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東芝、CMOSイメージセンサー事業撤退でソニーに一部設備を譲渡

~大分工場の300mmウェハ製造施設などが対象

ソニーへの譲渡対象となる東芝の大分工場

 株式会社東芝は28日、半導体製造関連施設や設備などの関連資産をソニー株式会社に一部譲渡するとの意向を発表した。CMOSイメージセンサー事業からの事実上の撤退で、今後譲渡に関する協議を進め、2015年度中に譲渡完了を目指すとしている。

 譲渡対象になっているのは2004年2月に竣工された東芝の大分工場で、CMOSイメージセンサーのほかにメモリコントローラなどの開発を行なっている。今後はソニーの完全子会社であるソニーセミコンダクタ株式会社が引き継ぎ、主にCMOSイメージセンサーの製造に使用する予定。また、既存の300mmウェハ生産ラインで製造される半導体製品については、東芝からの委託を受ける形でソニーセミコンダクタが生産する予定。

 同施設での開発や設計などに関わっている東芝およびその関係会社の社員約1,100人については、譲渡完了後にソニーグループで雇用できるように調整を進めるとのこと。

 今後東芝は、システムLSI事業において、技術優位性の高い製品にリソースを投入することで同事業の収益力改善を図っていく構えだ。

(中村 真司)