米NVIDIAが主催する、GPU関連の技術会議である「GPU Technology Conference 2010」が9月20日~23日(現地時間)の会期で開幕した。会場はカリフォルニア州サンノゼコンベンションセンター。
2008年に同じ場所で開催された「NVISION08」がコンシューマよりであったのに対し、2009年から開催されているGTCは、その名が示す通り、技術志向で、ゲーム、アプリケーションや、HPC(High Performance Computing)などの開発者が主な対象者となる。
NVIDIAが主催者であるため、CUDAに関するセッションも多数あり、基本的にここでいうGPUとはGeForceやQuadra、Teslaなどを意味するが、製品自体には焦点は当たっていない。あくまでもその上で動く、コードやアプリケーション、システムなどが紹介される。
内容は開発者向けであっても、そこで取り上げられる内容は、例えばGPUによるアクセラレーションに対応した動画編集ソフトなどコンシューマ向けのモノもあれば、流体の解析など技術者/研究者向けのモノもあり、非常に幅は広い。
現地時間ではすでに20日となっており、今日が開幕初日だが、行なわれるのは予備的な技術セッションのみで、NVIDIA社長兼最高経営責任者であるジェン・スン・フアン氏による基調講演は21日の午前中に予定されていることから、実質的な開幕は21日となっている。
会期中には270を超える講演、セッションが用意されており、GPUを使った東京工業大学のスーパーコンピュータ「TSUBAME2.0」に関する松岡聡教授による講演や、「気象計算・大規模二相流体計算」に関する青木尊之教授による講演など、日本発のものもいくつかある。
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会場の見取り図 | 通路にはポスターによる展示も多数 | 初日はいくつかの開発者向けセミナーが実施された |
(2010年 9月 21日)
[Reported by 若杉 紀彦]