イベントレポート

【ペリフェラル編・その1】Cooler Master、SilverStone、In Winのケースや電源

会期:6月4日~8日(現地時間)

会場:

Taipei World Trade Center NANGANG Exhibition Hall

Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1

Taipei World Trade Center Exhibition Hall 3

Taipei International Convention Center

Cooler Master

CM 693

 Cooler Masterの定番ミドルタワー、「CM 690」シリーズの強化版。従来のデザインを継承しつつ、構造が強化されている。まず、ケースの高さと横幅が従来より若干増えている。これによって、マザーボード再頂部から上の空間と、マザーボード裏面から側面パネルまでの空間が従来より広くなり、ケース上部に水冷ラジエータを搭載した場合でもマザーボードとの干渉しづらくなるとともに、裏配線もやりやすくなった。

 また、シャドウベイの構造が新しくなり、7個用意されている3.5インチシャドウベイのうち、ケース中央付近の4個のベイは、左側パネルの固定位置を変えることで2.5インチドライブに対応。大型の拡張カードに対応できるように左側パネルを外すことも可能で、内部パーツ搭載構成に合わせて、より柔軟な対応が可能となっている。さらに、シャドウベイのマウンタは横幅を調節できる構造となり、単体で3.5インチドライブと2.5インチドライブの固定が可能となった。

 ファンは最大9個搭載可能で、標準ではケース前面に20cm、リアに12cmを搭載。また、サイドパネルやトップにも20cmファンが搭載可能となった。サイズは、230×502×507mm(幅×奥行き×高さ)。発売時期は2013年秋頃で、価格は15,000円前後を予定している。

定番ミドルタワー、CM 690シリーズ最新モデル、CM 693
高さと横幅が増え、水冷ラジエータの搭載や裏配線がやりやすくなった
シャドウベイは7個用意され、うち、中央部の4個は左パネルの固定位置を変更することで3.5インチと2.5インチ双方に対応
左パネルは外すことも可能で、大型拡張カードへの対応も容易
シャドウベイのドライブマウンタは、横幅を調節可能となり、単体で3.5インチと2.5インチに対応
このように、幅を狭めれば2.5インチドライブを固定できる
ファンは全部で9個搭載でき、前面に20cm、リアに12cmのファンを標準搭載。トップとサイドにも20cmファンが搭載可能
トップには前面コネクタに加えて小物入れも用意

Elite 130

 長さ最大343mmの大型拡張カードを搭載できるMini-ITX対応キューブケース。小型ゲーミングPCの自作をターゲットとし、ATX電源の搭載はもちろん、水冷パーツへの対応も考慮されている。ベイは、5インチ×1、3.5シャドウ×2、2.5シャドウ×1で、使い方により3.5インチドライブを最大3台、2.5インチドライブを最大4台搭載可能。サイズは、240×401.4×207.4mm(幅×奥行き×高さ)。発売時期と価格は未定。

ゲーミングPC向けのMini-ITX仕様キューブケース、Elite 130
最大343mmの大型拡張カードに対応。ハイエンドビデオカードも余裕で搭載できる
拡張スロットは2スロットで、2スロット占有ビデオカードも搭載可能
ATX仕様の電源を搭載できる
水冷への対応を考慮し、内部のスペースに余裕を持たせている
ドライブベイの活用によっては、最大4台のSSDを搭載できる

Silencio 352

 ミドルタワー静音ケース。前面、左右両サイド、トップに吸音材を装着。また、こちらも水冷への対応が考慮されており、ラジエータの搭載も余裕。ベイは5インチ×1、3.5インチ×1、3.5インチシャドウ×2、2.5インチシャドウ×4。ファンは最大4個搭載可能。サイズは、200×453×378mm(幅×奥行き×高さ)。発売時期と価格は未定。

静音性重視のミドルタワーケース、Silencio 352。こちらもゲーミング用途などを考慮し水冷パーツへの対応が強化されている
サイドパネルとトップ、フロントに吸音材を装着している
フロントは扉になっており、下部には12cmファンを2個搭載可能
フロント下部にはUSB 3.0ポートやメモリカードリーダが用意される
トップの蓋を外して12cmファンを装着できる

COSMOS SE

 Cooler Masterの超弩級フルタワーケース、COSMOSのミドルタワーモデル。COSMOSの特徴的な本体デザインを踏襲しつつ、従来よりも小型となったことで、設置性が向上し、使いやすくなっている。それでも、前方に360mm、トップに240mm、リアに120mmの水冷ラジエータに対応する空間を確保するなど、Cooler Masterのミドルタワーケースの中でハイエンドに位置付けられる。ドライブベイは、5インチ×3、3.5インチシャドウ×8、2.5インチシャドウ×2。発売時期や価格は未定。

Cooler Masterのハイエンドフルタワーケース、COSMOSのミドルタワー版となる、COSMOS SE
ケース前方に、360mmの大型ラジエータを搭載可能
内部の空間も大きく取られており、大型拡張カードの搭載も問題ない
トップやリアも水冷への対応が考慮されている

水冷キット

 Cooler Masterは、今後水冷に力を入れていくということで、今回展示されていたケースは、全て水冷に対応できる仕様となっている。またオールインワン水冷キットの新モデルも数多く展示されていた。

 まずオールインワン水冷キットの最上位製品、「Eisberg」シリーズ。ラジエータサイズ120mmの「120L」と、240mmの「240L」の2モデルを用意。セミDIY仕様となり、ユーザーがクーラントやパイプなどのメンテナンスを行なえるように考慮されている。また、ラジエータの素材に銅を採用し、冷却能力が高められている。

 主力オールインワン水冷キット「Seidon」シリーズの新モデルも2モデル用意。「120D」は、ラジエータを2枚重ねた構造となり、冷却能力が高められたモデル。また「120L」は廉価モデルで、Seidonシリーズの中で最も安価な製品となる。

 また、Seidonシリーズの上位に位置付けられる新モデル、「Nepton」シリーズを追加。Cooler Master自社設計の水冷キットとなっている。ラジエータサイズが140mmおよび280mmと、Seidonシリーズなどの他のモデルよりも大きくなり、冷却能力が高められている。ただし、ラジエータサイズが大きいためケースによっては装着できない場合もあり、基本的にはCooler Masterの対応ケースでの利用を想定しているそうだ。

 これら水冷キットの発売時期と価格は、現在のところ全て未定となっている。

240mmのラジエータを採用する水冷キットの最上位モデル、Eisberg 240L。ラジエータ素材に銅を採用し、高い冷却能力を実現するという
こちらは120mmラジエータ採用のEisberg 120L。セミDIY仕様で、クーラントの補充やパイプの交換ができるようになっている
2枚の120mmラジエータを重ねた構造で冷却能力を高めた、Seidon 120D
こちらは、Seidonシリーズの廉価モデル、Seidon 120L。1万円を切る価格にしたいとのこと
280mmの大型ラジエータ搭載のNepton 280。Cooler Master自社設計の水冷キットだ
こちらは140mmラジエータ搭載のNepton 140。サイズが特殊なため、Cooler Masterの対応ケースへの装着を想定

電源ユニット

 750Wの80PLUS Bronze対応電源の新モデル、「GX II 750W」。仕様的にはオーソドックスな750W電源だが、シャットダウン時にもUSB充電を行なえる、Cooler Masterオリジナルの特殊コネクタを用意する点が特徴。マザーボードの前面ポート用USB 2.0拡張コネクタに取り付け、そこにフロントポートのコネクタを接続することにより、USBデータ転送機能を失うことなくシャットダウン時の電源供給を可能とする。

 また、80PLUS PLATINUMクラスの高変換効率を実現した、80PLUS GOLD対応電源、「V750S」および「V1000」。あえて80PLUS PLATINUMを取得せずに価格を抑えているそうだ。V750Sは750W対応でセミプラグイン、V1000は1000W対応でフルプラグインとなる。これ以外の容量展開については検討中としている。

 発売時期は2013年夏頃を予定しているが、価格は未定。

80PLUS Bronze対応750W電源の新モデル、GX II 750W
マザーボードのUSB 2.0拡張コネクタと前面ポートコネクタの間に装着することで、USBのデータ転送機能を維持しつつシャットダウン時のUSB充電機能を実現できる、特許取得済みのCooler Masterオリジナルコネクタを用意
80PLUS GOLD対応の1,000W電源、V1000。80PLUS PLATINUM相当の変換効率を備える
ケーブルはフルプラグインとなっており、ケーブルマネジメントもやりやすい
こちらも80PLUS GOLD対応の750W電源、V750S。こちらも変換効率は80PLUS PLATINUM相当だが、あえてGOLDにすることで価格を抑えている
V750Sのケーブルはセミプラグイン仕様となる

SilverStone

 SilverStoneは、NUC対応の超小型ケースの新モデルやデスクトップ型ケース、電源ユニットなどを展示した。

 まず、NUC(Next Unit Computing)対応の超小型ケース新モデルとして3製品を展示。「PT15」は、側面を斜めに切り落とし、上部に曲面を採用した、デザイン性重視の製品。本体サイズは、PT15が106×122×37mm(幅×奥行き×高さ)で、素材はアルミニウム。また「PT16」は、ケース内に2.5インチシャドウベイを備えるとともに、前面にSDカードスロットも搭載。2.5インチシャドウベイを利用することで、より柔軟なストレージ環境の構築が可能となっている。こちらはサイズは非公開となっている。

 そして、もう1つの「PT17」は、AMDベースのNUC対応ケースとされている。もちろんNUCはIntelが提唱するフォームファクタであり、AMDベースのものはNUCとは呼べない。NUCと同サイズの基板に、AMDベースのシステムを搭載したマザーボードが今後登場する予定で、そのマザーボードに対応するものと思われる。詳細は不明だが、ケースが展示されていたということはマザーボードも存在するはずで、今後詳細が判明することになるだろう。これらNUC対応ケースは、2013年第4四半期の発売を予定している。

NUC対応の超小型ケース新モデル「PT15」。側面を斜めに切り落とし、上部に曲面を採用したデザインが特徴的。ケースの素材はアルミニウム
こちらもNUC対応ケース「PT16」。ケース内に2.5インチシャドウベイを備えたり、前面にSDカードスロットを備える点が特徴
2.5インチシャドウベイを備えるため、Intel製のNUCケースよりもやや背が高い
AMDシステムのNUCケース「PT17」。搭載できるマザーボードの詳細は不明だが、今後製品が登場するものと思われる

 次に、Mini-ITX仕様のキューブケース「DS380」。こちらは、ケース前面に8基の2.5/3.5インチSAS/SATA対応ホットスワップベイを備える点が最大の特徴。内部にも2.5インチシャドウベイが4個用意され、最大12台のストレージデバイスが搭載できる。また、120mmファンを最大3個搭載できるため、冷却性能も十分に優れる。ケースの素材は、フロントパネルがアルミニウムで、その他はスチールを採用。本体サイズは、211×360×285mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクトで、ミニサーバに最適のケースだ。こちらも発売時期は2013年第4四半期を予定。

Mini-ITX仕様のキューブケース「DS380」。Mini-ITXキューブケースとしてはサイズがやや大きい
前面に3.5インチホットスワップベイを8基搭載。多くのHDDやSSDが搭載できる
ケース内にも2.5インチシャドウベイを4個用意。120mmファンを3個搭載でき、冷却能力も申し分ない。拡張スロットは2本。電源はSFX電源が搭載可能

 Mini-ITX仕様のケースとしては、デスクトップタイプの「ML05」と、前面デザインの異なる「ML06」も展示していた。本体サイズは350×204×99mm(幅×奥行き×高さ)と、薄型で奥行きの短いボディが特徴。サイズは小さいが、2.5インチシャドウベイ×4とスリム光学ドライブベイを備える。また、スリム光学ドライブの代わりに、3.5インチHDD×1、または2.5インチドライブ×2、または120mmファンのうちどれかを選択して搭載することも可能。側面に80mmファンを2基搭載するため、冷却性能もまずまず。AVラックにも余裕で収納でき、AV用途のPC向けに最適。こちらは、日本でも早い段階で発売される予定。

横置きのMini-ITX仕様スリムデスクトップケース「ML05」。奥行きも短く、AV用途に最適だ
内部には2.5インチシャドウベイが4個用意される
マザーボード上部には、スリム光学ドライブ、2.5インチドライブ×2、3.5インチドライブ、120mmファンのいずれかを搭載可能
フロントパネルのデザインが異なる「ML06」も用意。日本でも早い時期に発売予定だ

 名称未定のMini-ITXケースも展示していた。こちらは、ゲーミングケース「RAVEN」シリーズに属するMini-ITX仕様のケースで、小型ゲーミングPC用途をターゲットとした製品。詳しい仕様は非公開だが、高さは15cmを切るほどの薄さで、見た目はよくあるスリムデスクトップといった雰囲気だ。また、縦置き、横置き双方に対応。しかし、その中身はかなりのハイスペックとなっている。まず、ライザカードを利用することでマザーボードに対して水平にビデオカードを搭載する構造を採用しており、薄型ながら2スロット占有の大型ビデオカードの搭載に対応。また、ビデオカードの下部には240mm水冷ラジエータの搭載スペースを用意。ストレージは、2.5インチドライブやスリム光学ドライブに加え、3.5インチドライブも搭載可能。まだプロトタイプで発売時期などは未定となっているが、Mini-ITX仕様のゲーミングマザーボードがいくつか登場しており、今後注目のケースになりそうだ。

ゲーミングケースのRAVENシリーズに属するMini-ITXケース。名称は決まっておらずで、発売時期や価格も未定
内部の構造はこのようになっており、マザーボード左にビデオカードなどを搭載可能
ビデオカードは、このようなマウンタに取り付け、マザーボードとライザーカードで接続。水平に搭載することで、薄型ケースへの搭載を実現
ビデオカード搭載スペースの下には、240mmの水冷ラジエータを搭載できる
このように、縦置きにも対応する

 「T004」は、PCケースではなく、ビデオカードを搭載するためのケースだ。このケースの中にビデオカードを取り付け、PCとはThunderboltで接続。これにより、Thunderbolt搭載のノートPCなどで外付けでビデオカードが利用可能となる。Thunderboltの帯域はPCI Express 3.0 x16に比べてかなり低いが、ビデオカードが必要とする帯域はそれほど多くなく、パフォーマンス的に大きな損失にはならないという。ケース内にはビデオカード用の電源を供給するためにSFX電源が搭載可能。外部PUを搭載しないノートPCで、最新ビデオカードを接続して3Dゲームを楽しんだり、大型ビデオカードを内蔵できないPCで最新ビデオカードを接続するといった用途に活用できそうだ。ちなみに、ケース上部には若干の空間があり、そこにNUCマザーボードを搭載できるようにする計画もあるという。発売は2013年第4四半期を予定している。

内部に大型ビデオカードを搭載し、ThunderboltでPCと接続して利用する、ビデオカード外付けケース「T004」
ビデオカードは、このように縦に搭載。内部には電源供給用のSFX電源の設置スペースもある
上部には、Thunderboltケーブルとディスプレイケーブルを引き出す穴が開いている。また、この空間にNUCマザーボードを搭載する計画もあるそうだ

 電源ユニットの新モデルは4製品を展示。まず、750Wの「ST75F-GS」と850Wの「ST-85F-GS」。高出力ながら奥行き15cmとコンパクトとなっている点が特徴。また、1,500Wの「ST-1500-GS」は、1,500W出力を実現しつつ奥行きは18cmしかなく、世界一コンパクトな1,500W電源としている。これら3製品は、全て80PLUS GOLD準拠で、ケーブルはフルプラグイン方式。また、フラットケーブルを利用しており、ケーブルマネジメントもやりやすい。これら3製品は、2013年の8月から9月頃の発売を予定している。

 もう1製品は、80PLUS PLATINUM準拠の1,200Wデジタル電源「ZM2000」。デジタル電源ということで、専用アプリを利用して温度や消費電力などのさまざまなステータスを確認できる点が特徴。また、ステータスを確認するには、PCとUSBや独自コネクタで接続する必要があるが、ZM2000では専用の無線アダプタを利用して接続できる。こちらは、発売時期は未定だ。

80PLUS GOLD準拠の電源ユニット新モデル、750Wの「ST75F-GS」と850Wの「ST-85F-GS」。奥行きが15cmとコンパクトで、設置の自由度が高い。ケーブルはフルプラグイン仕様
こちらは、80PLUS GOLD準拠の1,500W電源「ST-1500-GS」。1,500Wの大容量ながら奥行きが18cmと短い点が特徴。またフルプラグインケーブル仕様となっている
80PLUS PLATINUM準拠の1,200Wデジタル電源「ZM2000」の試作機。こちらもコンパクトなボディとなっている。またワイヤレスアダプタ付属で、PCとのUSB接続を無線化できる
専用アプリを利用し、ファン回転数や消費電力、温度などのステータスを確認できる

In Win

tou

 昨年(2012年)のCOMPUTEXでは、メタルフレームを組み合わせたケース「H-Frame」を展示し話題となったIn Win。今年は、アルミフレームのボディを強化ガラスで覆った、またもや非常に斬新なフルタワーケース「tou」を展示した。製品名の“tou”は、透明の“透”から取っているそうだ。鏡のように光を反射するボディは、これまでに見たことのないような存在感を放っている。また、前方上部が手前にせり出し、上部と下部が狭く絞られた、綺麗にカットされた宝石のようなデザインも秀逸。パッと見ただけでは、これがPCケースとは思えないほどだ。また、内部には照明が取り付けられ、本体前面下部にあるタッチセンサーで明るさの調節が可能。内部の照明がともると、製品名どおりにPC内部が透けて見えるようになる。

 サイズは大きいものの、ケースとしての仕様はやや弱く、ドライブベイは5インチ×1、3.5インチシャドウ×3、2.5インチシャドウ×2と少ない。ただ、この製品に関しては、拡張性などは度外視で、見た目で選ぶ製品といえるため、拡張性の低さも大きな問題ではないだろう。発売は7月頃を予定し、価格は8万円ほどになるそうだ。

アルミフレームボディを強化ガラスで覆った、これまでにない仕様のフルタワーケース「tou」
ガラスで覆われているため、鏡のように光を反射し、存在感抜群。知らなければ、これがPCケースだとは思わないはずだ
前面ポート上部には、内部照明やファン制御のセンサーボタンがある。また電源ボタンもセンサー式となっている
トップには120mmファンを3個搭載でき、最大360mmの水冷ラジエータにも対応する

H Frame King/Mini

 昨年発表された、板状のフレームを組み合わせたケース「H-Frame」の新モデルを2種類展示。1つは、フルタワーサイズの「King Size H-Frame」、もう1つはMini-ITX仕様の「H-Frame mini」だ。基本的なコンセプトはH-Frameと同じで、サイズの異なるバリエーションモデルとなる。昨年H-Frameを見た時のようなインパクトこそないものの、こちらもtou同様に、他にはない魅力を備えたケースだ。使い勝手は二の次で、見た目で選びたい製品だ。H-Frame miniは6月発売予定となっているのに対し、King Size H-Frameは発売時期未定となっている。

板を並べて組み合わせた独特の構造を持つH-Frameの新モデル。フルタワータイプの「King Size H-Frame」。見た目のインパクトはtouに負けるが、こちらも十分にインパクトがある
こちらはMini-ITX仕様の「H-Frame mini」。もちろん構造はH-Frameそのもの。デザイン性に優れ、リビングルームに置くPC用としても悪くない印象。H-Frameシリーズは今後もバリエーションを増やしてもらいたい

(平澤 寿康)