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Qualcomm、初の1Gbps対応4×4 MIMO LTEモデムを出荷
~搭載製品は2016年後半に登場
(2016/2/12 13:39)
米Qualcommは11日(現地時間)、商業用途では初とするGigabit通信帯のLTEモデムチップ「Snapdragon X16 LTE modem」を発表した。
光ファイバ並みの伝送速度というLTEカテゴリ16をサポートし、LTE FDD/TDD通信で最大1Gbpsの速度を達成可能。LTE 4GとLTE 5Gの中間に位置するLTE-Advanced Proに対応した。X16はRFトランシーバーの「WTR5975」と、電力効率を上げるエンベロープトラッカー「QET4100」とセットとなり、14nmのFinFET技術で製造されている。
1Gbps通信を可能とするのはダウンリンク時の4×20MHzのキャリアアグリゲーション利用時で、4本のアンテナで最大3キャリア/10本のストリームを同時受信することで実現する。ストリームは1本当たりの通信速度が75Mbps~100Mbps。変調方式は256QAMを採用する。一方、アップリンク時は2×20MHzのキャリアアグリゲーションで最大150Mbpsの通信速度となる。こちらの変調方式は64QAM。
なお、現行世代のX12のダウンリンクは3x20MHzで、変調方式は同じ256QAMとなり、速度は最大600Mbpsだった。
X16の既にサンプル出荷は始まっており、2016年後半に搭載製品が登場予定。Qualcomはスマートフォンやタブレットといったモバイルデバイスだけでなく、車、ドローン、VRヘッドセットでの利用が想定されるとしている。