イベントレポート

HP、デタッチャブル型の13.3型ノート「HP Split x2」

~バッテリ内蔵一体型やAMD Temash搭載モバイルも

HP Split x2
6月25日(中国時間) 開催

 米Hewlett-Packard(HP)は中国・北京でプライベートイベント「HP World Tour」を開催している。本稿では、5月以降に発表され、イベント中で紹介されたWindows搭載製品について取り上げる。なお、文中の発売時期は米国で、日本国内における投入時期は未定。

13.3型のデタッチャブルノート「HP Split x2」

 「HP Split x2」は13.3型のデタッチャブルノート。8月発売予定で、価格は799.99ドルから。

 デタッチャブルを実現するためにIntelの「Yプロセッサ」を採用するが、そのため最新のHaswellではなくIvy Bridgeベースとなっている。ASUSの「TransBook TX300CA-C4021HS」と同様、キーボード側にバッテリとHDDを内蔵しており、合体によって長時間駆動と大容量ストレージを実現しているが、重量も2.26kgと13.3型としては重めとなっている。

 最小構成は、CPUがPentium 2129Y(1.1GHzビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、Intel UM77 Expressチップセット、64GB SSD、1,366×768ドット表示/タッチ対応13.3型ワイド液晶ディスプレイ、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN+Bluetooth、OSにWindows 8などを搭載する。

 BTOでは、Core i3-3229Y(1.4GHz)またはCore i5-3339Y(1.5GHz)、メモリ8GB、128GB SSD、キーボード側のHDD容量(320GB/500GB)、IEEE 802.11ac無線LANなどを選択可能。

 インターフェイスは、タブレット側にmicroSDカードリーダ、USB 3.0、ベース側メディアカードリーダ、USB 2.0、HDMIなどを搭載する。

 本体サイズおよび重量は、タブレット利用時が340×215.9×11.3mm(幅×奥行き×高さ)/1.03kg~、クラムシェル利用時が340×230×23.4mm(同)/2.26kg。

キーボード上部のスライドスイッチで着脱を行なう
キーボードを外したところ
キーボードドックの本体右側面はHDMIが見える
キーボードドック左側面にはUSB 2.0ポートが見える
タブレット底面のコネクタ部

“モバイル一体型”を謳う「HP ENVY Rove 20 Mobile All-in-One」

HP ENVY Rove 20 Mobile All-in-One

 「HP ENVY Rove 20 Mobile All-in-One」はバッテリ内蔵した20型の一体型PC。7月発売予定で、価格は未定。

 モバイル向けプラットフォームの採用で、内蔵バッテリにより約4.5時間の駆動が可能。スタンドを収納して机と水平になるよう設置でき、家族とボードゲームなどを楽しむことをコンセプトとする。また、重量も約5.3kgで、持ち運べる重さとなっているためこの製品名となった。

 主な仕様は、CPUにCore i3-4010U(1.7GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、Lynx Point-LP PCHチップセット、1TB HDD、1,600×900ドット表示/10点マルチタッチ対応20型IPS液晶ディスプレイ、OSにWindows 8などを搭載する。

 インターフェイスは、USB 3.0×3、SDカードリーダ、音声入出力、IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0、Webカメラ、音声入出力などを備える。本体サイズは506×320.7×66.5mm(同)。

スタンドを立てて使っているところ
スタンドを収納して使うところ
ボードゲームを楽しむことができる

AMD Temash搭載の「HP Pavilion 11 TouchSmart Notebook PC」

HP Pavilion 11 TouchSmart Notebook PC

 「HP Pavilion 11 TouchSmart Notebook PC」は紹介された中で唯一AMDを採用するモデル。6月26日より発売予定で、価格は399ドル。

 AMDのx86 SoC“Temash”を採用し、チップセットもワンチップとなっている。最小構成は、APUにAMD A4-1250(デュアルコア、1GHz、ビデオ機能/チップセット内蔵)、メモリ4GB、320GB HDD、1,366×768ドット表示/タッチ対応11.6型ワイド液晶ディスプレイ、OSにWindows 8などを搭載する。

 インターフェイスは、USB 3.0×2、USB 2.0、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、Ethernet、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、HD対応Webカメラ、音声入出力などを備える。

 BTOでは、クアッドコアで1GHz(最大1.4GHz)で駆動するA6-1450や8GBメモリ、500GB HDD、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN+Bluetoothなどを選択できる。

 本体サイズは290×216×22.3mm(同)、重量は1.53kg。

HP Pavilion 11 TouchSmart Notebook PCを手にしてアピールするイン・スー氏
本体左側面
本体右側面
天板はシルバーで、低価格モデルながら比較的質感は良い
キーボード
タッチ操作に対応する
展示機のシステム情報
399ドルという低価格から展開

 このほか、ディスクリートGPUとしてGeForce GT 740Mを搭載した14型Ultrabook「HP ENVY 14 TouchSmart Ultrabook」も紹介された。BTOでは3,200×1,800ドットの高解像度液晶が選択できる点や、最長11.5時間のバッテリ駆動も特徴としているが、詳細は不明だ。

HP ENVY 14 TouchSmart Ultrabook
ディスクリートGPU搭載や長時間駆動が特徴

(劉 尭)