イベントレポート

Razer、3枚の17.3型4K液晶を搭載するゲーミングノートコンセプトモデル

17.3型4K液晶を3枚搭載するゲーミングノートPCコンセプトモデル「Project Valerie」

 Razerは、世界初となる3枚の17.3型4K液晶を搭載するゲーミングノートPCコンセプトモデル「Project Valerie」を発表し、CES 2017会場ブースで展示した。

 液晶部分を閉じた状態では、液晶パネル3枚が重なったように収納されており、液晶を開くと、左右のパネルが横にスライドし、3画面の状態になるという。今回は初期段階のコンセプトモデルということで、実際に液晶の開閉はできなかったが、発売される時には電動で自動的に開閉するようになるという。

 左右の液晶パネルのベゼル幅は狭められているので、画面のギャップもあまり気にならず、ゲームも快適にプレイできそうだ。また、左右のパネルは角度も自由に調整できるようになっている。

 液晶パネルは、3枚とも17.3型で4K(3,840×2,160ドット)表示に対応。IGZOパネルを採用しており、Adobe RGBカバー率100%の広色域表示に対応。また、NVIDIA G-SYNCもサポートしている。

 キーボードには、「Ultra-Low-Profile Mechanical switches」と呼ばれる独自のメカニカルキーを採用。また、フルカラーバックライトも搭載し、「Razer Chroma」によるフルカラーイルミネーションが可能。なお左右の液晶パネル下部にもLEDイルミネーションを搭載しており、こちらもRazer Chromaによるフルカラーイルミネーションが可能となっている。

 コンセプトモデルということで、スペックの詳細は未定。今回展示していたモデルに関しては、同じく17.3型4K IGZO液晶を搭載する「Razer Blade Pro」をベースにしており、CPUはCore i7-6700HQ、ディスクリートGPUにGeForce GTX 1080を搭載していた。

 また、この仕様でのバッテリ駆動時間は約4時間になるという。ただし、実際に発売する場合には、その時点で最強のスペックを採用するそうだ。本体サイズや重量も未定だが、高さは1.5インチ(38.1mm)以下、重量は12ポンド(約5.4kg)以下にしたいとのこと。

 位置付けとしては、当然ハイエンドゲーミングノートではあるが、ゲーム用途に特化しているわけではなく、映像を中心としたクリエイターにも最適な製品にしたいとしている。発売時期や価格は未定だ。

液晶パネルには、17.3型IGZOパネルを採用。表示解像度は4K(3,840×2,160ドット)
液晶パネルの仕様は3枚とも同じで、Adobe RGBカバー率100%の広色域表示に対応している
同じく3枚ともNVIDIA G-Syncに対応している
左右パネルのベゼルはかなり狭くなっており、画面のギャップもほぼ気にならないレベル
左右のパネルは水平方向の角度調節も可能
パネルの開閉は電動で自動的に行なわれるという。収納時には、3枚のパネルが重なるように収納されるようだ
左右パネル下にはフルカラーLEDイルミネーションも搭載している
背面側から見た様子。利用時にはかなりの横幅を確保する必要がありそうだ
最終仕様ではないが、特殊なヒンジで液晶の角度が調節できることが分かる
キーボードには、「Ultra-Low-Profile Mechanical switches」と呼ばれる独自のメカニカルキーを採用。また、フルカラーLEDバックライトも搭載する
左側面
右側面