イベントレポート
Samsung、LTE対応Windows 2in1「Galaxy Book」を発表。12型と10.6型の2モデル
2017年2月27日 11:51
Samsungは、MWC 2017開幕前日となる2月26日(現地時間)にバルセロナで記者会見を開催し、2in1 WindowsタブレットPC「Galaxy Book」を発表した。2016年1月のCES 2016で発表されたWindowsタブレット「Galaxy TabPro S」に続く、GalaxyブランドのWindows PCだが、Galaxy Bookはカバー型の着脱式キーボードが付属する2in1タブレットとなっている。また、ビジネス寄りの製品ではなく、映像などのクリエイティブ寄りの製品となっている点も特徴となっている。
Galaxy Bookには、ディスプレイサイズが12型の「Galaxy Book 12」と、10.6型の「Galaxy Book 10.6」の2モデルがラインナップされる。ディスプレイはGalaxy Book 12がSuper AMORED、10.6型がTFT液晶(パネルの種類は非公開)を採用。表示解像度は12型が2,160×1,440ドット、10.6型が1,920×1,280ドットと、双方ともアスペクト比は3:2となる。また、Galaky Book 12のSuper AMOREDディスプレイは、HDR 10準拠のHDR表示をサポートしており、高コントラストな映像表示が可能という。
2in1タブレットということで、ディスプレイにはタッチパネルが搭載されるが、双方ともGalaxy Noteシリーズでおなじみのスタイラスペン「S Pen」に対応しており、製品には標準でS Penが付属する。
また、Galaxy Noteと同じように、ホバー状態でペンのボタンをクリックするとメニューが表示され、手書きメモや、表示画面をキャプチャして文字を書き込める機能などを簡単に呼び出せる「Air Command」という独自のランチャー機能も加えられている。
このほか、S PenはWindows Inkにも対応しており、Windows Inkが提供する手書き機能も利用可能。Adobeとの協力により、PhotoshopなどのAdobe製品でもS Penが利用可能になるという。
タブレットPC本体は、背面にキックスタンドを備えず、キーボードカバーの背面側を折り曲げ、本体背面にマグネットで固定することで、本体を立てかけて利用できる。角度調節は4段階。キーボードはアイソレーションタイプで、手前にタッチパッドも搭載している。サイズは異なるものの、その他のキーボードカバーの仕様は12型モデル、10.6型モデルともほぼ同じだ。
スペックはモデルによって異なっている。12型モデルでは、CPUがCore i5-7200U、メモリが4GBまたは8GB。内蔵ストレージはSSDで、メモリ4GBモデルが128GB、メモリ8GBモデルが256GB。
無線機能は、IEEE 802.11ac準拠無線LAN対応モデルと、無線LANに加えてLTE Cat.6対応のワイヤレスWANをサポートするモデルを用意。
外部ポートは、USB 3.1 Type-Cを2ポートとmicroSDカードスロットを用意。バッテリ駆動時間は最大10.5時間。本体サイズは、291.3×199.8×7.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は754g。
【Galaxy Book 12のスペック】 | |
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CPU | Core i5-7200U |
メモリ | 4GB/8GB |
ストレージ | 128GB/256GB SSD |
ディスプレイ | 12型Super AMOLED、2,160×1,440ドット |
無線LAN | IEEE 802.11ac 2×2 |
Bluetooth | Bluetooth 4.1+LE |
LTE | LTE Cat.6 |
カメラ | 背面1,300万画素、前面500万画素 |
センサー | 加速度センサー、地磁気センサー、環境光センサー |
GPS | GPS+GLONASS |
ポート | USB 3.1 Type-C×1、microSDカードスロット |
バッテリ駆動時間 | 最大10.5時間 |
OS | Windows 10 |
サイズ/重量 | 291.3×199.8×7.4mm(幅×奥行き×高さ)/754g |
10.6型モデルでは、CPUがCore m3-7Y30を採用し、メモリは4GBとなる。内蔵ストレージはeMMCで、容量は64GBまたは128GB。
こちらも無線機能はIEEE 802.11ac準拠無線LAN対応モデルと、無線LANに加えてLTE Cat.6対応のワイヤレスWANをサポートするモデルが用意される。
外部ポートは、USB 3.1 Type-Cが1ポートとmicroSDカードスロット。バッテリ駆動時間は最大10時間。本体サイズは、261.2×179.1×8.9mm(同)、重量はWi-Fiモデルが640g、LTE対応モデルが650g。
なお、双方とも発売時期や価格は未発表で、日本での発売についても未定だ。
【Galaxy Book 10.6のスペック】 | |
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CPU | Core m3-7Y30 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB/128GB eMMC |
ディスプレイ | 10.6型液晶、1,920×1,280ドット |
無線LAN | IEEE 802.11ac 2×2 |
Bluetooth | Bluetooth 4.1+LE |
LTE | LTE Cat.6 |
カメラ | 前面500万画素 |
センサー | 加速度センサー、地磁気センサー、環境光センサー |
GPS | GPS+GLONASS |
ポート | USB 3.1 Type-C×1、microSDカードスロット |
バッテリ駆動時間 | 最大10時間 |
OS | Windows 10 |
サイズ/重量 | 261.2×179.1×8.9mm(幅×奥行き×高さ)/640g(Wi-Fiモデル) 650g(LTEモデル) |
9.7型Super AMORED搭載のAndroidタブレット「Galaxy Tab S3」
記者会見では、Androidタブレット新モデル「Galaxy Tab S3」も発表された。こちらは9.7型Super AMOREDディスプレイ(表示解像度は2,048×1,536ドット)を搭載し、HDR 10表示やAdobe RGBカバー率99%の広色域表示に対応する。
また、オーディオブランド「AKG」がチューニングを行なった4基のスピーカーを搭載する点も特徴で、本体の向きに合わせて常に正常にステレオ音声が再生されるように自動的に切り替わるという。
さらに、3DグラフィックスAPI「Vulkan」に最適化されており、ゲームも快適に楽しめるとしている。このほか、スタイラスペンの「S Pen」もサポートしている。
本体サイズは、237.3×169×6mm(同)、重量はWi-Fiモデルが429g、LTEモデルが434g。そのほかの主なスペックは表にまとめた通りで、発売時期や価格は未定。
【Galaxy Tab S3の主なスペック】 | |
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SoC | Snapdragon 820 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 9.7型Super AMORED、2,048×1,536ドット |
無線LAN | IEEE 802.11ac 2×2 |
Bluetooth | Bluetooth 4.2 |
LTE | LTE Cat.6 |
カメラ | 背面13MP、前面5MP |
センサー | 加速度センサー、地磁気センサー、RGBセンサー、ジャイロセンサー、指紋認証センサー |
GPS | GPS+GLONASS、BEIDOU、GALILEO |
ポート | USB 3.1 Type-C×1、microSDカードスロット |
バッテリ駆動時間 | 最大12時間 |
OS | Android 7.0 |
サイズ/重量 | 237.3×169×6mm(幅×奥行き×高さ)/429g(Wi-Fiモデル)、434g(LTEモデル) |