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Microsoft、Edgeブラウザで広告Flashコンテンツの実行をブロックへ

~Windows 10の1周年記念アップデートで正式提供

build 14316のEdgeブラウザではFlash広告が一時停止されている

 米Microsoftは7日(現地時間)、今夏提供予定のWindows 10の1周年記念アップデートにて、EdgeブラウザにWebページのメインコンテンツではないFlashコンテンツを読み込み時に停止する機能を実装すると発表した。

 これは、Flashで構築されたアニメーションや広告などの周辺コンテンツが、再生のためにユーザーが明示的にクリックしない限り、一時停止状態で表示されるというもので、ページのメインとなっている動画やゲームといったFlashコンテンツは対象から除かれる。

 なお同機能は正式公開に先駆けて、Windows Insider向けに提供されるbuild 14316(別記事:Bashコマンドが打てるWindows 10最新ビルドが公開)にて実装済み。

 同社では、これにより大幅に消費電力を低減でき、あくまで一時停止のため、ページの完全な忠実度を維持しながら性能を向上するとしており、今後、ページのメインコンテンツを含め、さらなるFlashコンテンツの制御を提供するとしている。

 また、開発者に向け、Flashが必要不可欠だったかつてと異なり、現在はMicrosoftやAdobe、Google、Apple、Mozillaといった多くの企業によって規格されたオープンWebスタンダードにより、Flashが必要ではなくなっており、Flashから移行することで、メモリやCPUへの負荷も小さくなり、セキュリティも向上しているとして、HTML5への移行を促している。

従来のEdgeブラウザでは通常通り広告用Flashが再生される。
build 14316のEdgeブラウザはバージョン37.14316.1000.0

(佐藤 岳大)