イベントレポート

FSP、最大1,400W出力の水冷対応ATX電源「Hydro PTM+」を展示

動作中のHydro PTM+

 COMPUTEX TAIPEI 2017のFSPブースに、世界初を謳う水冷式のATX電源ユニット「Hydro PTM+」が展示されている。

 この製品はCOMPUTEXに先立つ5月24日に発表された。水冷ヘッドを手がけるBitspowerとの共同開発し、世界で初めて量産される、80PLUS Platinum準拠の水冷式電源となる。

 ご存知のとおり、一般的なATX電源の基板の表面は、コンデンサといった背の高い部品が不規則的に密集しており、水冷化は一筋縄ではいかない。そこでFSPは発熱量の高いMOSFETといった部品を基板の裏に実装し、その面をフラットとすることで、水冷ヘッドの搭載を可能にした。

 一方で、本機は表面部品冷却用のファンも搭載している。このため、水冷のチューブを接続しなくとも使うことは可能だ。空冷のみでは負荷30%まではファンが動作せず、最大出力は定格の1,200Wまでとなる。一方空冷と水冷を組み合わせると、負荷50%まではファンが動作せず、最大出力は1,400Wまで引き上げられるようになっている。

 各ラインの定格出力は+3.3Vが24A、+5Vが24A、+12Vが100A、-12Vが0.5A、+5Vsbが3A。ケーブルはフルプラグイン式となっている。なお、本製品にはRGB LEDライティングも備わっているが、その色の変更は付属する外付けのユニットから行なうことになっている。

PCに組み込まれたHydro PTM+
HydroPTM+の表面と底面。表面には空冷ファンを、底面には水冷ヘッドを搭載する
ATX24ピンを含むすべてのケーブルはプラグイン式。出っ張っているのは水冷ホースを接続するための口だ
各ラインの出力
SFXフォームファクタで600Wの出力を実現したプラグイン式電源「Dagger」も展示された