Sandy Bridgeの詳細がついに明らかに
Intelが同社製品を利用する開発者向けに開催しているIntel Developer Forum(IDF)が、今年も米国カリフォルニア州サンフランシスコ市にある、モスコーンセンターにおいて9月13日~15日の3日間にわたり開催される。
今回の目玉は、Intelがコードネーム「Sandy Bridge」(サンディーブリッジ)として開発を続けてきた、次世代PC用プロセッサの詳細に関して、これまで明らかにはなっていなかった内部構造などがついに公開される。
IDFは経済情勢が厳しい場合などの例外を除き、基本的に春と秋の2回開催されている。春は中国で行なわれ、秋はIntelの本拠地といえる米国で行なわれることが最近の通例となっている。中でも秋にサンフランシスコで行なわれるIDFは、Intelの本社(サンタクララ)からも近いこともあり、社長以下主立った幹部が参加しており、より重大な発表などが行なわれることが多くなっている。
今回のIDFも、初日にはIntel 社長兼CEOのポール・オッテリーニ氏による基調講演が行なわれる。この講演では、今後数年のIntelの方針が語られ、Intelがどの方向を目指しているのかが、開発者に向けて語られることになる。
その後には、主席副社長兼Intelアーキテクチャ事業本部 本部長ダディ・パルムッター氏による基調講演で、Intelの保守本流、コア事業と言ってよいIA(Intel Architecture)事業に関する説明が行なわれる。この中では、Sandy Bridgeの詳細や、2011年のPC向けプラットフォーム「Huron River」(ヒューロンリバー:開発コードネーム)に関する詳細なども明らかにされるものと見られている。なお、Sandy Bridgeに関してはイスラエルから設計者が渡米し、技術詳細に関しても明らかになる予定だ。
2日目には上級副社長兼ソフトウェア&サービス事業本部 本部長のレネ・ジェームス氏によるソフトウェア関連に関する講演と、副社長兼組み込み&通信事業部 部長のダグラス・デービス氏による組み込みや通信機器に関する講演が行なわれる予定だ。いずれも、Intelにとってこれからの成長事業と位置づけられており、こちらに関しても新しい発表が期待されている。
最終日には、恒例といえるCTOのジャスティン・ラトナー氏による、将来のテクノロジを説明する基調講演が行なわれる。ラトナー氏の講演では例年、5年、10年先を見据えた研究開発に関する発表が行なわれる。テクノロジに興味がある読者であれば要注目だ。
現地時間9月12日には報道関係者向けのセッションからスケジュールが開始される予定になっており、PC Watchではレポートを随時お伝えしていく予定だ。
街中にもIDFの看板が張られている | IDFのデコレーションが進んでいる会場 |
中でも会場の設営が続いている | 会場の隣のビルには、Intelのネットブック向けのアプリストアApp Up Storeのデコレーションがされた謎のショップも |
(2010年 9月 13日)
[Reported by 笠原 一輝]