベゼル幅は2.99mmしかなく、面積に対する液晶の占める割合は80%に達しており、同じ7型液晶を搭載するNexus 7より幅が10.9mm、奥行きが16.5mmも短い。競合製品に対し、薄さ、面積、重量の全てにおいて勝っており、背広の内ポケットにも楽に収納し持ち歩けるとアピールされた。
また、MediaPad X1は標準で3G/LTE機能も搭載する。LTEは、FDD-LTEとTD-LTE双方をサポートし、WCDMA、TDS、GSMにも対応する。通信速度は、LTE Cat4対応で下り最大150Mbps。これにより、好きな場所で好きなコンテンツが楽しめるという。通話機能にも対応し、内蔵のスピーカとマイクを利用し、単体で通話も可能。これも、競合製品に対する優位点であるとユー氏は指摘する。
カメラ機能も特徴の1つであるとし、背面のメインカメラは、センサーに約1,300万画素のソニー製「Exmor RS for mobile」を採用し、F値2.2の28mm広角レンズを搭載することで、タブレットとして最も美しい写真が撮影できるとしている。
プロセッサは、HiSikicon製の「Kirin910」を採用。Cortex-A9ベースのクアッドコアSoCで、動作クロックは1.6GHz、統合GPUは「Mali450 MP4」。メモリは2GB、ストレージは16GB。外部ストレージとして32GBのmicroSDカードにも対応する。液晶は7型のIPSパネルを採用し、表示解像度は1,920×1,200ドット。タッチパネルは10点マルチタッチに対応。IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0も標準搭載。薄型軽量ながら、5,000mAhのリチウムポリマバッテリを内蔵し、インターネットアクセスで連続15時間の駆動が可能という。OSはAndroid 4.2を採用する。
ボディカラーは、ホワイトとブラックで、中国ではピンクも用意。発売時期は2014年3月以降で、欧州での販売価格は399ユーロ。日本での発売も予定しているとのことだ。
次に、8型タブレットの「MediaPad M1」。こちらは、ミドルレンジクラスのタブレットだ。特徴となるのは、3G/LTE機能を標準搭載している点で、気楽に持ち出し、好きな場所で好きなコンテンツを自由に楽しめるという点をコンセプトとしている。そのため、液晶面上下にステレオスピーカを配置するなどの特徴もある。LTEは、MediaPad X1同様にFDD-LTEとTD-LTE双方をサポートし、LTE Cat4対応で、通信速度は下り最大150Mbps。
液晶は8型とMediaPad X1より一回り大きいが、表示解像度は1,280×800ドットと低い。ただ、パネルはIPS方式で、視認性は十分に優れる。本体サイズは、120.7×214.4×7.9mm(幅×奥行き×高さ)。こちらも液晶左右のベゼル幅は狭く、8mmを切る薄さではあるが、MediaPad X1ほどコンパクトさは突き詰められていない。また、重量も329gと、特別軽いというわけではない。実際に手に持つと、確かにMediaPad X1より重く、一般的な7~8型タブレットとほとんど変わらない。また、8型液晶搭載ということもあり、フットプリントもやや大きく、MediaPad X1よりは携帯性は劣るという印象だった。
プロセッサは、MediaPad X1同様、HiSikicon製のクアッドコアプロセッサ、Kirin910(1.6GHz)を採用。メモリは1GB、ストレージは8GB、背面カメラは約500万画素と、スペックはやや抑え気味となっている。WCDMA、TDS、GSM、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0も標準搭載。内蔵バッテリは4,800mAhのリチウムポリマーバッテリで、動画連続再生で約8時間の駆動が可能としている。OSはAndroid 4.2を採用する。
発売時期は、2014年第1四半期を予定しており、欧州での販売価格は299ユーロを予定。こちらも日本での発売を予定しているとのこと。
Ascend G6 4G
4.5型qHD(960×540ドット)液晶を搭載するLTE対応スマートフォン。通信機能は、LTEに加え、GSM、UMTS、HSPA+もサポートする。プロセッサはQualcommのSnapdragon 400(MSM8926、1.2GHz)を採用。メモリは1GB、ストレージは8GB搭載し、最大32GBのmicroSDカードに対応。無線機能は、IEEE 802.11b/g/nおよびBluetooth 4.0を搭載。また、NFCも搭載される。カメラ機能は、背面が約800万画素、前面が約500万画素。内蔵バッテリは、2,000mAhのリチウムポリマーバッテリ。本体サイズは65.3×131.2×7.85mm(同)、重量は115g。2014年4月以降の発売予定で、欧州での価格は249ユーロ。なお、3G対応モデルも用意されており、そちらは2014年第1四半期の発売を予定している。
TalkBand B1
リストバンドスタイルのウェアラブルデバイス。腕に装着し、歩数や睡眠時間などのライフログを計測できる。また、ラバーバンドとユニット部分が着脱式で、ユニット部分にマイクとイヤフォンを備え、Bluetoothヘッドセットとしても利用できる点が、他の製品にはない大きな特徴となる。
1.6型フレキシブル有機ELパネルを搭載し、各種情報の表示も可能。スマートフォンとの接続はBluetooth 4.1を利用し、NFCを利用してワンタッチでのペアリングも可能。IP57準拠の防水防塵性能も備える。内蔵バッテリは容量が90mAhで、駆動時間は連続通話7時間、スタンバイで2週間。バンドに充電用のUSBコネクタを備え、PCなどのUSBポートに直接接続して充電が可能な点もユニークな特徴だ。
対応スマートフォンは、Huawei製スマートフォンだけでなく、Android 2.3以上またはiOS 5以上のスマートフォンなら連携が可能。本体サイズは19.3×228.5×14.6mm(同)、重量はユニット部が9.4g、バンドが16.8g。発売時期は中国が2014年3月、日本、中東、ロシア、欧州が2014年第2四半期を予定しており、欧州での価格は99ユーロを予定。