イベントレポート

ASUS、KシリーズCPUや2基のGPUを搭載したモンスター水冷ノート「GX800」

~電源は合計660Wに到達

ROG GX800

 ASUSは5月30日(現地時間)、KシリーズのCPUやNVIDIA SLIを備えたモンスタースペックの水冷ノートPC「ROG GX800」を発表した。

 2016年には日本国内でも投入された「GX700」の上位モデル。外付け水冷ユニット利用時には、CPUやGPUの大幅なオーバークロックを実現する。CPUには倍率アンロックのKシリーズを採用し、最大4.4GHz、GPUには最新のGeForceを2基搭載し、コアクロック1,428MHzを達成するという。

 CPUやGPUの詳細は最後まで明らかにされなかったが、330Wの電源を2基使用することで660Wまで出せるとしていることや、Pascalにしては比較的控えめなGPUコアクロックから、デスクトップ向けのSkylakeや、Maxwell世代のGeForce GTX 980を搭載する可能性は高い。

 水冷によるオーバークロックやSLIの採用により、GeForce GTX 980リファレンスと比較すると実に236%もの性能向上を実現したと謳っており、ノートPCでありながらこれまでにない領域の性能を実現できるとした。

 また、メカニカルキーボード「MechTAG」の採用や、Aura RGB LEDによるキーボードバックライトなどが特徴としている。

 ちなみに、ASUSが公開した事前情報では24型といったタグが付けられていたが、実際の液晶は17.3型だった。また、GeForce GTX 1080M搭載といった予測も外れたことになる。加えて、GX800は本来R.O.G.ブランドのゲーミングマウスにも使われている製品名なのだが、同じ会社としては珍しく同じ製品名で違うジャンルの製品となっている。

GX800
水冷により、CPUは4.4GHz、GPUは1.428GHz、VRAMは3.8GHz、DRAMは2.8GHzまでオーバークロック可能
GeForce GTX 980の2倍以上の性能を達成
メカニカルキーボードを採用
水冷ユニット
左側面。Thunderbolt 3やUSB 3.0、Mini DisplayPort、HDMI、Gigabit Ethernetなど、豊富なインターフェイスを備える
右側面はSDカードリーダやUSBと比較的シンプル
インジケータ部

(劉 尭)