イベントレポート
TREWGrip、両手で握って背面から入力する“モバイルQWERTY”キーボード
(2014/1/6 16:38)
現地時間の5日に開催されたCESの直前イベント「Unveiled」にてTREWGripは、“モバイルQWERTY”と称する、背面入力式のモバイルキーボード「TREWGrip」を展示した。
通常のキーボードと違い、iPhoneを横に4台並べた程度のサイズの本製品は、タブレットのように両手で左右を把持するようになっており、各キーが背面にあるという異色の構造を取る。イメージとしては、PlayStation Vitaの背面タッチパネルに近い(ただし、TREWGripはハードウェアキー装備)。
キーは右手側と左手側に二分されているのだが、両手で把持すると、人差し指から小指までの向きが、通常のキーボードに向かう時から90度縦に回転するため、キーもそれに併せて縦方向のQWERTY配列となっている。具体的に言うと、左手部分の端から2列目は、下からTAB、Q、W、E、R、Tキーが並び、右手部分の端から2列目は、下から]、[、P、O、I、U、Yキーが並ぶという具合。これがモバイルQWERTYを自称する所以だ。
もちろん、これでは慣れるまで指がどのキーを押さえているのかが分からないが、表面には裏側にあるキーが刻印されており、押されるとそのキーが緑色に光るようになっている。同社によると、8~10時間の操作で通常のQWERTYキーボードに対して90%の効率で入力可能になるとしている。
なお、DelやESC、カーソルキーなど一部のキーは、表面にあり、親指で押すようになっている。
表面中央部は粘着性シートが貼付されており、5.3型までのスマートフォンやタブレットを載せられるようになっている。本製品とはBluetoothで接続し、ソフトキーボードよりも高速かつ効率的に入力するのが目的となる。
本製品はデスクトップPCやスマートTVなどとの組み合わせも想定しており、それように空中マウス機能も内蔵している。とはいえ、想定ユーザーはコンシューマよりも、医療機関などとなっている。
把持する部分はゴム製になっているが、ここれは小中大のサイズと、ブラック、ブルー、レッド、グリーンの色を変更可能となっている。
発売時期はサンプル出荷が2014年第1四半期で、量産が第4四半期。店頭価格は250~350ドル程度となる見込み。