「CEATEC JAPAN 2009」では、PC以外の展示が大半を占めている。本稿ではその中で気になった製品や展示などを紹介しよう。

　東芝の「CELLレグザ 55X1」は、PLAYSTATION 3にも採用されているCPU、Cell Broadband Engine(Cell B.E.)をメインユニット部に搭載したTV。TVといっても、ディスプレイ部とチューナ部が分離しており、Cell B.E.はチューナ部に搭載されている。

　詳しくはAV Watchの記事が詳しいが、このチューナ部にはCell B.E.のほかに、3TBのHDDや11系統の地上デジタルTVチューナ、3系統のBS/100度CSチューナ、1系統のアナログチューナを搭載している。過去1日の8チャンネル分の録画を常時溜め込んでおき、あたかも過去にさかのぼってTVを観るような感覚を実現する。

　
　CEATECの会場では、今見ている番組のキーワードまたは出演人物などから、関連する番組を検索する機能などをデモ。また、分解モデルも展示されており、複数のチューナユニットや大型の冷却機構を目にすることができる。

CELLレグザのチューナ部	現在見ている番組と関連するキーワードを自動的に抽出して、関連番組表示する機能

チューナ部の基板を分解したところ	チューナーのセット。複数のチューナが1つのボードに対して垂直に実装されていることがわかる	メイン基板。Cell B.E.やインターフェイスLSIがヒートパイプで大型のヒートシンクにつながれている

　このほか、TDKのSSDコントローラや、富士通のスパコン用CPU「SPARC VIIIfx」のウェハ、ソニーの折り曲げ可能な有機ELを採用したVAIOノートのコンセプトモデルなどが展示されていた。

TDKのSSDコントローラを搭載したSSD	スパコン用CPU「SPARC VIIIfx」のウェハの一部。実際の製品化は2012年以降だという	有機ELを採用したVAIOのコンセプトモデル