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マイクロン、ホワイト基板採用のゲーミングDDR4 DIMMを国内投入
~PCI Express接続SSDの開発も示唆
(2015/10/16 06:00)
マイクロンジャパン株式会社は15日、都内でプレス向けレセプションを開催した。同レセプションではLexarブランドより複数製品の国内発売が発表された。製品の詳細は別記事を参照されたい。
Micronは半導体業界の大手で、DRAM/SSD/NAND/NORなどのポートフォリオを展開している企業。その中で同社はMicron Consumer Products Group(以後Micron CGP)として、Micron、Crucial、Lexarの3つのブランドでコンシューマ向け事業を提供しており、同レセプションにはMicron CPGワールドワイドセールス担当副社長のブラッド・アンダーソン氏、同社SSD担当ディレクターのロバート・ウィードン氏、同社DRAM担当ディレクターのジム・ジャーディン氏、同社レキサー担当副社長のウェス・ブリューワー氏が登壇。Micron CPGの製品全体の概要や、開発への取り組みなどを語った。
Micron CPGの製品は、主にクライアントSSD、エンタープライズSSD、DRAM、各種メモリカード/USBフラッシュなどとなっている。
Crucial SSDやDRAM、Lexarなど全てのブランドにおいて、高い品質、性能を実現するため、NANDを自社で製造している利点を活かした垂直統合モデルで、NANDレベルから製品を設計し、製造する全ての段階において過酷な動作テストなどを行なっているという。事実、DRAMでは世界第2位、全米第1位のシェアを獲得しており、Lexarブランドでは市場全体が下落する中でも成長を見せシェアを拡大。SSDでも35%を越える前年比成長率をみせたとした。特にSSDに関しては、日本での年間出荷額成長率が105%を記録するなど、日本の消費者からの評価も得られているとアピールした。
SSDでは、Micronの最先端技術を利用し、3D NANDによるパフォーマンスの向上や、さらなる大容量化を計画しているとしたほか、Intelと共同発表した3D XPoint技術に言及し、3D XpointはNAND比で1,000倍の高速/高耐久を実現しており、次世代のスタンダードになるとした。
DRAMでは、DDR3L、DDR4メモリともに提供していること、DDR4メモリでは、8Gbitベースのチップを搭載したモデルを投入していることをアピール。ユーザーの声に応えるため、ゲーマー向けのパフォーマンスメモリ「Ballistix Sport LT」に、白基板を採用したホワイトモデルを国内発売する予定であることを発表した。
質疑応答では、SSDの大容量化について「コンシューマ向けの製品では1TB程度の製品が最大となっているが、これは技術的制約による容量の限界ではなく、価格面の問題から需要がないため、それ以上の製品を投入していない」として、低価格化などにより消費者にとっての制約が取り除かれれば、より大容量の製品が投入されるようになるはずだと述べた。
またMicronは、10月初旬にPCI ExpressやNVM Express接続SSDのコントローラ設計を行なっている米企業、Tidal Systemsを買収しており、現在PCI Express接続SSDの開発を行なっていることを明かした。同件については、今後SSDの接続はSATAからNVM ExpressやPCI Expressへと主流が移行していくことを見越した買収、開発であると述べた。
3D Xpointメモリについては、まだ具体的な例などを挙げられる段階にないが、多くの活用事例があると考えており、ストレージ分野、DRAMなどのメモリ分野の双方に関係のある、複数の展開になるだろうとしていた。