イベントレポート

Lenovo、HoloLens互換のVRヘッドセット試作品を展示

~2017年後半に300~400ドルで販売予定

Lenovoが展示したMicrosoft HoloLens互換VRヘッドセット「Lenovo VR」のプロトタイプ

 Lenovoは、CES 2017開幕前の1月3日(現地時間)に開催された「CES Unveiled」において、VRヘッドセット「Lenovo VR」のプロトタイプ機を展示した。

 このVRヘッドセットは、Microsoft HoloLens互換のVRヘッドセットだ。内部ディスプレイの表示解像度は1,440×1,440ドットで、正面には外部を撮影するカメラが2基搭載されている。また、ヘッドセット上部にはヒンジが設けられ、頭に装着した状態でヘッドセット部分を上に跳ね上げることで、ヘッドセット自体を外すことなく外部を見渡せる構造となっている点が特徴的だ。重量は約350gと軽く、頭に装着しても重いと感じることはない。

 なお、Microsoft HoloLensはヘッドセットにPCシステムがビルトインされており、単体で動作するようになっているが、Lenovo VRは単体では動作せず、利用時には別途PCとの接続が必要になる。PCとはUSBとHDMIで接続して利用する。接続するPCには比較的高い処理能力が求められるという。

 展示されていたものはプロトタイプで、実際の動作は確認できなかった。また、仕様も完全には固まっていないという。2017年後半の発売に向けて、鋭意開発を続けている段階とのこと。販売価格は300~400ドルほどを計画している。

このように頭に装着して利用する
正面には外部を撮影するカメラを2基搭載している
内部ディスプレイの表示解像度は1,440×1,440ドット
重量は約350gと軽い
ヘッドセット前方上部にヒンジを用意
このように跳ね上げることで、ヘッドセットを外さずに外部を見渡せる
単体では動作せず、USBとHDMIでPCに接続して利用する。かなり高スペックのPCが必要になるという