イベントレポート
Kingston、エンスージアスト向けNVMe PCIe M.2 SSD「KC1000」を展示
~Hyper Xブランドのゲーミングキーボードやマウスの新製品も
2017年6月3日 12:34
KC1000
KC1000は、NVMe/PCI Express 3.0 x4対応のM.2 SSD新モデルで、ハイエンドゲーマーやエンスージアスト、4K動画の編集作業などをターゲットとするハイエンドモデル。Kingston製SSDとして初のNVMe対応M.2 SSDとなる。
コントローラは、Phision製「PS5007-E7」を採用し、NANDフラッシュメモリはMLC。アクセス速度は、シーケンシャルリードが2,700MB/s以上、シーケンシャルリードが1,600MB/s以上、4Kランダムリードは29万IOPS以上、4Kランダムライトは19万IOPS以上となる。また、耐久性にも優れており、総書き換え容量は最大容量の960GBモデルで1,000TBWに達している。主な仕様は下にまとめたとおり。容量は、240GB、480GB、960GBをラインナップ。PCI Express変換カード装着モデルも用意される。日本では、2017年6月中旬から下旬の発売を予定している。
容量 | 240GB | 480GB | 960GB |
---|---|---|---|
コントローラ | Phison PS5007-E7 | ||
NANDフラッシュメモリ | MLC | ||
シーケンシャルリード | 2,700MB/s | ||
シーケンシャルライト | 900MB/s | 1600MB/s | |
4Kランダムリード | 225,000IOPS | 290,000IOPS | |
4Kランダムライト | 190,000IOPS | ||
総書き換え容量 | 300TBW | 550TBW | 1,000TBW |
平均故障間隔(MTBF) | 2,000,000時間 | ||
保証期間 | 5年 |
また、データセンター向けSSD新モデルも展示された。そちらは、ハーフハイト・ハーフレングスのPCI Express型SSD「DCP1000 PCIe AIC SSD」と、2.5インチ型のU.2 SSD「DCU1000 PCIe U.2 SSD」の2製品。DCP1000 PCIe AIC SSDは、NVMe PCI Express 3.0 x8対応で、容量は800GB、1.6TB、3.2TB。アクセス速度はシーケンシャルリードが6,800MB/s以上、シーケンシャルライトが6,000MB/s以上となる。
総書き換え容量は、800GBモデルが748TBW、1.6TBモデルが1,500TBW、3.2TBモデルが2,788TBWと、非常に優れた耐久性も備える。DCU1000 PCIe U.2 SSDは、NVMe PCI Express 3.0 x4のデュアルインターフェースで、容量は最大4TB、アクセス速度はシーケンシャルリードが3,600MB/s、4Kランダムリードが850,000IOPSとなる。
Hyper XはFPSにフォーカスしたゲーミングブランドとして積極的に展開
Kingstonは、2007年にHyper Xブランドのメモリモジュールを投入して以降、SSDや大容量USBメモリなど、Hyper Xブランドで様々な製品を投入。また、2014年にHyper Xブランドでゲーミングデバイスに本格参入し、ヘッドセットやマウスパッド、ゲーミングキーボードを投入してきた。そして、今後はHyper Xブランドを、本格的なゲーミングブランドとして確立していくとのこと。
特にFPSゲームにフォーカスし、従来よりもゲーミングデバイスを手広く展開していくのはもちろん、サポート体制の充実、eスポーツチームの支援、各種ゲーミングイベントへの参画など、より積極的にゲーミング市場へと打って出る計画だという。その一環として今回発表されたのが、FPS向けのゲーミングマウス「PulseFire FPS」と、ゲーミングキーボードの「Alloy FPS Pro」と「Alloy Elite RGB」だ。
PulseFire FPSは、非常に優れた応答速度やトラッキング性能に定評のある、Pixart製「PMW3310」光学センサーを採用。分解能は上部ボタンをクリックすることで、400~3,200dpiの範囲で4段階に変更できる。また、6個のスイッチは全てオムロン製を採用。重量は約95gで、人間工学に基づいた最適な形状を実現しているという。さらに、スムーズに操作できるよう、底面に大型ソールを装着しており、接地面を問わず、なめらかな動きが可能になっている。
「Alloy FPS Pro」も、FPSに特化した仕様のゲーミングキーボード。FPSではマウスの使用頻度が高いため、なるべくマウスの可動範囲を広く確保できるよう、コンパクトサイズを実現。また、金属フレームを採用することで剛性を高め、安定した入力を可能としている。バックライトはHyper Xブランドカラーの赤。ポーリングレートは1,000Hzで、100%のアンチゴースト機能、フルNキーロールオーバー機能も搭載する。キースイッチは、Cherry MX レッド、ブルー、ブラウンを選択できる。
同じくゲーミングキーボードの「Alloy Elite RGB」は、FPSではなくMMOやMOBAなどがターゲット。Alloy FPS Proに比べるとやや大ぶりなボディで、大型のパームレストを装着できたり、メディアコントロールキーなども備わっている。また、キースイッチにCherry MX RGBを採用しており、フルカラーLEDイルミネーションが可能となっている点も、Alloy FPS Proとは異なる特徴となっている。
PulseFire FPSおよびAlloy FPS Proは、2017年6月下旬以降、Alloy Elite RGBは2017年8月下旬以降の販売を予定している。